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バルサの2017年夏補強 ただ今の(悲しい)状況

期待の選手はことごとく失敗し、迷走中。

FCバルセロナの2017年夏の補強が、暗礁に乗り上げている様子です。水面下でのことは分かりませんが、表面で見えるところではもう散々な様子で。無理なところにいっているうちに1ヶ月を失い、その間にマーケットがどんどんと縮小している感は否めません。そしてMDが大きく取り上げているパウリーニョの入団への熱い気持ち。有り難くはあるのですが、彼ならカンテラーノに賭けてほしいと思わずにいられない。このクラブはどこを目指しているのでしょうか。

マルコ・ベラッティ、PSGに詫びる

バルサがこの夏一番の目標としていたマルコ・ベラッティの獲得は、選手によるPSGへのお詫び発言によって急速に終了へと向かっているようです。

ベラッティは金曜日にPSGのトレーニングに参加すると、その午後、「ベラッティは首長の捕虜だ」とイタリアのメディア Corrierre dello Sport 紙で語ったドナト・ディ・カンプリ代理人の言葉を、クラブ公式メディアを通じて謝罪。100%残留宣言ではないものの、刀を鞘に収めようとしています。マルコ曰く、

「今朝、自分の代理人の発言を見たけど、僕から言いたいのは代理人の言葉は僕の考えを反映したものじゃないってことだよ。彼が僕のために働いていることを知っているから、僕はこうしてここにきて、クラブやファンにお詫びをしている」「ここに戻ってきたことをとても嬉しく思う」

PSGがベラッティに公の場で代理人発言を詫びることを求め、選手も受け入れたことで、少なくともこの夏のバルサ移籍はなくなったと考えるのが妥当でしょう。少なくともこれ以上ベラッティの反乱に頼ることはできず、バルサのオファーにPSGが耳を傾けるかどうかになるけれど、それは期待値ゼロです。

セバージョス、白組にSi

各方面による公式発表こそまだですが、マドリー系のMARCAとASが揃ってダニ・セバージョスはレアル・マドリーのオファーを受けることにしたと報じ、バルセロナ系メディアがそれに追従しています。

バルサはマドリー行き目前といわれていた選手を横取りするべくオファーを出し、セバージョスを迷わせるところまでは行きましたが、いかんせん行動開始が遅すぎた。2年前から誘いをかけていたというセバージョスは結局マドリーを選び、月曜日にはメディカルチェックを通過すると見られています。

セリ、監督が残留宣言

バルセロナがマルコ・ベラッティが無理な場合のプランBに考えていたといわれるジャン・ミカエル・セリは、所属クラブであるニースのルシアン・ファブレ監督の残留宣言によって、これまた非常に望み薄となっています。スイス人指揮官は昨日8日、「セリ?彼は残るよ、これは最終的(決定的)なものだ」と発言。英語でいう definitive という単語を使っているので、もう決まりなのでしょうか。

もちろん契約解除金を払い、セリが移籍を望めば、引き抜くことは可能ですが、そもそもバルサが狙っている感じがしないのがなんとも。

パウリーニョ、バルサ移籍に期待

プランAのベラッティが終了、プランBのセリも怪しく、ダニ・セバージョスもマドリーに行くなど、惨敗ムードのバルセロナ。そんなクレの悲しみを埋めるように補強リスト上位に躍り出た(ような雰囲気にMD紙がしている)のがパウリーニョ(28)です。

9日(日)のMDはパウリーニョの独占インタビューをトップにし、「今週中に契約書にサインできればいいと思う」という目まいのしそうな彼の言葉を表紙で紹介。そのインタビュー内容は現時点ではまだ分からないのですが、昨日の北京との試合後、セントロカンピスタは次のようにバルサからの関心について思いを述べています。

僕は偽善者ではないし、考えを隠せない人間なんだ。僕はバルサのことを考えている。それは明らかさ」「僕の契約解除金は4,000万ユーロで、バルサからの2,000万ユーロのオファーを広州は断った。代理人からは新たな会話があったと聞いているよ」

「オファーは正式なもので、FCバルセロナの会長が広州の理事たちと話をしたと聞いてる」「これからも話し合いはあるだろう。両クラブが合意する可能性はある

パウリーニョに全く非はなく、年俸が減ってもバルサ、というのは嬉しいのですが、中国リーグでプレーするもうすぐ29歳の選手に2,000万ユーロのオファー、というのクラブがものすごく残念。将来を大いに期待されるセバージョスが1,800万+αですから、この差だけで涙飯3杯おかわりです。欧州で実績のないベテランに賭けるのなら、カンテラーノに賭けましょうぜ・・・。

 

コメント

  1. aguluuu より:

    なぜこんなにもインテリオールを補強したがっているのか自分には謎ですね

  2. ルイス・エンリケのカウンター戦術に対する反動とかじゃないでしょうか。バルサスタイルを取り戻すためには外部からフゴネスを連れてくるしかない、みたいな。中途半端に行くなら、自前の選手を試してほしい。

  3. silver より:

    ベラッティやセバージョスはプレー以外の人間的な部分で好きではないのでバルセロナに来てもらえなくても良いとは思っていますが………(笑)

    しかしながら、毎年、毎年、この時期はバルサの補強の拙さに溜め息が出るばかりです。
    中盤にはデニス・スアレスやアンドレ・ゴメスなど昨季加入の可能性に満ちた選手達もおるわけですから、焦らず彼らの成長を促して欲しいところです。

    何はともあれ、終盤に焦って割りに合わない高額でショボい補強のニュースだけは聞きたくないですね…