セスク･ファブレガスのプロフィール

経歴

言わずもがなの出戻り息子。
8年の歳月を経て、ロンドンからバルセロナへと戻ってきた（そしてまた去って行った）。

アーセナルへ：まだ少年だったセスクが世間にその存在を大きく示したのは、2003年のU-17ワールドユースでのことだった。大会MVPと得点王を獲得し、クレをときめかせた当時16歳のセスク。
攻撃的中盤として2シーズンで200得点を決めたファブレガスは、バルサの超キラキラ星だったのだ。

しかし彼はトップチームへの昇格を目指すことなく、ベンゲルの誘いに乗ってアーセナルへと入団してしまう（会長選挙の空隙を突いたドサクサ移籍）。イニエスタですら容易に出番をもらえないトップチームは、この時の彼にとってあまりに高い壁に感じられた。

アーセナルでは、2004/05シーズンからビエイラの後継者としてレギュラーを獲得。
2008/09シーズンには21歳にしてカピタンを任される中心選手になった。

バルサ復帰：2010年頃からバルサ復帰のウワサは絶えることはなかったセスク。
だがクラブからの去り方が悪かったこと、2006/07シーズンにガナーズと8年という長期契約を結んだこと、なにか煮え切らない態度などから、バルセロニスタには彼の出戻りを快く思わない向きもあった。

粘るアーセナルを説得し、念願の古巣復帰が実現したのは翌2011/12シーズン。その際には、移籍金の一部を肩代わりもしている（500万ユーロ相当）。

同シーズンからトップ昇格したチアゴとの共存が疑問視されたが、グアルディオラの両者を併用する采配、そしてなによりもメッシとの関係性のよさ、得点力から、獲得を疑問視していたファンも一気に納得させた･･･ が、最初のイケイケモードが終了すると悩みの森で迷子になり、もやもやした日々が続く。

ティト･ビラノバのチームとなった2012/13シーズンは、答えを見つけつつあったがもう一歩届かず。
3年目にはマルティーノ監督に重用されるも、結局これだという起用方法は見付からずに終わった。

こうしてカンプノウ暮らしは3年で終了。
バルサを自ら去った選手の高額呼び戻しはダメだとの教訓を残し、プレミアリーグのチェルシーへと移籍していくのだった。アーセナルと同じロンドンのライバルチームへの移籍に、非難囂々。

【プレースタイル】

バルサのカンテラ育ちなのでボール扱いは巧み。インテリオールで起用されることが多いものの、メッシのように"偽9番"としてプレーすることも可能だ。タタ･マルティーノには“偽9番”のポジションで、メッシの代役として起用されることが多かった。ティトはセスクを"アナーキスト"と表現している。

決定力にも優れており、小技を利かせたバセリーナや、プレミア仕込みのヘッドにより得点を量産している（2012/13シーズンは15ゴールでメッシに次ぐチーム2位）。相手エリアへの侵入のタイミングが良い選手で、縦への動きが上手い。

【その他情報】

• ・カデッテチームでは、メッシ、ピケとチームメイト。ピケ、プジョルと仲がよく、ツイッターにてmocmocトリオとなっている。
• ・伸び放題だった髪の毛をいつカットするのかが仲間たちのネタになっていたが、2011年11月30日についに散髪。その模様をツイッターで報告している。
• ・2013年4月、交際中のDaniella Semaanさんとの間に女児（Liaちゃん）が誕生した。それ以降、ゴールパフォーマンスは右手で作る“L”。
• ・メッシ家とは家族ぐるみでバケーションを楽しむ関係。パートナー同士が姉妹のように仲がいい。
• ・母は実業家。日本食（sushi）が好き。

※2014年6月、自らクラブに退団を申し入れ、チェルシーへと移籍。

【獲得タイトル】

• バルサ
• リーガ（2012/13）
• 国王杯（2011/12）
• ヨーロッパスーパーカップ（2011）
• スーペルコパ･エスパーニャ（2011、2013）
• クラブワールドカップ（2011）

• アーセナル
• コミュニティシールド（2004）
• FAカップ（2005）

• スペイン代表
• UEFAユーロ（2008、2012）
• FIFAワールドカップ（2010）
• U-17ワールドユース準優勝（2003）

• 個人賞
• U-17ワールドユース最優秀選手（2003）
• U-17ワールドユース得点王（2003）
• ブラボー賞（2006）
• ゴールデンボーイ賞（2006）
• プレミアリーグ最優秀若手選手（2008）