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「ティトはフットボルバカだった」

 

ティト・ビラノバを知る人々が明かす、バルサ新監督の人となり。

アウリ・ガルシア・モレラというジャーナリストさんが、先日”Amb tu, Tito”という本を出版しました。これはティト・ビラノバのかつての仕事仲間や恩師、家族親戚といった人たちを取材し、彼の人物像に迫ろうという本でして、バルサ新監督がいかにマジメで仕事熱心で、かつ優しい人物であるかが判る内容となっているそうです。

 

フットボルへの情熱

残念ながらわたくしの手元にはその本はありませんので、例によってSPORT紙に紹介されているところを幾つか抜粋してみましょう。まずはティトの故郷であるBellcaireで、少年時代の彼を指導していたジョアン・フォントさん。彼曰く、ティト少年はその頃からテクニコとしての素質があったそうです。「彼は当時からすでに監督やったよ。彼は戦術が大好きでね。プレーのビジョンを備えていた」

また、ヤツは昔からフットボルバカだったね、と語るのはBellcaireFCでチームメイトだったペレ・プッチさんです。「一緒にいたら突然、家に帰るって言い出してね。ムンディアルをビデオで録画したいというのが理由やったよ。彼はあとでそれを見て、分析をしていた」

BellcaireFCのフットボルバッセでティトの先生となったジャウマ・ウガスさんもまた、バルサ監督の特異性を語るひとりです。ティト少年の長所は努力する能力だった、と彼は言います。「ビラノバ君は自分が主役になることを決して望まなかった。彼はとても穏やかな子で、愛情深く、クラスでは一切問題を起こすことはなかったよ。いつもボールと一緒で、壁に向かってシュートやらの練習をしていた。とても若い頃から、テクニックは際立っていた」

ティト・ビラノバという人物をこの世で一番よく知っているのは、彼のご両親でしょう。父親のジョアキム・ビラノバさんは、ティト少年がボールバカだったと明かしています。「いつもシュートを打って時間を過ごしていたよ。気の毒なご近所からは決して苦情は来なかったけれど、とにかくシュートを打っていた。夕食後に”ちょっと遊んでくる”と言って、2時間もシュートを打ってるんや。あいつはフットボルバカやった。とてもいい子やったよ」

 

グアルディオラからのメッセージ

この本にはまた、前監督であるペップ・グアルディオラの言葉も載っているらしく、彼はこれから大冒険へと出発する親友に対する厚い信頼をこう表しています。「最初は苦労もするやろうけれど、クラブやチームの支えを受けて、きっと上手くやるやろう。自分が良い監督であることを、彼は証明して見せるよ」

 

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