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マッチレポート|リーガ第11節 ラージョ 2-3 バルサ

Liga Española | jornada 11

先制までは良かったが、その後は大苦戦。
終了間際のデンベレ、スアレス弾でどうにかこうにか勝点3。

これまで1勝で19位のラージョに苦しんでの勝利。敗北寸前のところから、連続得点でどうにか逆転勝利をものにした。序盤で先制するまではいたって順調。クレは快勝を期待した。しかし試合は徐々にラージョペースとなり、85分までは負けムード。それで勝てたのは大きい。

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試合の流れ

余裕の展開・・・否!:まずはバルサが試合を支配し、序盤にさくっと先制点を決める。余裕すら感じさせる展開に、バルサがそのまま悠々と勝利するかにも見えた。しかし試合は徐々にカオスモードへと変転していく。地元ファンに後押しされた降格圏のチームが、反撃を開始するあたりは第6節のレガネス戦によく似ていた。バルベルデチームが逆転を許すところも。

飛び出し職人アルバ、仕留め屋スアレス:スペースを消し、統制の取れた守備をしていたラージョに対し、バルサは忍耐強くボールをつないだ。11分、マドリー勢の守備陣形を崩したのはイバン・ラキティッチのロングパスだ。これでジョルディ・アルバが裏へと飛び出すと、戻したボールをフリーとなったルイス・スアレスが押し込んで0-1。必殺の得点パターンだ。

●だがバルセロナは先制したことで安心したか、アクセルから足を離してしまった。前半のバルサのシュートはわずかに3本。それで決定機を2度作っているので効率が良いと言えなくもないが… 前半のもう1つのビッグチャンスは40分、右ポストに弾かれたスアレスのミドル。この人はいつも予測の上を行く。

ラージョの反撃:一方でラージョは0-1から闘志に火を着け、これが19位チームか、というフットボールで首位チームを脅かしていった。20分を回った頃からはもうラージョの時間帯。30分にはカウンターからポソのシュートが左ポストをかすめ、その5分後には同じくポソが同点弾を叩き込んでいる。テル・ステーゲンでもどうしようもない、力強さもコースも見事なミドルシュートだった。

ひっくり返したラージョ:今回バルベルデの動きは早く、52分で1人目の選手交代を行っている(ラフィーニャデンベレ)。だが試合の流れは変わらず、ハーフタイム後もラージョ・バジェカーノの攻勢が続いた。デンベレ登場直前にデ・トマスにライン裏を取られ(ステーゲンが阻止)、いつ失点してもおかしくない状況。バルサは容易く陣内への侵入を許し、57分、直前に登場したアルバロ・ガルシアのゴールで2-1とスコアをひっくり返された。

エリア包囲戦:勝点3のために2点が必要となったバルサ。バルベルデは67分、二人同時交代で戦局を変えようとする。コウチーニョアルトゥールを外し、ムニールアルトゥロ・ビダルがピッチへ。時間が進むにつれてラージョは点差を守るようになり、バルサのエリア包囲戦へと変化していった。右のデンベレ、左のアルバがワイドに開きクロス攻撃。ジェラール・ピケは前線に出ずっぱりとなる。

デンベレ現る:ムリに思えた逆転劇、その最初の一歩たる同点ゴールは、ピケのアシストから生まれた。低い位置からのアルバのパスをピケが頭で落としたところを、直接デンベレの左足!彼は不思議な選手だ。ミスも多いのに、時々チームを救うゴールを決めてくれる。

土壇場での勝点3:そして最後はキラー・スアレスが仕留めて逆転に成功。そろそろ追加タイムかという90分、セルジ・ロベルトが左足でエリアへと放り込んだボールを、滑り込んだスアレスが押し込んで2-3としたのだった。ぎりぎりでブタルケでの失敗は繰り返さずに済んだバルサ。中小クラブとのアウェーゲームはどれもしんどくなりそうだ。

 

トピックス

反省のスアレス:最終的に勝点3を確保したとはいえ、反省点だらけの試合内容。ルイス・スアレスは試合後、「自己批判が必要だね。何故なら僕らはみんな(内容に)腹を立ててるんだ。監督が怒るのも当たり前だよ」「気の緩みがあったし、自信過剰だったかもしれない」とコメント。

処刑人スアレス:レオ・メッシ欠場の穴を埋めようとする、ルイス・スアレスの責任の引き受け方がすばらしい。前節エル・クラシコのハットトリックに続き、このバジェカーノ戦でも2得点を記録。序盤はゴール日照りに苦しんだデランテロだが、このゴール量産で合計9得点とし、ラ・リーガ得点ランクで首位へと躍り出た。二番手は8ゴールのストゥアーニ(ジローナ)。

セルジからルイシートへ:バルサ土壇場での逆転弾では、セルジ・ロベルトからのボールを逆ポスト前でルイス・スアレスが押し込んだ。セルジはマドリー戦でもスアレスの得点をアシストしていて、バルサの重要なホットラインの一つ。

15度目の:ゴール枠を叩くバルサ。40分、ラフィーニャとのパス交換からルイス・スアレスの放った意表を突くシュートが、右ポストを直撃。今シーズンのバルサの枠当てシュートはこれで15回目となる。

