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クルトワではなく、ステーゲン

 

エルチェ戦復帰への準備を整えたビクトルと、彼の後任のお話。

11月19日の代表親善試合にて左太ももを負傷したビクトル・バルデスの回復は非常に順調、と言いますか、もうすでに回復作業は終了のようです。25日のクリスマスの日、自身のフェイスブックページにファンホ・ブラウ・トレーナーとの2ショット写真を掲載し、「今日の写真を載せておくよ。僕はもう準備OK。みんなにハグを。ハッピークリスマス」とのメッセージを送った守護神。なんでも彼はリハビリ完了ということで、現在はニューヨークにて休暇の最後を楽しんでいるようです。ビクトルが1月5日のエルチェ戦(16時、カンプノウ)で先発復帰するのはほぼ確実。あとはメッシが復帰すれば、俗に言われる“冬の補強”であります。

 

移籍金は1,000万ユーロほどか

そんなバルデスのバルサ生活も、泣いても笑ってもあと半年となりました。明けて1月1日からは、他クラブとの移籍交渉が全面解禁となるビクトル。後任に関する報道もより賑やかになるでしょうし、26日の首都系MARCA紙は“バルサとクルトワが交渉中であるとのアトレチコ筋からの情報をゲット”とのニュースを流しています。しかしSPORT紙の見解はそれとは異なり、バルセロナの来季のポルテーロはマルクアンドレ・テル・ステーゲン(21)だと断言。あらゆる候補者たちを分析した結果、バルサフロントの出した結論は“ボルシアMGの若き守護神こそがビクトルの後任となるための条件を最も満たしている”というものだった、と報じています。

テル・ステーゲンがバルサに行くだろうとの推測は、もう数週間前から既成事実のような扱いとなっています。メディア情報では選手側とはすでに交渉合意済み。11月にアンドニ・スビサレッタがドイツを訪れた際、バルサの正ポルテーロを引き継ぐことにやや迷いを抱いていたステーゲンを安心させ、バルサからの信頼を伝えたのだとか。あとはクラブ側との折り合いがつけば、公式発表がなされるだろうと考えられています。

テル・ステーゲンとボルシアMGとの契約は2015年6月までで、クラブは彼との契約期間延長に失敗しています。ゆえに他クラブの交渉を受け入れ、来夏で手放さなければ、移籍金を得ることはできません。メディア情報によれば、バルサからボルシアへのオファーは1,000万ユーロあたり。次期ドイツ代表候補の若手期待株ですから、まずまずリーズナブルといえます。

ビクトルの後任が本決まりとなれば、残るは第2ポルテーロですが、こちらはホセ・マヌエル・ピントとの契約を1年更新で好いんじゃないかと思います。彼のプロフェッショナル魂はすでに証明されていますし、出番がくればきちんと任務を遂行し、ムードメイカーとなってチームを盛り立ててもくれる。ジョゼップ・マリア・バルトメウ副会長は先日、「ポルテーロの補強は1人だけ」だとテレビ番組で語っています。

 

クルトワ獲得が却下された理由

ところで、クレからの人気が高いティボ・クルトワですが、理事会の面々も大好きだという彼をフロントが却下した理由、というのが27日付のSPORT紙とMUNDO DEPORTIVO紙の両方に載っていましたので紹介しましょう。

バルサテクニコの分析によると、クルトワにはバルセロナでプレーするうえで、ある重大な弱点があります。それは足元でのプレーがあまり上手ではない、というものです。21歳の若さにして世界トップクラスのポルテーロとなっているクルトワですが、フィールドプレーヤーの1人としてもボールを扱わなければならないバルサの守護神となるには、そこが大いに不安であると。相手に押し込まれた時でもポルテーロへのバックパスを日常茶飯事として行うバルサですし、一度仕切り直しが必要だと思えば、デフェンサたちは迷いなくポルテーロへとパスを出します。

大多数のチームでは懸案事項とならない要素も、バルサでは問題となってしまうパターンですが、独自の道を歩むにはそういったこともありますわい。もちろん、アトレチコで大活躍中のクルトワを、貸し出し元であるチェルシー(モウリーニョ)が容易くバルセロナへと行かせることはないでしょう。ということで、プレー特性としても金銭面でもベストであるとフロントが信じるテル・ステーゲンに期待・・・ いや、まだほぼすべてがウワサの段階ですが。

 

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