直接のライバルであるアトレティコに快勝し4位に浮上したチャビチーム
求めていた結果を手に入れ、内容も明るい結末を期待させるものだった
先日のラ･リーガ第23節アトレティコ･デ･マドリー戦は、バルセロニスタの希望を大いに膨らませるものとなりました。本調子ではないとはいえ、4位争いの直接のライバルチームに勝てた。クーマン時代から負け続けていた強豪チームについに勝てた。傷ついていた自尊心を癒すにはこんな試合が必要でしたし、自信を得たことで今後の逆襲に期待膨らむバルサ界隈です。
必要としていた勝利
あの勝利によって得られたものは単なる3つの勝ち点だけではない、そんなアトレティコ戦＠カンプノウでした。来季のチャンピオンズ出場圏を競い合う直接のライバルに勝ち、久方ぶりに4位へと浮上しただけでなく、これからチームが進んでいくべき道も示された。
試合終了後の記者会見にて、チャビ･エルナンデスは次のようにコメントしています。
「申し分のない試合だったね。こういう試合を、こういう勝利を私たちは必要としていたんだ。ターニングポイントになりうるだろう。良いプレーをするグランデに私たちは勝った」
申し分ない＝完璧だったのは内容だけでなく、結果もそうでした。
スーペルコパ準決勝もまた翌日には希望を抱かせる勝利だ、と評価されましたが、負けたことで現場チームの表情は暗かった。ラポルタのメッセージ「君たちを誇らしく思う」も受け取れなかった。公式動画の表情を見ても、結果を得た今回はマドリー戦の後とは全然違います。
チャビはこうも述べています。
「私たちは（アルベス退場前と後の）二つの戦いに勝った。非常に競争力のあるアトレティコに、インテンシティで勝った。私たちはアトレティコよりも良い出来だった」
「最初の60分間は、私たちが愛するバルサの希望だ。ただし謙虚でなければならない。ここで止まってはいけないから、改善を続けないとね。アイディアを信じ、ハードワークを続け、そして威張ることなく謙虚であることだ」「レベルを維持しないといけない。連勝することで私たちはとても良くなっていくだろう」
先制されてもすぐさまリアクションし、ハイプレスでシメオネチームを圧倒し、4本の枠内シュートで4点を奪い取った。ダニ･アルベス退場後も崩れることなく一丸となって守り勝てたのは大きかったです。
鍵となったアルベスやアダマ、フェラン、オーバメヤンら新戦力たちも躍動しました。冬の補強が上手くいった感触は久しぶりですし（アレマニーgood job）、プレミア経験者たちはインテンシティで大いに寄与してくれそう。
クレに希望を抱かせる根拠はいくつもあります。
上を狙っていける
アトレティコ相手の快勝で選手たちは手応えを掴んだようです。
当面の目標としていた4位、チャンピオンズ圏内に入った今、次なる目標は連勝によってさらに順位を上げていくことになります。
バルサは1試合消化が少ない状況で、3位ベティスとは2ポイント差。2位セビージャには9ポイント差。このあたりは狙っていけます。優勝争いは･･･様子を見てみよう。勝っていれば何かが起こる可能性はあります。
とにかく重要なのは、これまでこぼし続けてきた勝点を積み上げていくこと。連勝が欲しいです。日曜日はコルネリャ攻略がその一歩となります。
今季のバルサはとても若いチームですが、若さは勢いが付くと止め様がなくなるものです。チャビが言うとおりに謙虚さを失うことなく、貪欲にどんどん成長しながら上を目指していってほしい。安定して結果を残せるようになれば、良い春を迎えられるんじゃないでしょうか。「ここで止まってはいけない」。楽しみになってきました。
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