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アドリアーノ「甘い物を止めた」

 

バルサ選手として最高のシーズンを送っているデフェンサ。

ジョルディ・アルバが9月14日に右大腿二頭筋を負傷し(全治3週間)、さらにその治療中の10月10日に左大腿直筋を痛めた時には(全治6週間)、アドリアーの・コレイアが果たしてどこまで持ち堪えてくれるのだろうか?と大変不安になったものです。しかしアドリはクレの期待をはるかに超えるコンディションにて10試合連続先発を達成。10月29日にはさすがに左ハムストリングスが過負荷状態となったものの、少しの休養のみで再び戦列へと戻り、左ラテラルをばっちり務めてくれています。1年前には考えにくかったこの“奇跡”が何故起こったのか。その背景には地道な努力があったようです。

 

心身両面での改善が奏功

17日付のMUNDO DEPORTIVO紙に、アドリアーノのインタビュー記事が掲載されています。メディア的とは言いにくい彼がインタビューを受けるのは結構レア。そこでアドリは今シーズンの体質改善について、こんなふうに語っています。

「以前の数シーズンは、最高でも2、3試合しか連続出場できなくて残念だった。すぐ違和感が現れるので、連続してプレーできなかったんだ。それが僕を信頼性に欠ける選手にしていた。僕は毎年少しずつ、トレーニングへの臨み方や試合前のウォームアップ法、食事や休養の取り方を変えてきたよ。そして年ごとに良くなっていって、こうして結果が出てる。大きな努力をしたけど、その価値はあるね

食事に関しては犠牲を払ったよ。以前は甘い物をよく食べていたんだけれど、3日ごとにプレーをし、常に100%でいるためには自分が犠牲を払わなければいけないことに気付いて、変えることにしたんだ。だってもしアクセルから足を離したなら、すぐにライバルに追い抜かれてしまうからね。自分とチームのためだよ」

甘い物を我慢する以外には、どんな努力をしたのか。アドリアーノは説明します。「毎日のトレーニング方法だね。練習が始まる前にジムで少し、脚まわりの筋肉を鍛える運動をしている。それが積み重なって、大きな恩恵を手にしているんだ」

10試合連続出場を果たす上では、メンタルも重要だったとラテラルは言います。「試合が80分になって、自分が残り10分間プレーできるのかどうか分からないと、精神的にダメになるんだ。以前は脚になにかを感じたならベンチを見て、交代を要求していた。今は同じことが起こっても、プレーを続けられたよ。壁を乗り越えられたのはミスターやチームメイトたちの信頼と、トレーナーやドクターの仕事のおかげさ」。そしてアドリアーノは1月よりメンタルコーチを雇ってもいて、「とても満足」とのことです。

 

チームのプレーは少しずつ良くなっている

巷ではまだ、バルサのプレースタイルが云々との議論が行われています。あちらの人々は議論が大好きなので、別のテーマが出るまでは味わいつくす感じです。その周囲で繰り広げられる議論に関しては、アドリアーノはこうコメントをしています。

「普通のことだよ。ファンは僕らに対して最高を求めるし、僕らがまず自分たちに要求を課してるからね。ファンの人たちには毎試合僕らのプレーを楽しんでほしいんだ。プレーは少しずつ良くなっていってるよ。僕の意見では、“エクセレント”まではあと少しさ。欠けているもの?僕らは試合中、ポゼッションを失ってカウンターを食らうことが少しある。ポジションに気を配り、ラストボール(パス?)を向上させなければいけない」

驚きだったのはネイマールのバルサ流への適応の早さでした。彼がこれだけスムーズにチームに適応できた理由のひとつを、アドリアーノは「バルサを自分の家だと感じていること」だとしています。「僕が入団した時、幸運なことに、チームメイトたちは僕を愛情を持って受け入れてくれた。今のネイマールもそういう感じなんだ。バルサに入団する選手は誰も、チームのプラスとなるためにやって来るし、ネイだって例外じゃない。僕は彼がすぐさま適応するって分かっていたよ。だって彼は気取るところのない謙虚ないいヤツだからね。今だけそうしてると言う人たちもいるけど、そうじゃないんだ。彼は以前からいつもそうだった

そしてアドリアーノは夏の母国ムンディアルに向けては、「母国開催の大会でプレーするのは夢。バルサで良い仕事をしていれば、メンバーに招集されるチャンスはある」と闘志を燃やしています。このままスーペルアドリであり続けられれば、スコラーリさんもきっと頭を悩ませましょう。いけいけ、アドリ。

ちなみにアドリアーノには現在2人の息子さんがいて、長男のアドリアンくん(6歳)はバルサスクールでプレー中だそうです(次男のAzhafくんは2歳)。父は言います。「今はとにかくフットボルを楽しむことだよ」

 

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