仕事人ルークがバルサを敗北から救う。
土壇場のヘッド弾によって引き分けに持ち込んだ。
先制し、逆転され、劇的同点の白熱したデルビ。
両チームに退場者が出るなど、熱く激しいデルビとなった。内容としてはバルサに分があり、開始2分でぺドリが先制するなど順調な滑り出しだったが、好機を活かしたエスパニョールが逆転に成功。しかし切り札となったルークが土壇場の96分にヘッド弾を沈め、2-2で終了となった。双方にとって不満の残る結果ではあるが、妥当と言えるか。連勝ができないチャビチームだ。
試合 覚え書き (雑)
●試合はいきなりのバルサ先制で始まる。それは2分のことだ。ピケのロングボールを受けたアダマの崩しから始まるプレーで、即時奪回しての左展開、そしてジョルディ・アルバの逆ポスト前へのクロスにぺドリが丁寧に合わせる流れ。サイドからのボールを後列の選手が飛び込んで決める崩しで、かつハイプレスが効いているなど良い形でのゴールだった。
●だが大声援の後押しを受けたエスパニョールはいきなりのパンチに怯むことなく、果敢に同点を目指していった。中盤でバルサのボールロストを誘おうとするペリコと、それを回避しようとするバルサと。ロングボールで両翼へとボールを送る展開になりがちで、特に決定機のない時間帯がしばし続いている。惜しかったのは36分の強烈なアダマ弾。だがこれはGKディエゴ・ロペスの身体を張ったパラドンによって阻まれ得点とならずだ。
●好機を逃すと逆にやられてしまうのがフットボールのあるある。アラウホの寄せを受けたRDTからボールを譲られたダルデルが、エリア際から美しいコントロールシュートをゴール右端に蹴り込み1-1。巧みなシュートでござった。ぺドリの足にかすったのもうまく作用したか。
●48分に決まったガビの得点が、VARによってオフサイド判定され(直前のフレンキー)、認められなかったのは残念だった。気持ちのこもった好ゴールだったので余計惜しい。ガビはこの試合でも幾度となく負けん気爆発の突破を見せており、クレの心を刺激している。
●勝ち越し点を奪うべく2人同時交代をしたその直後に、逆に勝ち越し点を決められてしまったのは痛い。後半からアラウホに代わって出場していたエリクから背後を取ったRDTが、テル・ステーゲンも冷静に攻略して2-1。これが復帰後の初出場となるエリクはリズムと試合勘に欠け、その後もあまり良いところが無かった。
●よもやの展開に焦るバルサ。デンベレ投入も大きな効果をもたらさないまま(存在感はあった)、時間が経過していった。追加タイムには熱くなったピケとメラメが仲良く退場となる事件発生。バルサにとって幸運だったのは前線へのクロス放り込み戦術が最後になってついに功を奏したことで、88分に登場のルークが必殺のヘッド弾を沈め、土壇場で同点に持ち込んだのだった。
トピックス
●頼れるレスキュー隊員、ルーク・デヨング。12月には戦力外とされていた彼だが、2022年1月以降は5試合に出場し、ソン・モイシュ、グラナダ、スーペルコパ準決勝、そしてこのエスパニョール戦と4得点。チームに5つの勝ち点をもたらしている。
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LaLiga | Jornada 24 | |
13 de Febrero 2022 – domingo 21:00 h RCDE Stadium:25,049 |
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RCD Espanyol | FC Barcelona |
2 | 2 |
Goles | |
Pedri (2) | |
Darder (40) | |
Raúl De Tomás (64) | |
Luuk (96) | |
Titular | |
Diego López | 【5】Ter Stegen |
Aleix Vidal | 【6】Dest |
Sergi Gómez | 【7】Araujo |
Cabrera | 【5】Piqué |
Pedrosa | 【6】Jordi Alba |
Yangel Herrera | 【5】Busquets (c) |
Darder | 【6】Pedri |
Bare | 【4】Frenkie |
Vilhena | 【8】Adama |
Puado | 【7】Gavi |
Raúl De Tomás | 【5】Ferran |
Cambio | |
Melamed |
【3】Eric |
Morlanes |
【4】Aubameyang |
Fran Merida |
【5】Nico |
Calero |
【6】Dembélé |
【8】Luuk |
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Entrenadores | |
Vicente Moreno | Xavi Hernández |
Arbitro | |
