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エミリ・リカルト退団へ

 

レクペラドールとの契約を延長しない、とクラブが決定。

バルサ系メディアがネイマールの記事で盛り上がっている中、気になるニュースがさらりと報じられています。それはこの5年間、トレーナー(厳密にはレクペラドール。選手のリハビリを担当)としてチームを支えてきたエミリ・リカルトが今シーズンをもってクラブを去る、という知らせです。今年の6月30日までとなっている契約を延長しない、アビダルやムニエザと同じ形での退団なのですが、アビさんの復帰に大きく関わってきた彼までもがチームを去るとは、なんとも寂しいというか不安というか。影響なければいいんですけれど。

 

ペップと共にトップチームへ

エミリ・リカルトは今から5年前、ペップ・グアルディオラのトップチーム監督就任と共にバルサへやって来ました。リカルトはペップが現役時代にお世話になり、絶大な信頼を寄せるスポーツ医学の権威であるラモン・クガット医師とつながりの深い人物で、グアルディオラの強い要望によってチームスタッフの一人となった経緯があります。首都系AS紙曰く、”欧州フットボル界で有数の物理療法士”です(こういう時は、盛大に褒める)。

そこからリカルトさんは医療陣のなかで欠かせぬ存在となり、選手たちの信頼を手にしていきます。アビダルが実戦に復帰するうえで重要な役割を果たしたのは彼ですし、イニエスタ、チャビ、エトーらもリカルトの手にかかって回復してきました。その彼との契約を延長しないのですから、その不思議さゆえにラポルタ時代の人物だから、というような憶測も流れることになります。

SPORT紙が伝えるところでは、リカルトの希望はバルサで仕事を続けることだったそうです。彼はその旨をティト・ビラノバに伝え、監督は他と相談して決める、と答えた。そして医療チームの幹部らと状況を分析した結果、バルサはリカルトとの契約を延長しないことを決め、昨日、医療部のボスであるラモン・カナル医師が彼にそのことを伝えたとあります。

一方で、エミリにはすでにバイエルンからのメガオファーが届いていて、ペップの元へ行くことを決めていたとの話もある。シーズン終盤の選手たちのコンディション調整失敗が原因との声もある。つまりは当人たちにしか、本当のところは分からない。いつものことです。

実際の思惑がどうであれ、この夏で自由の身となるエミリ・リカルトが、ペップ・グアルディオラのチームスタッフになる可能性は高いとみられます。バルサからはすでに、相手チームの分析を担当するスカウトチームのドメネク・トレントとカルラス・プランチャールの二人が、ペップチームへの加入することになっている。ティトチームはこの彼らの穴を埋める必要もありますし、今頃はせっせと人選にあたっていることでしょう。選手とスタッフの両面に置いて、どうか的確な人事が行われますよう。

 

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