複数のポジションでプレーできる選手を求めていると強化部長。
クラブコンペティションが中断され、かつスペイン代表の試合が行われるまでのパロンの最初の数日間は、ネタに苦労するメディアによって移籍に関するウワサ話がたくさん登場します。バルセロナで言えば、今回SPORT紙が繰り返し取り上げているのはリバポーのブラジル人デランテロ、コウチーニョで、ライバル紙のMDはそれは間違っている、ルイス・エンリケが欲しているのはセルタのノリートだ、と応じているところです。そういったいつもの議論に対し、バルセロナのセクレタリオ・テクニコ、ロベルト・フェルナンデスがラジオ局Cadena SERの番組内であれこれとコメントしていますので、少し見てみましょう。
ノリート、コウチーニョのウワサはスルー
ペドロ・ロドリゲスのチェルシー移籍によって、バルサの前線は戦力ダウンしています。ムニールかサンドロが大化けしてくれれば問題は解決ですが、昨季後半はほとんど出番を与えられなかった若者たちだけに過度な期待はできない。ペドロの後釜を冬のマーケットで獲得するのかどうか、ロベルト・フェルナンデスはこう語っています。「シーズンが始まった時から、私たちはすでにその件で働いている。冬に選手を獲る可能性はあるよ。けれども、それについて考えるための時間はまだ残されているからね」
「ノリート?個人名を出して話したくはない。彼は良い選手だけれど、今はセルタに所属している。名前を出すことによって彼に問題が起こるかもしれないし、それは私の望むところではないんだ。私たちはノリート本人とも、彼の代理人とも一切話をしていないよ」、「コウチーニョ?良い選手だけれど、ここの選手じゃない。私がまず最初に見るのは、クラブの選手たちだ」
補強するとするなら、どのような選手か。ロベルトは言います。「私は自宅やシウター・エスポルティーバで、一日にたくさんの試合を見ているし、直接見るために多くのスタジアムを訪れている。私がまず第一に求めるのは、ボールを扱う資質を備えた選手だ。あとは複数のポジションでプレーできることも重要だね。例えばアレイシ・ビダルは多くの問題を解決するだろう」
先日MD紙が報じた獲得候補には、アヤックスのメディオセントロ、Riechedly Bazoer(18)の名もありました。「私は先週末、アヤックス対PSVを観戦した。それは否定できない。Bazoer?あの試合には興味深い選手たちが何人かいたよ」
その他のテーマに関しては、次のような感じです。
■ネイマールの契約延長 「彼は非常に重要な選手。契約延長に関してはすでに最初のコンタクトは取っているし、遅かれ早かれ、更新されることだろう」、「マンチェスター・ユナイテッドであれ、どこであれ、ネイマールに関する問い合わせは受けていない」
■アドリアーノの契約延長 「彼と話し合っているところだ。セルジ・ロベルトがいることで、彼の契約延長の優先度は低い。3月15日まで、自分がこれからどうするのかを彼は決めることができる」(※アドリアーノとの契約は2017年までで、クラブとは1年の契約延長で話し合っている。現契約ではバルサは一方的に2016年で終了させることもできる)
■ドグラス 「彼は良い選手だけれど、バルサでプレーするために適応期間が必要な選手たちもいるからね。出場機会を得られなければ、レンタルも含めて考えていくことになるだろう。私たちは彼を守りたいと思っている」
■ラフィーニャ 「彼との契約延長交渉は順調に進んでいる。ラフィーニャは非常に重要な特性を併せ持った選手で、多くのポジションでプレーでき、才能があり、フィジカルも強い。彼のような選手を見つけるのは簡単ではないし、このクラブで一時代を作れる選手だよ」
■武者修行中の若手選手たち 「アダマ、ハリロビッチ、デウロフェウはバルサに戻ってこれる。例えばハリロビッチにはプレーをすることで成長してほしかったし、スポルティングは理想のクラブだったんだ。ここまでは私たちが正しかったことを示しているので、今後もそうなっていくことを願ってるよ」
■セルジ・サンペール 「彼のことはルイス・エンリケと私が認めている。私たちは彼にとても期待しているんだ。けれども彼の前には何人かの選手がいて、昇格する可能性にふたをしている。夏にレンタルしなかったのは、トップチームに上がれる可能性が彼にあるからだよ」
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