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ルーチョチームは逆転勝利を信じる

最後は自分たちが勝つと確信。

2014年もいよいよ、残すところあと2日となりました。いつもと同じように、悲喜こもごもたくさんのニュースがあったこの1年。6年ぶりの無冠、 幾つもの混乱、そしてなによりティト・ビラノバの急逝という悲しすぎる出来事のあった年でしたが、新たに訪れる2015年がすべてのバルセロニスタにとっ て喜びに満ちた年になりますようにとばかりです。と、年の暮れと正月に重きを置く我々日本人ですが、スペイン方面はクリスマスも終わり、明日30日からは ルーチョチームが新年初戦へと向けて始動します。バルサのシーズン後半戦のテーマはずばり、反撃と逆転。猛威を振るったマドリーを抜き返し、リーガで勝つ ことを目指しチームは戦っていきます。

この12月29日はSPORTとMUNDO DEPORTIVOの両紙が揃ってドグラス獲得を巡るあれこれについて報じているのですが、年の瀬には前向きな記事を…ということでこちらを取り上げます。ドグラスの件はまた機会がありましたら。

「私たちがリーガで優勝する」

2014/15シーズン開幕からこの年末までのルーチョチームの戦いぶりは、大満足とまではいかぬまでも、まずまずの進展ぶりでした。PSGと同組 になったチャンピオンズでは目標どおりにF組の首位を取り、コパはゴレアーダで1/8ファイナル進出。唯一リーガのみ、1試合少ないマドリーに1ポイント 引けをとっている(しかも6ポイント差を逆転された)のが勿体なかったですが、まだ試合は半分以上残されており、十分ひっくり返すことは可能な状況です。

実際、現場のチームは確信といえるほどの自信をもって仕事に臨んでいる、とするのが29日付のSPORT紙で す。外野から見れば、試合によってメンバーの変化するルイス・エンリケの采配には迷いのようなものがあるように思え、どの道を進むべきか答えが出ていない ように感じられたりもするのですが、グラウンドで汗を流している選手やスタッフたちの感触はそうではないと。同紙によるとコーチ陣は今後のプランニングに深い自信があり、選手たちに対して「私たちはリーガで優勝する」とのメッセージを送っているそうです。それは願望ではなく、確信の言葉だと。

エンリケメソッドへの信頼

クラブ新だとかの連勝記録を打ち立て、とにかく勝ちまくっているこのところのアンチェロッティ・マドリー。その様子は2011/12シーズンのペッ プバルサにいくらか似ている、と同紙は言います。この年のバルサは12月10日のベルナベウクラシコで勝ち、続く日本でのクラブムンディアルでも優勝。し かし年が明けるとちょこちょことポイントを落とし、最終的にはモウマドリーがリーガを制したというシーズンです。

この2011/12シーズンはバルサが序盤からポイントを落としていて、ずっとマドリーが首位を走っていた(ベルナベウで勝っても順位は逆転しな かった)、などの違いはありますが、年末に調子の良かったチームが年明けから苦しむのは起こりえること。12月はラモス、ハメスといった主力が負傷し、ト ニ・クロースは夏のムンディアルから出ずっぱり状態でここまで来ました。秋からアクセルを吹かしてきたチームが、1月以降も同じリズムで行けるかどうかは 分からないということで、アンチェロッティチームがいくらか失速することは期待できます。こちらとしましては、是非失速してほしいところです。

しかし、もし白組さんが年明けにフォームを落としたとしても、バルサがお付き合いしては意味がありません。その点チームはエンリケ式メソッドに手応えを感じていて、ハードな戦いが続く1月もコンディションを維持できるとの自信があるよ うです。ルーチョの指導の下で選手たちのフィジカルは鍛えられていますし、頻繁に行われるローテーションによって体力は維持され、1つのメンバーを固定し ないことで相手監督も的を絞りにくくなる、というのが記事で挙げられている自信をくれる幾つかの要素。そして前述の「私たちはリーガ優勝する」の言葉と共 に、ロッカールームに広がっているのが「私たちはマドリーより強くなる。ひっくり返そう!」のスローガンとのことです。

SPORT紙が伝えるところでは、監督による頻繁なメンバー変更がよく理解できない選手も多少いるらしいのですが、それでも彼らは単刀直入なミスターの説明を信じ、最終的に良い結果が訪れるであろうと考えている模様。なので外野のファンとしましても、少々の躓きには敏感に反応せず、ルーチョ兄貴を信じて応援するのが良いでしょう。なんだかんだでメディアはすぐに騒ぐので、それに乗り過ぎないようにしよう、と反省をこめて。

ルーチョのチームは後半強い

ルイス・エンリケのチームが後半型であることを示すデータが、同じくSPORT紙に書かれています。ペップからバルサBを引き継いだ2008/09シーズン以降、彼のチームは後半に順位を上げていく特徴がある。これは2015年の闘いに向けて、勇気をくれるデータです。

まず監督初年度となった2008/09シーズンは、セグンダBでの最初の16試合では勝点20(11位)に止まったものの、第38節終了時点では60ポイントの5位(=後半40ポイント上積み)。翌2009/10シーズンは第16節では勝点33の2位で、最後は勝点76となってセグンダ昇格を果たしています(+43)。バルサB史上最高成績を残した2010/11シーズンは第16時点では勝点26の4位でしたが、最後は勝点71(後半+45)の3位フィニッシュ。そしてセルタを率いた昨季は第16節時点では勝点15の15位でしたが、最後は勝点49(後半+34)の9位でした。マドリーに引導を渡した最終盤の勝利も印象的ですばらしかったです。

ガッツエンリケによって鍛えられているチームは、だからこそ後半に強い。昨季のような終盤の電池切れは、きっと起こさないでしょう。長いシーズンで は、後半に勢いが出ると気持ちで優位になります。まずはマドリーにしっかりと付いていきつつ、チャンスが来るや一気にまくって首位フィニッシュ!そんな レースになりますように。チームが「私たちが勝つ」と確信しているのであれば、それ以上に心強いことはない。VAMOS A REMONTAR!ファイト、ルーチョと選手たち!そして皆様、よいお年を^^!

 

コメント

  1. silverroad より:

    リーガ後半戦に期待ですね。

    よいお年を御過ごし下さい