リーガ中位以下ならプランBでいけている
プリメーラ・ディビシオン(リーガ1部)では初開催となった、モンティリビでのジローナ対バルセロナ。いわゆるカタルーニャダービーは、チーム総合力で上回るバルサが相手の2つのオウンゴールを利用しつつ、危なげなく勝利を持ち帰りました。今回、我らの大エース・メッシはマフェオの密着マークに遭い、快適とはいえない90分を強いられましたが、バルセロナはその分をチーム全体でカバー。先発起用されたアレイシが良いパフォーマンスを見せたのも良いニュースでした。
堅実に勝っている
モンティリビでのバルサのパフォーマンスは、決して優れていたわけではありません。シュート総数はジローナの13本(枠内2)に対してバルサは9本(同5)。ルイス・エンリケのバルサであれば、トリデンテが爆発しないこういうゲームは勝点を取りこぼしていた確率が高いです。
しかしバルベルデのチームは派手さはなくとも信頼性が高く、長丁場のレースを戦い抜くためにはそれが非常に重要になります。レオ・メッシがマフェオの徹底マークに遭い、いつものような決定的な仕事ができなくとも、脇役たちが力を合わせて勝つことができる。チームの建設段階につき、通用するライバルはまだ限られるでしょうが、リーガの中位以下のチームであればプランBで勝点を確保できています。
ローテーションする選手の選び方にも監督の意図が見られ、出番を与えられた選手が結果を出しているのもバルベルデの手腕です。このジローナ戦ではアレイシ・ビダルがトリデンテの一角として起用され、0-2となるゴルカのオウンゴールを起こさせるなど活躍。右ラテラルで出場したセルジ・ロベルトも、スアレスのダメ押し弾をアシストするなど能力の高さを示しました。
アレイシ・ビダルとセルジ・ロベルト
1週間前のヘタフェ戦(@コリセウム・アルフォンソ・ペレス)と平日のエイバル戦ではデニス・スアレスとパウリーニョが監督の期待に応えたのに続き、今回はこのアレイシとセルジ・ロベルトが良い出来映えでした。パウリーニョは3試合連続弾となりませんでしたが、自分の仕事をよく分かっていて、ジローナにとって危険な存在に(その後ろを担当するラキティッチはいろいろ大変そうな様子でしたが・・・)。物足りなさはあるものの、まだこれからなので期待しましょう。
こうして控え組(仮)とされる選手たちが結果を出し、自信を付けていくことで、チームの総合力は増していきます。シーズン終盤に入り、もう誰を起用するべきか迷ってしまう、誰を出しても強豪に通用するなんてことになっていたら理想的。チングリは成果に対して報酬をくれる監督なので、アンドレ・ゴメスもきっかけを掴んでほしいです。
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