スポンサーリンク

ガビ、圧巻だったスーペルコパ決勝:新システムで躍動、新たな可能性を示す

マドリーとのクラシコ決勝で1得点 2アシストの大活躍
世界トップのインテリオールであることを示す

サウジアラビアにて開催された2023年のスーペルコパ・デ・エスパーニャ。その決勝戦クラシコ(1-3)において主役となったのが、先制点+2アシストのガビ(18)でした。カンテラーノたちが躍動してマドリーに完勝し、チャビチームが念願の初タイトルを獲得した。幸せ。ほらな、俺たちのガビがゴールデンボーイ賞を受賞したのは間違いではなかっただろ、と胸を張るクレ界隈です。

スーペル ガビ

レアル・マドリーとの(スーペルコパとはいえ)タイトルの懸かった大一番にて結果を残す。しかも10代の若さで。これは特別な星の下に生まれた選手でないと実現できない偉業であり、パブロ・マルティン・パエス・ガビラ、通称ガビがそういった存在であることを示しています。

バルサ公式によりますと、エル・クラシコで1得点2アシストをやってのけた18歳選手はかつてなく、全年齢でも1974年のヨハン・クルイフまで遡るそうです。これはガビの持つ資質の大きさを表している。レオ・メッシの初クラシコでのハットトリックのように、ガビ伝説序章の特別なエピソードとして長く語られていく試合になるでしょう。

ガビといえばインテンシティの高さと活動量が売りの選手で、あの小さな身体で物おじすることなくガッツあるプレーをするのが魅力です。チャビ曰く、

ガビは私たちみんなの心を動かすね。魂やハートをもって競う姿が私たちみんなに伝染するんだ。まだ18歳なのにね。彼には生まれついてのリーダーの力がある。限界のない子だよ」

しかしマドリー戦でのガビは、そんな激しさでMVPに選出されたのではありません。もちろん、空中戦に3回勝ったとかボールの競り合いに何度も勝利したとか、持ち前のインテンシティは失うことなく、3得点にも関与して見せた。新しい扉を開いた感じです。
なんでも決勝戦のアタッキングサードでのパス成功数はぺドリ(25本)に次ぐ23本で、その成功率は87%でぺドリ(80%)を凌いだという。どうだ、これが俺たちのゴールデンボーイだ。

(先制のゴールも、レバンドフスキやぺドリの得点をアシストしたパスも、利き足ではない左足)

これがバルサの進む道

チャビはこの試合でセントロカンピスタを4人同時に起用する4-2-3-1を採用しています。
そしてその4人衆が試合のリズムを作り、コントロールした。ブスケツフレンキーぺドリガビがみんな持ち味を発揮できたのは大きい。4-3-3でなくとも、エストレーモを二人起用せずとも、バルセロニスタ好みのフットボルはできると示されたクラシコでした。

マッスルパワーも良いけれど、バルサはやはり頭脳の速さでプレーを支配するフットボルが似合っています。チャビイニエスタが退団して以降はフゴネス(ボールプレーヤー)たちが不在で苦労をしたバルサでしたが、ぺドリガビが出てきたことでかつての理想を取り戻しつつある。
二人をデビューさせたのが、ワイナルドゥムを求めていたロナルド・クーマンってのが面白いところではあります。ペップ黄金期のバルサの種まきをしたのがバンガールだったように、オランダ人監督は物議を醸しながらも若手起用は厭わない。それが数年後に効いてきますな。

セントロカンピスタたちが輝き、DNAのあるフットボルでマドリーに快勝したことの意味は大きいです。バルサはこの道で進んでいくべし、との指標になる。中盤を省略するのが今のフットボル界の潮流であっても、バルセロナは愚直に哲学に沿って進むことが求められるのです。

なのでぺドリガビがプレーの中心になるのは必然。チャビイニエスタ時代もそうでしたし、スタイルを持ったインテリオールが同世代に揃うのも必然でしょうか。後輩二人も偉大なる先輩コンビと同じように親友で、私生活でも仲良しってのもいい。彼らの背番号が「6」と「8」になる日が楽しみですよね。

背番号6

ガビが背番号「6」を背負うのは、もうちょっと先になりそうです。

FCバルセロナとガビは2026年6月まで契約更新しており、昨年9月15日にはカンプノウにファンを入れての署名儀式も行われています。しかしスポーツ経費の問題が立ちはだかり、プリメールエキポ(第一チーム)登録ができていない。冬市場での登録を目指していましたが、誰かが移籍するなり減給するなりでサラリーに余裕ができなければ、夏を待つことになります。

コメント

  1. しんのすけ より:

    こんにちは。しかし、驚きましたね。2列目でボールを奪ってのショートカウンター。その後のつなぎは、ペドリの技術あってのものですが、今までこの位置で取れなかったボールが取れるのが、なんか不思議な感じがします。
    あとは、白組のクロースとモドリッチがここまで機能しない、それだけ守備の圧力がすごかったのでしょう。
    いずれにしても、フィニッシュまでの流れはバルサらしいものだったと思います。このあとも、試合が楽しみでワクワクしますね。

  2. nekocule より:

    初めまして。
    10年近くこちらの記事を愛読してますが、初めてコメントさせてさせて頂きます。

    いつも記事をとても楽しませてもらってます。
    10年前は学生だった私も同じように毎週末試合をLIVEで観てました。
    今は社会人となり、仕事で忙殺されて試合を観られないことも多くなりましたが、こちらの記事でローカルな情報も知られてとても感謝しております。

    ペップ時代のシャビ、イニエスタに魅了されてculeになった私ですが、10年近くの時を経てペドリ、ガビのコンビに再び魅了され感動を覚えます。
    その感動をここで、日本のculeの皆様と共有出来てとても幸せです。

    記事を更新し続けるのは相当な労力かと思いますが、お体に気をつけてご自愛ください。
    これからもBlau Granaを楽しみにしております。
    長文失礼いたしました。

タイトルとURLをコピーしました