「非常に強力で、中央だけでなく外の選手たちに注意が必要」
チャンピオンズリーグのグループステージ第2節、対スポルティング・クルベ・デ・ポルトゥガル(CP)。敵地エスタディオ・ジョセ・アルバラーデへと乗り込むバルベルデバルサの目標は、いつものように勝点3を持ち帰ることです。バルサが入ったグループDは現在、第1節で白星を得たバルセロナとスポルティングが並んでいる状況ですので、ここで連勝したチームが勝ち抜けへとまた一歩近づく。バルサにとっては公式戦8連勝にもなりますし、士気は大いに上がることでしょう。
予想は鉄板イレブン
エルネスト・バルベルデ監督はこのスポルティング戦に、手堅くベストイレブンを送り出してくると予想されます。週末のジローナ戦で温存されたジェラール・ピケ、ネルソン・セメド、セルヒオ・ブスケツ、それにジェラール・デウロフェウあたりはおそらく先発起用(デウロは少し微妙かもしれない)。結果を出しているパウリーニョやデニス・スアレス、アレイシ・ビダルはひとまずベンチからのスタートでしょう。復活のイニエスタは7試合連続先発になりそうです。
コンビネーション+スピード
このスポルティング戦で8連勝を目指すバルサに対して、ポルトガルチームもまた良い状況にあります。週末のリーグ戦はモレイレンセと1-1の引き分けに終わりましたが、そこまではバルサと同様に連勝街道。コンビネーションに優れたチームでありながらも、高速カウンターも得意としているらしく、厄介な相手となりそうです。
特にエストレーモのジェルソン・マルティンス(22)は逸材といわれているだけあって危険。スピードと突破力、意外性があるドリブラーで、ラストパス能力もあるようなのでジョルディ・アルバは苦労しそうです。プレー動画を見ているとバルサに欲しくなるほど。
バルベルデはこのスポルティングについて、こう警戒しました。「昨年は素晴らしいシーズンを送った強力なチームで、今季も良いスタートを切っているね」「中央だけでなく外の選手に注意が必要だ。中盤の使い方が上手い一方で、カウンターの展開にも優れている。前線の速さは彼らの強さの一つだ」バルサはブロックで相手の速攻の芽を刈ること、集中を失わないことが求められます。
イニエスタを称え、称賛にも浮き足立たないバルベルデ
以下、エルネスト・バルベルデの前日会見コメントをいくつか。
■チームへの称賛「フットボルは結果がものを言うので、勝っている時は全てが良いように思える。来月も同じことをし続けたとしても、結果が伴わなければ、ダメなことをしているように見えるんだ。あらゆることの中でも、私たちは勝つことを狙っていく。それによって落ち着きがもたらされるからね。もし全勝できればバラ色で、もし負ければその逆になる。今はまた別の試合があるから、私たちは再び勝てるようトライしていくよ。明日も勝ってバラ色が続くか、色が変わるかだ」
■イニエスタ「アンドレスが私たちにとって基本となる選手なのは明らかで、彼の不在を感じない、なんて言うのはバカげたことだ。私たちのフットボルを示すのが彼であり、彼はキャリアの大部分でこのチームのスタイルを作ってきている。これからも非常に重要な選手となっていくだろう」
■浮かれ気分「一つのタイトルも獲得していないのに、トリプレーテ(三冠)やセクステーテ(六冠)が軽々しく語られている。現時点では、私はスポルティングに勝てばOKだよ」
■パウリーニョ「私たちは彼にとても満足している。疑問を持っていたのは外部だったしね。彼は異なったもので貢献する選手で、チームにも非常に上手く適応したよ」
■パコ・アルカセル「ジローナ戦では招集を受けていた。将来に何が起こるのか、私には分からないさ。24人のスカッドで、(招集を受けなかった選手に関する)質問は毎回あるだろう。UEFAが許さないので、全員を呼べないからね」
■悩んでそうなデウロフェウ「物事が上手くいかない試合もあるものだから、全てはメンタルの問題だよ。ゴールを決めたり、ゴールに関与すると、全てが上手く回り始める。私たちは彼を信頼している」
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