アシスト男アルバ:いつものように、ジョルディ・アルバの攻撃参加が光っていた。先制点をアシストした、イバン・ラキティッチのロングパスを受けるための飛び出しは見事。ピッチ中央から一気にゴールライン前まで走り込んだ。アルバがライン裏を取れば、高い確率で得点の香り。終盤もクロス上げに活躍。

●今季のジョルディ・アルバの得点アシストはすでに6つめ(メッシスアレスと同数)。

ビダルの闘争心:マドリー戦で渾身のヘッド弾を決め、国王杯レオネサ戦ではリーダーシップで若者たちを引っ張ったアルトゥロ・ビダルがバジェカスでも戦う姿勢を示した。ビダルの闘争心がチームに及ぼす好影響は大きいだろう。

エル・クラシコと同じ先発11人:インテル・ミラノ戦、レアル・マドリー戦と同じイレブンを採用。ラフィーニャが三度、レオ・メッシの代役として起用された。しかしバジェカスでのラフィーニャはいまひとつの出来。ちょっと繰り返しすぎた・・・?

またもやリーガでの完封ならず:バルサはラージョ戦でも2失点し、ラ・リーガで9試合連続失点。リーガでの完封は第1節のアラベス戦(3-0)と第2節のバジャドリー戦(0-1)だけで、第3節からはずっとゴールを割られている。すでに13失点。チャンピオンズではPSV戦(4-0)とインテル戦(2-0)で完封。

 

Rayo Vallecano FC Barcelona
2 3
3 de Noviembre – Sabado 20:45 h
Estadio de Vallecas
:13,785
Goles
  Suárez (11)
José Pozo (35)  
Alvaro García (57)  
  Dembélé (87)
  Suárez (90)
Titular
Alberto 【6】Ter Stegen
Advíncula 【6】Sergi Roberto
Gálvez 【6】Piqué
Jordi Amat 【5】Lenglet
Álex Moreno 【7】Jordi Alba
Imbula 【6】Busquets (c)
Santi Comesaña 【6】Rakitic
Embarba 【6】Arthur
Trejo 【4】Rafinha
Pozo 【5】Coutinho
Raúl de Tomás 【8】Suárez
Cambios
Trejo→ Álvaro García (57) Rafinha→【6】Dembélé (52)
Raúl de Tomás→ Alex Alegría (64) Arthur→【6】Vidal (67)
Gálvez→ Velázquez (70) Coutinho→【5】Munir (67)
Entrenadores
Michel 【5】Ernesto Valverde
Arbitro
Hernández Hernández (canario)
Tarjetas
Amat (6) Lenglet (17)
Raúl de Tomás (49) Jordi Alba (70)
Alberto García (89)  
Velázquez (90+2)  
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 1 2

Goles

3 2 1
6 5 11 (5)

Tiros a puerta

9 (5) 6 3
2 2 4

Ocasiones de Gol

5 3 2
2 1 3

Corners

1 0 1
2 2 4

Fueras de juegos

2 1 1
    304

pases

713    
35%   38% Posesion del Balon 62%   65%
12 10 22

Faltas

11 7 4
1 3 4

Tarjetas Amarillas

2 1 1
0 0 0

Tarjetas Rojas

0 0 0
Formación

メッシ、ウンティティ、ベルマーレン、サンペールが負傷欠場。
デニス、マルコムが監督判断で招集外。
セメド、デンベレ、シレセン、ムニール、ビダル、アレニャー、チュミがベンチスタート。

前節エル・クラシコと同じ先発イレブン。
ラフィーニャは右からスタートし、中央へ、左へと顔を出した。そのスペースをセルジが利用。

交代の1人目はラフィーニャに替えてデンベレ。
2人目・3人目は同時で、アルトゥールとコウチーニョがベンチに退き、アルトゥロ・ビダルとムニールが登場した。
得点のほしかった終盤はピケが前線に上がりっぱなし。

Titular Final
 

 

コメント

  1. レト より:

    今回の勝利はリーグ制覇を手繰り寄せる意味で非常に大きかったと思います。
    ただ、他のタイトルも狙えるかといったら微妙なのですが。
    ジョーカーはいるとはいえ選手層の薄さは依然として問題ですし。
    デニスとマルコム、サンペールはこのまま冬に放出でしょうか。
    急きょ獲得を決めた選手は扱いが悪すぎて気の毒になります。

  2. 中野のクレ より:

    これは最下位のチームのフットボールじゃないでしょ。
    ここ数年のリーガは怖い。

    マドリーも苦しんでいるがアトレティコ式のコンパクトなブロックを敷かれるとメッシ、ネイマールクラスがいないと容易に崩せない。

    先制点は上手く高いラインの背後をつけたが、同点彈逆転彈共に前線のピケを足掛かりにしたもので、毎回こんなスクランブルが上手く行くとは思えない。

    ライン間で受けて崩せる選手は現状メッシしかいなと思うが、コウチとかデンベレにもっとサイドで一対一を作らせたい。

    それかネイマールが戻って来たいなら戻って来て欲しい。

    彼の人間性はさておき、フットボール的には売った値で買い戻せるなら問題ないのでは?

    ブロックを崩せる数少ない選手。