バルセロナこそ世界最高のチームだという元7番。
ティトチームはこの8月8日よりしばしバルセロナを離れ、スウェーデン～ルーマニアの”ミニツアー”へと出発します。今夜はイエテボリでマンチェスター・ユナイテッドと再会し、土曜日はブカレストでディナモ・ブカレストと親善試合。プレシーズンのゲームはそこで終了ですから、コンディションの出来具合をチェックする重要な機会です。ジョルディ･アルバもついに、8日からチーム合流なり。
今でもバルサはチェックする
バルサとマンチェスター・ユナイテッドは昨夏もプレシーズンで顔を合わせており、その関係の良さがうかがえてナニより。そして青エンジ対赤い悪魔となれば、まず欠かせないのがエンリク・ラルソンというスパイスであります。しかも今回の舞台がスウェーデンとなれば、メディアに登場しないはずがない。今もなおバルセロニスタの厚い信頼を集める英雄がMUNDO DEPORTIVO紙のインタビューに答え、嬉しいことを言ってくれてますので、紹介いたしましょう。
インタビューはまず、”あなたはどちらのチームに勝ってほしいですか？”という質問から入っています。「大事なのは世界最高の2チームがスウェーデンで試合をして、僕の国の人たちが最高レベルのフットボルを見る機会を得るってことだよ。実際これは、現時点で見れる最高のカードだろう。スウェーデンのフットボルファンの夢が現実になったんだ」
ラルソン先生は現在、母国で監督をやっています。その件については、「スウェーデンのフットボルがさほど高いレベルにないのは確か。僕は選手たちを鍛えるほかにも”教育”し、母国のレベル向上にささやかながらも貢献したいと思っている」とコメント。その傍らでバルサの試合はしていて、曰く「チャンピオンズは全部チェックしているし、リーガも可能なだけ見ている。それが見れないほど忙しくもないんで･･･」とのことです。
バルサスタイルへの称賛
そして話題はバルサのプレースタイルへと入っていきます。「すばらしいプレーをしていると思うし、自分が一緒にプレーしていた選手たちがまだチームに居るのがすごく嬉しいね。バルサやスペイン代表のプレーが退屈だっていう意見を時々耳にするけれど、それはフットボルを分かってないというようなもんだよ･･････僕が言ってるのはフットボルへの理解の問題なんだ。このゲームはボールを持ち、それを相手ゴールに入れようとすることが基礎になっている。ボールがなければ、どうにもならない。いたって簡単、退屈なのはほかのチームなんだよ！彼らはポゼッションを放棄するか、単純にバルサからボールを取れないかだ。そこで選択肢はふたつある。バルサがどのようにプレーするかを学ぶのか、あるいはチャビやイニエスタやほかの選手たちがボールを持ったときに、ボールを奪う方法を学ぶのか。バルサのプレーを観るとき、フットボルファンなら不満は一切言えないよ」
べた褒めであります。さらに質問は続きます。”ペップ･グアルディオラがいなくなったことで、バルサモデルは弱まるでしょうか？”。ラルソンさんはそうは考えていません。「バルサはひとりの選手や監督には依存していない。あまりにも偉大な存在なんだ。このクラブはモデルという最も得がたいものを手に入れ、ひとつのシステムを消化吸収してきた。モデルが棄てられないことを知っているから、ひとりの監督が去ったからといって彼らが変わることはないさ。事をどう行うのかは選手たちが知っている。だから監督交代は問題にはならないだろう。バルサがどうプレーするかは、クラブの誰もが知っているんだ」
ペップがいつも言っていたように、クラブの現在の成功は、脈々と受け継がれてきた伝統によって導かれたものです。記者はラルソンに尋ねます。”あなたは自分がこの成功になんらかの形で参加していると感じますか？”。英雄の答えはこうでした。「ロナウジーニョやデコ、チャビ、イニエスタ、プジョル、バルデスたちと、僕らはチームのレベルを上げたよ。でもこのチームは今現在も向上を続けている。誇りは感じなければならないけれど、決して満足はしちゃいけないんだ。新たなステップを上がるために、バルサは常に前進し続けなければならない」
ちなみにすっかり有名となったバルサの偽9番システムについては、ラルソンさんは「システムが成長発展するその一部だと思う。僕は悪いとは思わないし、対戦相手はまだその対抗策を見つけ出していないね」と語っています。
そして最後の質問。”世界最高選手として、あなたなら誰に投票しますか？”エンリク･ラルソンはこう見解を述べています。「ポジション次第だよ。セントロカンピスタとしては、僕にとってはチャビが絶対的な例外なんだ。イニエスタもそう。彼らは世界で最高のメディオたちだ。でもデランテロで話をするなら、メッシのような選手は他にはいない」
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