Hernández Hernández (las palmas) | |
Tarjetas | |
Bare (23) | |
Vilhena (60) | |
Piqué (74) | |
Puado (76) | |
Eric (78) | |
Nico (83) | |
Melamed (90+2) | |
Melamed (90+2DA) | Piqué (90+2DA) |
Morlanes (90+6TR) | |
名前の次の数字はSPORT評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
1 | 1 | 2 |
Goles |
2 | 1 | 1 |
6 | 4 | 10 (4) |
Tiros a puerta |
12 (4) | 6 | 6 |
1 | 1 | 2 |
Ocasiones de Gol |
4 | 2 | 2 |
1 | 2 | 3 |
Corners |
5 | 3 | 2 |
2 | 0 | 2 |
Fueras de juegos |
3 | 2 | 1 |
302 |
pases |
526 | ||||
39.8% | 31.7% | 35.8% | Posesion del Balon | 64.2% | 68.3% | 60.2% |
113 | perdidas de balon | 129 | ||||
52 | recuperaciones de balon | 52 | ||||
7 | 7 | 14 |
Faltas |
13 | 6 | 7 |
1 | 2 | 3 |
Tarjetas Amarillas |
2 | 2 | 0 |
0 | 2 | 2 |
Tarjetas Rojas |
1 | 1 | 0 |
Formación | |
メンフィス、アンス、ラングレ、セルジ・ロベルト、ウンティティが負傷中。アルベスは出場停止。 出場停止のダニに替えてデストが先発起用された以外は、快勝した前節アトレティコ戦と同じイレブン。 交代の1人目はハーフタイム明けで、負傷したアラウホに代えてのエリク(復帰戦)。 |
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Titular | Final |
2022年2月14日(月)、エスパニョール戦翌日のバルセロナスポーツ紙です。
MD「ルークが厄介な状況を救う」
- ■ ルークが厄介な状況を救う
- → 96分の彼のヘッド弾がコルネリャでバルサに引き分けさせる。あらゆる事があり緊張感に満ちたデルビ
- → ぺドリが先制し、ダルデルとRDTがひっくり返し、ピケとメラメが退場となり、チャビはニコを介してブシにカンニングペーパーを渡した
SPORT「聖ルーク」
- ■ 聖ルーク
- → 95分でのオランダ人のゴールによりコルネリャから1ポイントを持ち帰ったバルサ
- → ぺドリ弾でバルサは先行するも、ダルデルとデ・トマスが試合をひっくり返す
- → ピケと目ラメが退場となり、アラウホは再び負傷交代
コメント
なんか、微妙な空気になって来ましたね。シャビに期待したいのその日のチーム状況を考えてフォーメーションや選手起用を変えて試合に挑んで欲しいんですよね。アウベスがいないなら343にするとかしてベテランのアルバやブスケを休ましてデヨンクガビニコペドリ中盤にして前三枚を生粋のアタッカーにするとか。もっと戦術に特化した監督になれませんかね。シャビは。これなら今までの監督と変わらない気がしますし他の下位中堅クラブと使えるお金の予算が違うんだからもっと自由に発想を多種多様に持って欲しい。シャビは思ったより固いし出来ないかなこの感じだと。
アトレティコ相手に快勝したと思ったら、エスパニョール相手にあわやの試合。
ジェットコースターバルサが続きます。
レッドアウベスをデストに変えて、他はそのままのスタメン。
デストはやはりアウベスに比べるとかなり判断が悪く、アダマの助けどころか邪魔になってる感じもしました。
そのせいかどうか分かりませんが、3バック採用時には何故か左に回されてしまい…。まだまだ成長が必要なようです。
この試合もアダマがキレッキレで、攻撃の主軸は筋肉マンです。
当たりを物ともしないごっつい体でもって細かいボールタッチを繰り返した上で、一気のフェイント加速入れてくるので、対峙してる相手はたまらんでしょう。
さらにクロスの正確さが抜群で、軽くかわして正確なクロスを上げられるので、それだけでチャンスを量産できています。
左をガビにして連携で敵を引きつけ、一気に右のアダマに勝負させる形が、今のバルサの基本攻撃になっていますね。
ただそのクロスを受けるのが、フェランとガビなのが少し弱いです。
アダマを主軸とするなら、ルークが主役になってもおかしくないかもしれません。
スタメンにオーバを使わないのもちょっと不思議ですが、もしかするとチャビはフェランを持て余していて、今のうちに試しておきたいのかも。
