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【マッチデータ】ラ・リーガ第7節 ヘタフェ 0-2 バルサ

LaLiga | jornada 7

ボロボロの前半だったが、ハーフタイム前のスアレス弾で一転。
後半開始すぐのジュニオル弾で点差を広げ、念願のアウェイ初勝利。

FCバルセロナがついにアウェイゲームでの勝利をものにした。敵地では実に9試合ぶりの白星となる。それもヘタフェなのが大きい。前半は相手の圧力にやられ、いやな感覚しかなかったが、ハーフタイム前後スアレスジュニオルの2得点で流れを引き寄せると一転。あとは特に危なげなく進行し、0-2で勝ち終えた。序盤のテル・ステーゲンのパラドンも効いた。

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試合のポイント

ヘタフェの超圧力:前半のバルサはヘタフェのプレッシングに非常に苦しめられた。ゲームを作ろうにも、アルトゥールへの強烈なマークによって自陣から出るのもままならず。ワンチャンスをものにしたチームが優勢に立つ、そんな展開だった。ポイントになったのは22分、テル・ステーゲンによる対アンヘルの1対1パラドンだ。



抜け目ないスアレスの一発:ワンチャンスを逃さず、貴重な先制点を決めたのがルイス・スアレスだった。42分、テル・ステーゲンからのロングボールを受けてライン裏へと抜け出すと、1対1となったGKダビ・ソリアは頭上を抜くバセリーナで料理。前節カンプノウで指笛を受けたキラーの意地の一撃で1点のリードを手にし、バルサはハーフタイムを迎えた。

ジュニオルの追加点でぐっとラクに:後半の立ち上がりも、バルサにとってはこれ以上ないものとなった。49分、カルラス・ペレスのミドルシュートをGKソリアが弾いたところ、詰めていたジュニオルが押し込んで0-2。バルセロナはこれで精神的にかなり楽になり、試合をコントロールできるようになっていた。

ラングレ退場・・・:次のインテル戦へと向けた準備(選手交代)を進めていた終盤、バルセロナにアクシデントが発生する。クレメン・ラングレが2枚目のカードによって退場となり、約10分ではあるが10人で試合を進めねばならなくなったのだ。幸いだったのは、これといったピンチは訪れずそのまま0-2で試合終了したこと。7試合ぶりのアウェー戦勝利を手に入れ、エル・デルビで引き分けたマドリー勢との勝点差を縮めたバルサだった。

トピックス

復権のスアレス:前節のプレーを見て、ちょっと先発から外れた方が良いんじゃないかと思ったルイス・スアレスだったが、批判を称賛に変える気骨あるプレーはさすが。コリセウム・アルフォンソ・ペレスではキックオフ直後からエンジン全開で、オフサイドギリギリを狙う動きでヘタフェ守備陣を悩ませた。

オフサイドをかいくぐり:41分にはついに、テル・ステーゲンのロングパスからDFの裏を取ることに成功。残る最後の壁、GKダビ・ソリアも完璧なバセリーナで仕留めて見せた。
試合の流れを変えたこのスアレスのゴールを、ヘタフェ監督ホセ・ボルダラスは「笑い話。プロフェッショナルチームはああいうゴールを入れられてはいけない」と悔やむが、隙を見逃さないステーゲンスアレスがすばらしかった。

テル・ステーゲン、パラドンと得点アシスト:バルサをアウェー戦初白星に導いた立役者の一人が、ヘタフェの先制チャンスでパラドンし、さらにスアレスの0-1弾をアシストしたマルクアンドレ・テル・ステーゲンだった。
22分にはアンヘルの至近距離弾をブロック。41分には相手のパスをカットするや、前進していた相手DFラインを見逃さず、左足で高精度なボールをスアレスへと送り届けた。

テル・ステーゲンが得点をアシストしたのはこれがキャリア初で、21世紀のバルサGKとしても初らしい。
「アシストを喜ぶのは変な感じだね、キャリアでそう何度もないよ。ハーフタイムにデラ・フエンテ(GKコーチ)に冗談で僕もアシストをしたぞって言ったんだ。重要なのはチームを手助けすることさ」

