スポンサーリンク

“壁”を乗り越えろ:もっと補強したいバルサの、目標達成への重要な1週間

新規での選手登録をするためには、更なる給与削減が不可避
スポンサー収入増やトレードなど、可能な手段はすべて模索し道を拓かんと試みる

FCバルセロナが、この夏市場でさらに複数の選手を補強することを目標に頑張っているそうです。特に経験豊富な肉体派の中盤選手をクーマンが望んでいる模様ですが、今夏のバルサはとにかく先立つものがない。6月に入団発表した選手たちを出場登録することも現状ではまだ出来ないらしく、まずはサラリー削減に全力で取り組むところです。毎週言ってる気がしますが、重要な1週間の始まりです。

ラ・リーガの“1/4規則”

軍資金がないながらもスカッドの再編に挑んでいるバルサにとって、今週は(も)重要な1週間になります。
監督の構想外となっている高給選手たち(ピアニッチウンティティ)の放出や、カピタンズとの減給交渉を進めなければならないのです。

バルサが苦労しているのは、ラ・リーガ会長ハビエル・テバスが語ったことですっかり有名になった“1/4規則”です。

バルサのように収入に対する選手給与額の比率が基準を超えてしまったクラブは、移籍なり給与削減なりで節約したお金の1/4しか新たな選手登録や契約更新に使えない、という厳しい厳しいルールなのですが・・・我らの愛するバルセロナはこの規則によって、まだ新規の選手登録もメッシの契約更新もできない状況となっています(18日SPORT)。
ここまでの放出によって得た移籍金/節約した給与だけでは、規制解除には不十分。大物の放出と、高給取りの減給が問題解決には欠かせません。

スポンサーを探せ

収入に対しての給与総額の超過が問題なら、収入を増やすことでも状況の打破となります。

7月18日のSPORTによると、クラブがスポンサーから手にした収入は、全額を選手給与の帳簿だかに充てても良いらしく。つまり、もしバルセロナが夏マーケットが開いているうちに新たなスポンサーを開拓できれば、その分をサラリー超過分から差し引けて状況改善につながるということです。

ちなみに同じく18日版MDの説明では、ラポルタは選挙キャンペーン中に「スポンサー数を現在の29から49に増やす」ことを目標にすると公約していたそうで。
クラブにはまだスポンサーを獲得していない商業分野が倍くらいあるとのことで、改善の余地は十分ある模様です。

※胸スポンサーである楽天との契約が2021/22シーズンで終わる。NIKEの製造ラインの都合上、今月中にはどの企業が2022/23シーズンの胸スポンサーになるか決める必要がある。

トレードが模索される理由

バルサが選手交換による補強を試みているのは、単に移籍金が必要ないからとの理由だけではないそうです。
これも18日版SPORTの記事からですが、トレードを用いると、“1/4規則”とはまた違うルールが適応されるというんですね。

なんでもバルサのようなラ・リーガのFFPに引っかかったクラブが、給与額の割合がスカッド全体給与の5%以上となる選手をトレードする場合、その利益には“1/4規則”ではなく“1/2規則”が適用される。なにそれ。初耳。

追記:7月21日のMDによると、別にトレードではなくても、給与額がスカッド全体の5%以上の選手が移籍する場合は“1/2規則”が適応されるのだとか。どちらが正しいのかは不明だが、グリーズマン移籍は他選手よりもメリットが大きいのは確かそう。

分かったような分からないような説明をしてみましょう。たとえばグリーズマンジョアン・フェリックスを8,000万ユーロで等価交換するとします。
フェリックスと4年契約を結び、年給が1,000万ユーロだとするなら、彼の年間コストは減価償却の2,000万ユーロ+給与1,000万ユーロの3,000万ユーロとなります。で、移籍金8,000万ユーロからそれを引いた5,000万ユーロが、1年目の利益と見なされる。
その1/2である2,500万ユーロを、バルサは新規契約なり契約更新に使えるそうです。合ってるか自信ない^^; サウールとかは評価額が釣り合わないので、そういう場合はどうなるんでしょ。どなたか計算してください。

そしてこの便利なトレード規則を悪用しないよう、ラ・リーガは評価額が市場価格と違うものとなっていないかを厳重にチェックするとのことです。

カピタンズとの交渉が始まった

MDやSPORTが17日に報じたところによると、バルサのスポーツディレクターであるマテウ・アレマニーが先週、ジェラール・ピケセルヒオ・ブスケツセルジ・ロベルト、そしてジョルディ・アルバの各代理人たちと面談を始めています。
2021/22シーズンの給与報酬を、どうにかして減らしてもらえないかとお願いする面談です。

SPORTによりますと、バルサはまず彼ら“聖なる牛たち”に対してクラブの経済的窮状と協力を訴える手紙を送っています。選手たちは基本的にクラブの訴えに理解を示している。全員ベテランカンテラーノなので、助力したい気持ちはあるでしょう。

しかし バルサの求める給与40%カットに対する答えは、NO
クラブは次なる提案として、給与総額はそのままに契約期間を延長することで1年あたりの額を減らす案を申し出ているそうです。これは選手によって受取り方は様々でしょうね。メッシが同じ方式で合意していることは(2年延長→5年延長)、バルサには追い風・選手には圧力になりそう。メッシはまさにお手本ですから、それに倣わない選手を悪者にする報道も出そうで、読み手は注意せねばなりません。

減給を求められる選手たちとしては、バルトメウ一味の無理な運営が破綻したことで自分たちが何故そこまで経済的努力を求められるのか、、と思うところでしょうが、他クラブと比較して高額な給与条件を手にしたのはバルトメウからの恩恵なのでね、、

中盤が欲しいという

そして、そういった努力が実って選手の新規登録が可能な金庫状況となれば、バルサはスカッドの強化をしたいのだそうです。一番の優先ポイントは、クーマンが要求している中盤の選手。実績があって走れる選手を求めているとのことで、中国にパウパウという良い選手がいるのですがどうでしょうか。冗談です。

本日19日のSPORTは、ディフェンスラインに大きな動きがありそうだと言っていますし(ラングレが去るかもしれない。バイエルンがデストを狙っているという。etc.)、面白いかは別として話題には事欠かない夏になりそうです。

面白くないと言えば、イライシュ・モリバの件・・・ こちら後日取り上げましょうかね。バルサとしては頑張りどころの1週間の始まりです。

 

コメント

  1. たいき より:

    かなり舐められていると思いますよ。カンテラの下部のu-19くらいの選手がライバルチームに取られました。モリバもとなれば笑われ者です(^^;