引き抜き不可能とするため、契約解除金を再設定していた
レオ・メッシがついに、FCバルセロナとの新契約書にサインを行いました。去る7月5日に契約更新での合意が公式発表されておきながら、何故4ヶ月間もいつもの署名儀式が実行されなかったのか。SPORTの説明によると、その理由はフットボル市場の変化に適合させるための契約の練り直しにあったためです。
3億ユーロは安全ではなくなった
フットボル市場の変化に適合させるため、ってのは一体なにかっていうと、ネイマールがPSGに引き抜かれたことに代表される狂乱物価です。
前回2億2,500万ユーロだった契約解除金は、7月にメッシがバルサと合意したという新契約書では、3億ユーロに増額されていたらしいのです(SPORT紙)。夏前までは、これは引き抜き不可能と思える額でした。しかしその後PSGがネイマールに2億2,200万ユーロを支払ったことで、3億ユーロといえどもリスクのある額となってしまった。
クラブはそこで契約解除金を増額することを申し出(そのぶん、契約条件も上昇したはず)、富豪クラブでも不可能に思える7億ユーロで決着した模様です。
レアル・マドリーが最近、クラックたちを守るためにBBCの契約解除金を10億ユーロ、イスコを7億ユーロに設定していますが、バルセロナもこれに倣ったわけで。白組さんはセバージョスでも5億ユーロといいますから、それと比べるとバルサはまだまだ契約解除金が低くなってます(デンベレが4億、スアレスやピケ、ブスケツらが2億ユーロ。セルジ・ロベルトが4億になるとウワサされてる)。
秘密裏に進められた契約交渉
契約解除金などの見直しなどに伴う、契約書の再作成は秘密裏に行われました。4ヶ月間、メディアも全然情報を掴めていなかったわけですから、本当にごく一部の関係者だけで交渉は進められた模様。ジュゼップ・マリア・バルトメウ会長が個人の形でメッシ側と対話を進め、それを知らせていたのはごく近い人たちのみでした。
この11月25日にサイン儀式を行うことは、数日前に決まったとSPORTは説明します。レオ・メッシとバルトメウ会長のスケジュールを見て、ちょうど良いのがメッシへのボタ・デ・オロ(ゴールデンシュー)授与式とバレンシア戦に挟まれた土曜日だったと。クラブ職員ですら知らなかったということで、本気の極秘モードでした。
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