ジュニオルの勝者のメンタリティカルラス・ペレスの強力なミドルシュートをGKダビ・ソリアが弾いた時、オフサイドとならぬよう気を配りながらもこぼれ球に向かって走り、きっちり押し込んだジュニオル。これでスコアは0-2となり、バルサは勝利に大きく近づいた。
前半はどたばたし、ファールも多く心配な様子だったものの、後半は攻撃でも存在感を発揮して同サイドの支配者となっていた。 祝・バルサでの初ゴール
グラナダ戦ではいきなり失点のきっかけを作り、批判対象となったが、そこからのリアクションは素晴しい。
強い精神力を持っている。期待。

カルラス・ペレスの突破力:得点は生まれなかったものの、カルラス・ペレスのプレーも光っていた。個人突破からチーム最初の得点機を作ったのに始まり(12分)、縦へと向かうプレーで存在感を発揮。前半終了前には、力強いミドルシュートで先制点を呼び込んだ。ゴールへ向かう意識を持ち続けることで、重要な存在になれるはず。

ラングレ退場:47分のアンヘルへのファールで1枚目のカードを、そして82分のホルヘ・モリーナへの後方からのタックルで2枚目を受けて退場となったクレメン・ラングレ。次節セビージャ戦は出場停止となるため、このヘタフェ戦での応急処置と同じく、ジャンクレール・トディボの出番となる。

カンプノウ外で勝つのは9試合ぶり:バルセロナが待望のアウェー戦勝利。前回勝ったのは4月23日のアラベス戦(0-2)で、そこから8試合勝利がなかった。昨季のバライドス、アンフィールド、イプルア、コパ決勝@ピスファン、そして今季のサンマメス、パンプローナ、ドルトムント、グラナダ。




Getafe FC Barcelona
0 2
28 de Septiembre 2019 – Sabado 16:00 h
Coliseum alfonso Pérez
:15,135
Goles
  Suárez (41)
  Junior (49)
Titular
David Soria 【8】Ter Stegen
Damián 【6】Sergi Rooberto
Djene 【7】Piqué
Bruno 【6】Lenglet
Nyom 【7】Junior
Jason 【6】Busquets (c)
Maksimovic 【5】De Jong
Arambarri 【7】Arthur
Cucurella 【7】Carles Pérez
Ángel 【6】Girezmann
Mata 【7】Suárez
Cambios
Nyom→
Kenedy (46)
Griezmann→
【6】Semedo (75)
Mata→
Jorge Molina (58)
Busquets→
【5】Rakitic (80)
Jason→
Portillo (72)
Carles Pérez→
【5】Todibo (86)
Entrenadores
José Bordalas 【6】Ernesto Valverde
Arbitro
Gil Manzano (extremeño)
Tarjetas
Bruno (35) Busquets (44)
Kenedy (63) Lenglet (47)
Maksimovic (64) Sergi Roberto (77)
Cucurella (90+4) Lenglet (82DA)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0

Goles

2 1 1
5 3 8 (1)

Tiros a puerta

10 (6) 6 4
1 1 2

Ocasiones de Gol

5 1 4
2 2 4

Corners

1 1 0
1 2 3

Fueras de juegos

3 1 2
    287

pases

466    
36% 41% 39% Posesion del Balon 61% 59% 64%
11 12 23

Faltas

17 8 9
1 3 4

Tarjetas Amarillas

2 1 1
0 0 0

Tarjetas Rojas

1 1 0
Formación

メッシ、デンベレ、ジョルディ・アルバ、ウンティティ、アンス・ファティが負傷欠場。
ネト、セメド、ラキティッチ、トディボ、ワゲ、アラニャー、アルトゥロ・ビダルがベンチスタート。

前線選手に次々とトラブルが発生し、スアレス、グリーズマン、カルラス・ペレスのトリデンテ。
中盤は現状でのベストで、セルジ・ロベルトが右インテリオールへと戻った。ジュニオルがわりと攻撃参加。