フェランの特徴として、ウィングだけど偽9もできる器用な選手と思っていましたが、獲得から一月程たった今も、未だにフェランが独力でドリブル突破をするシーンを目にしていません。
仕掛けまくりのアダマと比べると顕著でしょう。
本来崩し役&得点源として期待したはずのフェランが崩しが全くできないとなると、チャビとしても非常に使いづらい。
器用ではあるが崩しができず、偽9としても微妙なシャドーストライカー的存在となると、グリーズマンと全く同じ特徴の選手となってしまう。
バルサが欲しいのはサイドから仕掛けられる選手と点の取れる選手なので、チャビはフェランからの崩しを早々に諦めて、点を取れる選手にしようとしてるのかもしれません。
しかしそこにはオーバがいますし、アダマのクロスが主軸とするならポスト役ができるルークも合う事になりそう。
フェランがどういう扱いになるか。今後難しい事になりそうです。
そんな訳で、フェランに左の崩しができないとなると、デンベレが出てきてしまいますね。
今サイドでドリブル仕掛けができるのは、デンベレとアダマだけとなっています。メンフィスはまだその役割を与えられていませんね。
そのデンベレに問題があるため、小さいながら当たりの強いイニエスタ的存在になっているガビが、仕掛けの崩しでなくパスでの崩しや引き付け目的で左に入る形ですが、この17歳は全力で頑張るので、90分は持ちません。
今後はそこでデンベレを使う形にしそうですね。
守備ではアラウホとピケが要となっていて、それ以外だと結構な不安があります。
復帰直後のエリックは、目測誤りで失点ミスしてしまいました。パッサーの状態見てFWに付いていくのは良かったと思うんですけどね。
その後もポストプレー対策の苦手さやドリブル突破も許し、守備面の不安を見せまくりましたが、最後は裏への走り込みでアダマのクロスをお膳立てし、何とか面目躍如でしょうか。
エリックもまだ若いので、成長が必要です。
何だかんだで負けは避け、メンタルタフネスさを見せつけはしました。
新戦力の確認も進んでくれば、より効率の良い攻撃も見せられるでしょう。
試合をこなしながら、攻撃の形を探って行きたいですね。
戦犯エリック。
トラオレ、袖きつい。
トム、いつもコメ長すぎ。
メッシのようなスペシャルな選手でもいない限り、今のようにみんなが5点6点ずつ点を決めるチーム作りでよいと思います。イタリアチームやマドリーのように守ってFW頼みみたいなチームではないのですから。
それよりもシャビのいう通りミスからの失点が気になります。
勝てるゲームがミスにより引き分けになっているのでカウンター対策などの修正が必要だと思いました。
しらすさん、すいません汗。
書きたい事多すぎて…。
今後、控えるようにします。m(_ _)m
失点部分はデストのカバーもあるけどなぁ。。
デストがカバー意識あればエリックも信じてオフ狙えたろ。
デストのカバーなければ怖くてついてってまうよ。
まあ見切れてるRDTに中途半端にライン下げたエリックも悪いけど、あの場面やとエリックの背中を裏抜けするやつにはデストが対峙するシーンだと思う。
トムさんの試合後コメントいつも楽しみにしています。
試合分析も的確で勉強になります。
今後とも変わらない書き込みを是非お願いします。
トムさんこれからも今まで通りのコメントお願いします!
コメントが参考になりますし毎回楽しみにしています!
私もトムさんのコメントを楽しみにしている一人です。
記事本編とセットで楽しめるのでありがたく思っています。
今後も変わらずコメントお願いします。
私もトムさん(他、みなさん)のコメント、楽しく拝見させてもらっています。
フルの試合を見れる環境にないので、皆さんのコメントからバルサの状況を想像しています♪
これまでどおりコメント頂けますと嬉しいです。
フェランを偽9番としてそういう動きをしてくれたとして、果たしてトラオレ&デンベレの両翼が空いたスペースを効果的に使えるか?というと、完全にIQ不足だと思いますので、地獄だなと思いました。
後半の最後の方にトラオレが無理やり左足でクロス上げて味方に合わなかったときペドリがガチギレしてましたね。「今なにを優先すべきか?」の共通認識がないのが今のバルサのレベルかと思いますので、辛抱強くチャビに期待したいところですね。
エリックもデストも若いので現時点でどうとか言うのではなく、リスクを背負ってでも試合に出さないとダメだと思います。シュテーゲンだって最初は致命的なミスしがちでしたがw、エンリケが信頼して出し続けたから今があります。
ただデストは、コミュニケーション取れてるのか不安ですね。スペイン語含め、チームの輪に入れてないのではないかな、と感じるのは私だけでしょうか。
To TomFanさん、ケンちゃんさん、かえるさん、yさん、しらすさん
温かいコメント、本当にありがとうございます。
私の長文で誤字も多い未熟なコメントを受け入れて頂けて、とても嬉しいです。
今後は、不器用なりにできるだけ短く纏めるよう心がけつつ、コメントさせて頂けたらと思います。
ユウさん、皆さん。お騒がせしてすみませんでした。