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バルベルデが契約延長:3年目に望むのはカンテラーノ育成

2019/20シーズンもチングリが続投+1年延長オプション

FCバルセロナが2月15日午前、エルネスト・バルベルデとの契約延長を発表しました。今季末で終了だった契約を1年延長し(2019/20)、さらにもう1年のオプションが付く(2020/21)。何故このタイミングかというと、シーズンの重要局面に入る前に状況を落ち着ける狙いです(シメオネも前日に契約更新)。

ただし、これから臨むリヨン戦やベルナベウ連戦でひどい結果になれば、バルベルデが求心力を失うかもしれない。賭けではあります。

それでも発表したわけで、少なくとも来季はチングリ続投で決まり。どちらかが関係を終わらせようとしなければ自動的に2021年6月末まで延長されます。2021年といえばジュゼップ・マリア・バルトメウの会長任期終了年ですから、それまでバルベルデと歩んでいく目論見と推察できます。

中心選手たちとの良いフィーリング

クラブがバルベルデとの契約を延長すると決めた大きな理由は、ロッカールーム(特に主力選手たち)との良好な関係にあるとバルセロナスポーツ各紙は述べています。

レオ・メッシが時には休むことを受け入れたり、デンベレの遅刻騒動が程なくして収束したり、アルトゥロ・ビダルの不満を鎮火させたりと、チングリはチーム運営が長けている。重鎮選手との関係が冷えた、というような話は出てきません。

バルベルデは選手と上手くやる監督だとの評判はカンプノウに来る前からありましたから、そのとおりだったわけで。波風立てず主力選手たちを心地よくプレーさせる、穏健派の智将。
次はもう一個の高かった前評判、「カンテラーノの育成」をお願いしたいところです。

カンテラーノ育成が未達成

カンテラーノ育成はバルベルデがまだ達成できていない課題です。

カルラス・アラニャーがようやくトップチームでの地位を確立し始めていますが、その他の若者たちはまだまだ起用されない。FIFA制裁がかなり効いていて、ようやく1999~2000年世代が育ってきたって事情はあるんですけど、3年目はラ・マシア選手起用に取り組んでほしいです。

バルサは今、将来に向けて少しずつスカッドの若返りを進めていますから、デンベレアルトゥール、新加入のデ・ヨングらとともにチームの柱となっていくカンテラーノを一人でも多く引き上げてほしい。控え選手は可能なかぎりフィリアル(Bチーム)の若手で埋めてほしいです。

使われない即戦力ベテランを補強するより、これからはそっちがいい。

フットボールでは結果が全てを決める

当のバルベルデは、契約延長が自らのバルサ監督時代を安泰にするとは考えてはいません。
バジャドリー戦の前日会見でクラブとの契約延長について訊ねられたミステル mister は、次のように見解を語りました。

「クラブと監督が求めるのはいつも、最良なんだ。プロジェクトを始めるにも、継続させるにもね。しかしながら、私たちはフットボールがどういう世界かも知っている。結果が全てを決めるということをね。フットボールではすべてが不確かであり、気まぐれだ。けれども契約書にサインをするときから、私たちはそれを受け入れているよ」「もし勝てなかった場合になにが起こるか?それはその時に話をするさ」

(バルサ監督が4年間になる可能性)「4年という期間が話されるのは、物事が上手くいってきた、もしくは上手くいくと期待されているからだ。在任4年とするためには、私たちにはタイトル獲得が義務づけられている。タイトルが継続のための唯一の方法だよ。コントロールするべきことは数多い。選手たちがピッチ上でキャラクターを出せる状況を生み出したい

監督就任時は、この人の良さそうなバルベルデにバルサ監督なる心身をすり減らす任務をこなせるのかと思ったりもしましたが、案外とタフ。ペップルーチョのように髪の毛が薄くなる様子もなさそうですし、あと2年はやれるパワーがあると確信するからこその契約延長です。

あとは結果と、次世代へとチームをつなぐカンテラーノの育成。バモス。

このニュースのまとめ

  • ・バルベルデがバルサとの契約を延長(1年+1年)
  • ・主力選手たちとの良い関係がポイントとなった
  • ・課題はカンテラーノの育成
  • ・「タイトル獲得が継続する唯一の道」とバルベルデ

 

コメント

  1. 中野のクレ より:

    この監督の最優先は失点をしない事で、攻撃はデンベレの突破とメッシのゲームメイクに委ねられ、どちらかが欠けると勝ち切るのは苦しくなる。

    自分達が得点する事からプレーを逆算していくのがペップ以降のバルサだとしたら、そこからは少し外れる。
    大一番で突き抜けるパンチはメッシとデンベレ次第だし、良いのか悪いのか分からないが 繊細なバルサのフットボールをより繊細にしている。

    しかしファンというのはゲンキンなもんで、ペップの四年目やエンリケの三年目の時は、もう少し守備の事を考えられないものか?と思ってしまうもの。

    個人的にはチャンピオンズはダメでもリーガを取れれば良しとします。
    チャンピオンズでは前に出て討ち死にならしょうがないでしょう。
    勇敢に前に出て行く方が勝ち上がれる気がします。

    メッシとデンベレが揃っていれば何とかなるでしょう。

    問題はコウチ。
    アルバを生かす為か、少し内寄りでツートップの一角のようなポジション。
    恐らく監督の指示ではないか?
    エリア内の窮屈な中で彼が生きるのか不明だが、一億五千万ユーロかけてデンベレの控えでは・・・。