交代は終盤から。まずグリーズマンが任務終了となってセメドが右ラテラルに入り、セルジ・ロベルトが前のポジションへ移動。カルラス・ペレスが左に移った(75分)。
続いてはブスケツがベンチに下がり、ラキティッチが登場(80分)。
アクシデント発生は82分、ラングレのダブルイエローによる退場。デ・ヨングのセントラルで急場をしのいだ後、カルラス・ペレスに替えてトディボを入れ応対した。並びは4-4-1に。

Titular Final
 

2019年9月29日(日)、ヘタフェ戦翌日のバルセロナスポーツ紙。

MD「立ち向かう」

  • 立ち向かう
  • → ルイス・スアレスとジュニオル・フィルポの得点が、真剣なバルサに4月以来となるアウェーでの勝利をもたらす
  • ■ピケ「僕らは団結したクラブであり続けないといけない、でなければ傷つくだろう」
  • アトレティコ 0-0 レアル・マドリー
    ワンダでの無得点ドロー
    プレーのほとんどないボンヤリしたデルビで暫定首位の白組

SPORT「その調子だ!」

  • その調子だ!
  • → ルイス・スアレスとジュニオル・フィルポの得点でアウェイでの悪い流れを終わらせたバルサ
  • デンベレが8度目となる筋肉の負傷
  • リーガ/アトレティコ 0-0 レアル・マドリー
    エル・デルビは引き分け、バルサが2ポイント縮める

 

コメント

  1. 中野のクレ より:

    昨シーズンのベニートビジャマリンに続くアウェイにおける最高の試合。

    この試合、明確にゲームモデルがあったように見受けられる。

    完全に押し込む前の裏のスペースがあるうちにダイレクトに裏に出すというもの。
    結構徹底していて、数えると前半だけで11~12本あった(オフサイドや通らなかったものを含む、縦にダイレクトでない対角線ロングは含まない、後半は押し込み始めたので4本と少なくなった)

    自陣では出来るだけキーパーから丁寧に繋ぎ、敵陣では裏のスペースがあるうちにダイレクトにペレスかスアレスに出す。

    フレンキーはここでも秀逸。
    7分→スアレス、21分→グリジ、62分→スアレスとワンタッチで次々とダイレクトパスを送る。

    極めつけはテア・ステルゲン。
    チーム全体で相手裏のスペースを突くという集大成がキーパーからの1本で完結する。

    メッシ不在時のアウェイはブロックを崩せないので、こーゆー形は有りだろう。
    押し込んだところでブロックの外を延々回るだけになってしまう。
    バルサは単純に横から放り込んで得点になるチームでないので、どこか一ヶ所崩さないと決定機は生まれづらい。

    バルベルデという監督はチャンピオンズでの失態がクローズアップされるが、リーガでは同じ過ちをしないで対策はしてくる。

    どんな形になろうがキーパーからの丁寧な繋ぎは生命線だろう。
    ここが廃れるとバルサでなくなる。

    今シーズンはフレンキーの加入で逃げるような(キーパーからの)ロングボールはほとんど無い様に見える。
    (完全にマンツーマンでセットされたらスアレスに当て、一発入れ替わりを狙うというのはある)

    ●ジュニオル
    前半開始は大人しかったが、30分過ぎからエリア近辺に侵入し始める。
    敵陣て迫力ある存在。
    今の所、緻密で繊細なプレーは望みようがないので、彼のフィジカルを活かした迫力のある上下動を愚直に繰り返した方が良いだろう。
    それが非常に活きた試合だった。
    同じ事がデンベレにも言える。

    ●フレンキー
    スペースの無い詰まった所でも、スペースを突くダイレクトパスも秀逸な次世代型セントロカンピスタ。
    俯瞰視力と正確で素早い判断やパススキル。
    フルタイム動ける運動量+いざという時のスプリント。
    間違いなく今後何年にも渡ってバルサを背負う選手。
    欲を言えばゴールへの貪欲さが足りない。