リーガ逆転優勝のために重要な夜：ウエスカ戦プレビュー

首位アトレティコが再び取りこぼしたことで、今日勝てば勝点差は4に接近
自分たちがより安定しているように見えるが、これ以上失敗は許されないと指揮官

なんかラ･リーガ優勝への希望の芽が育ってきたかも、、アトレティコ･マドリーのつまずきが、クーマンバルサに光を与えてくれています。珍しく月曜開催となった今夜の最下位ウエスカ戦に勝利すれば、首位との勝点差がついに「4」にまで接近する！それはもう完全にタイトルを狙える差ですから、是が非でも活用せねばなりません。モチベーション全開のチームが見られそうです。

年始には不可能に思えていたことが

2021年最初、クーマンバルサのラ･リーガ優勝はまず不可能に思えました。首位アトレティコが抜群の安定感を示し、勝点を取りこぼすような気配は感じられなかった一方でバルサは不安定。まだ何があるか分からないと言うには言っても本心からではなく、「だといいな」くらいの淡い期待でした。コルチョネロからすれば「寝言は安定してから言え」みたいな。

それがです。フットボールはあっという間に全てが変わりうるとの格言どおり、クーマンチームが苦しいながらも勝点を拾い続けているうちに（2021年のリーガは10勝1分）、シメオネチームが調子と勝点を落とし始めた。
あんなに連勝していたアトレティコが2月以降は対セルタ（2-2）、対レバンテ（1-1と0-2）、対マドリー（1-1）と勝てなくなり、この週末もヘタフェに0-0で引き分けています。もし今日バルサがウエスカに勝てば、勝点差「4」ですよ。残り11節での「4」差。勝負の行方は分からなくなります。このチャンスは、逃せない。

今夜バルセロナに求められるのは、SDウエスカにカンプノウで勝つことです。
ウエスカはここまでのラ･リーガ26試合を3勝11分12敗で来ていて、順位表の一番下にいます。降格の匂いが濃いチームとはいえ時期的にまだ追い詰められてはおらず、気を緩めずにプレーしていけば十分に勝点3を計算できる。
チャンピオンズでは敗退しましたがパリで示した戦いぶりは上々で、国内ドブレーテに向けて意欲高い状態にあるように見えますし、今日勝てば、士気はさらに高まるでしょう。昨年末には夢だったものが現実味を帯びるための、大事な夜です。

クーマン「浮き沈みの少ないチームが勝つ」

以下はウエスカ戦前日会見におけるロナルド･クーマンのコメントです。

10年以上ぶりに月曜日のリーグ戦をプレーする件
「ちょっと奇妙だね。月曜は試合をする日ではないけれど、日程は受け入れるさ。2日間の休日も取れたしね。チームの意欲は高い。（他チームの）結果を知ってからの試合となるけれど、ラ･リーガで優勝するためには勝たなければならないことは分かっているんだ。結果は、それ自身がものを言う。簡単な試合はない」

「まず第一に明日の試合に勝たなければならないけれど、私たちは勝点差を縮めているね。これは私たちが良くなったことや、どのチームにも簡単な試合などないことの証だよ。下位のチームは降格しないために、上位勢はヨーロッパ戦に出場するために戦っている。一試合一試合に集中しなければならない。より重要なのは、順位表を見ないことなんだ。これ以上失敗は出来ないことを私たちは知っている」

「しっかりと試合の準備をすることだよ。今日は天気でも、明日は雨が降るかもしれない。謙虚でなければならず、自分たちに集中して前進しなければならない。他所を見る必要はないんだ。私たちの方がライバルたちより安定しているように見えるけれど、このペースで試合を続けていくのは簡単じゃない。シーズンには必ず浮き沈みがあるもので、一番下がらないチームが優勝に近づく。アトレティコのシーズン前半戦も普通じゃなかったんだよ。勝負は最終節までもつれるだろう。3チームにとって難しいリーガになる」

「他所を笑う必要はない。必要なのは自分たちの試合をプレーすることだ。他チームの結果ではなく、自分たちの仕事によって。それはピッチでも感じられるね」

次節レアル･ソシエダ戦を前に、メッシとデ･ヨングが累積カード4枚。
「明日の試合が来週のそれよりも簡単だと考える時ではない。どの試合も私たち次第であり、目の前の試合が常に一番重要なんだ」

監督交代で変わったウエスカ
「困難な試合となるだろう。ウエスカの過去2試合を見たけれど、まったく簡単ではない相手だ。カンプノウには圧力をかけに来るだろう。なので私たちは勝点3を手に入れるためのメンタルが必要になる」