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【マッチレポート】ラ・リーガ第4節 セルタ 0-3 バルサ

嵐のバライードスを攻略し、2連勝発進。

ラングレ退場で難しくなるも、効率的に得点を重ねて最終的には0-3。
リーダーメッシ、またもや先制点を決めたアンス・ファティ。

バライードスで5年ぶりの勝利。苦手とする難しいスタジアムでの試合、しかも後半は丸ごと10人でのプレーしながらの完封勝ちは、クーマンバルサにとって大きな自信となるだろう。前節のような快勝とはいかなかったが、今回はソリッドなブロックによってセルタの攻撃に対応。大きなピンチを迎えることなく、耐えて3点差の勝利とした。またも先制弾のアンスは見事。メッシのリーダーぶりも光った。

試合のポイント

自信を深める勝利:ひょっとするとこのバルサは強いのかもしれない、とクレの希望を膨らませる勝利だった。もちろん、実際に試合をしているチームはその自信と一体感を深め、士気を高めただろう。序盤は速いテンポのパス展開で圧倒し、42分にラングレが退場となって以降も精神的には守りに入らず攻めの姿勢でプレー。ハードワークで勝点3を持ち帰っている。



先制男ファティ:チームを勢いづけたのは、今回もアンス・ファティだった。前日会見でまだローテーションは不要だと述べたとおり、クーマンは前節ビジャレアル戦(4-0)と同じイレブンを先発起用。選手たちも前節の勢いそのままにセルタを呑み込んでいった。バルサのプレースピードは速く、ボールは直ちに敵陣で回収。8分のグリーズマンがまず最初の好機を作ると、その3分後には、またもやアンス・ファティが先制点を突き刺している。どうにも止まらない才能のきらめき。

デニスが存在感:追う立場となったセルタは、そこからラインを上げ、バルサのビルドアップに対する圧力も高めていった。ここから15-20分は拮抗した時間帯。伏線としては23分、デニス・スアレスを倒したことでラングレが1枚目のカードをもらっている。35分には今度はピケが裏抜けしたデニスを倒し、デル・セロ・グランデ主審は一発レッドと判断したが、VARはその直前にオフサイドがあったと確認してピケはお咎めなし。助かった(デニスは相変わらず男前)。

ラングレ退場:だが42分、ラングレデニスとボールを競り合う際に肘を使って相手の喉付近を押したとの判定で2枚目のカードを受けて退場処分に。バルサは前半の残り3分と後半丸ごとを10人でプレーすることとなった。スコアは0-1。厳しい。

10人でも点を奪いに行き:10人になったことで、後半のバルセロナは4-4-1の布陣で戦った。重要だったのは、ここで彼らが1点を守ろうとしなかったことだ。追加点を奪いにいったことで、51分のオラサによるオウンゴールが生まれた。チームがしんどい時に引っ張ったレオ・メッシはさすがに頼りになる。60分、コウチーニョのポスト直撃弾を押し込んだメッシの得点は、超ぎりぎりオフサイドの判定で認められず(厳しすぎる・・・)。

踏ん張るバルセロナノリートサンティ・ミナが入ることでセルタは奥行きを手にした。これにクーマンは「守備で貢献できる」というトリンカオペドリを入れることで対抗(コウチーニョアンスがお疲れさま)。最大のピンチは73分に訪れたが(ノリートに裏を取られた)、GKネトのブロックとセルジ・ロベルトのスライディング、クロスバーによって失点を阻止している。統制の取れた守備と、折を見てのプレッシングによって踏ん張るバルサ。この姿勢は昨季と見違えるようだ。

最後にご褒美:そして最後にそのご褒美が届く。追加タイムのこと、レオ・メッシの個人突破&シュートはGKビジャールに阻まれるのだが、こぼれ球をセルジ・ロベルトが思いきり蹴り込んで0-3。暴風雨のなかで10人になりながらも、全員が強いパーソナリティをもってプレーしたことの成果だった。戦うチームになっているぞ、クーマンバルサ。

トピックス

アンスがまたもやアンスがいよいよ神童ぶりを強化してきた。2試合連続ゴールで合計3得点。しかも2試合共に先制ゴール。デビューした昨季から先制ゴールを得意としていたが、それに磨きがかかっている。この試合ではコウチーニョの技ありパスを受け、左足トラップでDFを料理。一気に裏へと飛び出すと、右足アウトサイドのシュートでGKの壁も破っている。なんとキャリア全体でのシュート数が17で、得点が11という・・・ おそるべき決定率。バルサの宝。

生まれ変わったコウチーニョ:バイエルンで1シーズンを過ごした成果を存分に発揮しているコウチーニョ。まだ公式戦は2試合だが、今季ここまでの攻守両面での積極的で効果的なプレーへの関与ぶりは、以前とは別人のようだ。分かりやすいのは2試合連続でのアンス弾アシスト。ワンタッチでのエリア内へ送るパスは絶妙だった。マークの外し方が上手い。モチベーション高く、自信なさげで迷える羊のような姿はもうどこにもない。セルタ戦ではMoMに輝いている。

クーマンも満足:「去年起こったことに私は意見できない。初日から選手たちはとてもハングリーだったよ。彼らは高いインテンシティでトレーニングをしてきた。今日は最後の瞬間まで、難しいスタジアムで、良いフィジカルであることを示していたね。私も時間が必要だけれど、チームは考えられたよりずっと良い。7得点の0失点で勝点6。これは私たちが成長中だと示している」

セルジ・ロベルト:「僕らの野心や高い意欲を示せたことがとても重要だったよ。一人少ない中で、チームは立ち向い、攻撃に出て行ったんだ」「僕らは全員で守っているし、自分たちが団結していることや高い意欲が感じられる」「ゴールの祝い方?もし得点したなら、ああいうふうにしようってアラニャーやジェリ(ピケ)と冗談で言ってたんだ」

その嵐アレックス:試合中、強い雨と風に見舞われていたバライードス。どうやら大西洋からやってきた巨大な低気圧“アレックス”がガリシア地方を襲っていた模様。




La Liga | Jornada 4
1 de Octubre 2020 – jueves 21:30 h
Balaídos
:—
Celta de Vigo FC Barcelona
0 3
Goles
  Ansu Fati (11)
  Lucas Olaza (51pp)
  Sergi Roberto (95)
Titular
Iván Villar 【6】Neto
Hugo Mallo 【7】Sergi Roberto
Aidoo 【7】Piqué
Murillo 【6】Lenglet
Olaza 【7】Jordi Alba
Fontán 【7】Busquets
Tapia 【7】De Jong
Veiga 【8】Coutinho
Denis Suárez 【6】Griezmann
Emre Mor 【8】Ansu Fati
Iago Aspas 【8】Messi (c)
Cambios
Fontán→
Nestor Araujo (32)
Griezmann→
【7】Araujo (45+1)
Aidoo→
Baeza (46)
Coutinho→
【6】Pedri (72)
Emre Mor→
Santi Mina (60)
Ansu Fati→
【7】Trincao (72)
Veiga→
Nolito (60)
 
Tapia→
F. Beltran (74)
 
Entrenadores
Oscar Garcia 【7】Ronald Koeman
Arbitro
Del Cerro Grande (madrileño)
Tarjetas
Aidoo (39) Lenglet (23)
Nestor Araujo (48) Lenglet (42DA)
Tapia (69) Piqué (42)
Murillo (75) Jordi Alba (84)
F. Beltran (90+3) Busquets (87)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0

Goles

3 2 1
2 8 10 (3)

Tiros a puerta

7 (4) 5 2
0 2 2

Ocasiones de Gol

5 3 2
1 2 3

Corners

7 6 1
1 0 1

Fueras de juegos

2 2 0
    425

pases

557    
32.2% 58.7% 43.8% Posesion del Balon 56.2% 41.3% 67.8%
11 11 22

Faltas

10 6 4
1 4 5

Tarjetas Amarillas

3 2 1
0 0 0

Tarjetas Rojas

1 0 1
Formación

テル・ステーゲン、ウンティティ、ジュニオル・フィルポが負傷中。トディボ、ラフィーニャ、マテウス・フェルナンデスは公式説明なし。
イニャキ、アルナウ、アラニャー、ピアニッチ、デンベレ、ペドリ、トリンカオ、ブライスウェイト、リキ・プッチ、コンラッド、アラウホ、ミンゴがベンチスタート。

先発イレブンは、前節と同じ。ラテラル、セントラル、ピボーテできっちり三角形を作る。コウチーニョが広い範囲で伸び伸びと動きパスコースを作っていた。
42分、ラングレが退場となったことでアラウホが入り、グリーズマンが“犠牲”となる。選手配置は4-4-1に(コウチーニョが右サイド)。セントラルの並びはアラウホが右、ピケが左。

後半は丸々10人でのプレーのため、主導権はセルタに譲った。最初のプレスをかわされた後は中央に2列のブロックを敷いて対応。ボールを奪うとカウンターを仕掛けた。
交代枠を使ったのは3人。前述のグリーズマンを除けば、72分の交代のみとなる。
コウチーニョとアンス・ファティがベンチに下がり、ペドリとトリンカオが登場。トリンカオが1列下がって右のスペースを埋めた。

Titular Final
 

2020年10月02日(金)、セルタ・デ・ビーゴ戦翌日のバルセロナスポーツ紙。

MD「強風」

  • 強風(嵐)
  • → インテンシティ高く、非常に攻撃的なバルサがバライードスを強襲。ただしラングレ退場によって半分は10人でのプレーとなった
  • → アンスが再びネットを揺らし、モチベーション最高のメッシがオラサのオウンゴールを起こさせた。そして最後はセルジ・ロベルト弾
  • デンベレはオールド・トラッフォード行きを受け入れるだろう
    ポグバが電話で説得:バルサはレンタルではなく売ることだけを望む
  • クーマンの最初の補強
    デストはすでにアスルグラナ選手
    2025年までの契約で移籍金は2,100万+変動額500万ユーロ、契約解除金は4億ユーロ
  • チャンピオンズ抽選
    メッシ vs. クリスティアノ
    手頃なグループの難敵はユーベ。マドリーとアトレティはハードな組み合わせとなり、セビージャは上々

SPORT「魔法のような、そして天才的な」

  • 魔法のような、そして天才的な
  • アンス・ファティがまたも先制ゴール
    若きカンテラーノが2試合で3得点、セルタ相手に効率性(決定力)を示した
  • リーダー役はメッシ
    ラングレ退場後、難しい時間帯にチームを引っ張ったのはアルゼンチン人クラック
  • 獲得!
    ラテラル(移籍金2,100万ユーロ)はすでに昨日ブラウグラーナを身にまとった
  • メッシ対クリスティアノ!
    バルサはチャンピオンズでユベントス、ディナモ・キエフ、そしてフェレンクバロスと対戦へ

コメント

  1. silver より:

    ファティの先制弾はコンパクトで無駄のない流麗なゴールで、思わず息が止まってしまいました…笑

    開幕から2戦、出来過ぎなくらい好調ですが、素早いカウンターを武器としたワールドクラスの相手に対応できるのか… 楽しみであり不安なところです。

    ペドリ、トリンカオも継続的に出番が回って来れば輝けそうなので、是非この調子でお願いしたいですね。