あとはクラックによる契約書へのサインのみ。
レオ・メッシがついにゲルト・ミュラーを超え、チームもベニト・ビジャマリンでリーガ14勝目をあげるなど、概ね順風満帆のティトバルサ号。年明けにもきっとビッグな朗報が舞い込むことになると思われるカンプノウ周辺ですが、それはひとまずさておき、また別タイプの良い知らせが届いていますので紹介しましょう。それはバルサ号の第2カピタンであるチャビ・エルナンデスの契約更新の日が目前へと迫っている、というもの。なんでも話し合いはもうすでに完了しており、あとはチャビのサインを待つのみ、だそうです。
無条件での2016年満了へ修正
昨日の夕方17時から3時間にわたり、カンプノウに隣接するクラブオフィスでとある話し合いが行われました。出席したのはチャビの代理人であるイバ ン・コレチャ氏、クラブ副会長のジョゼップ・マリア・バルトメウ、スポーツディレクターのアンドニ・スビサレッタ、そしてフットボルディレクターのラウー ル・サンジェイ。SPORT紙が独占記事として報じるところによりますと、これにて双方の交渉は全て完了し、あとはチャビ本人による契約書へのサインを残 すばかりだそうです。そのとおりであれば、年明けまで保留にしておく必要もないので、年内にも手続きは全て終了するでしょう。
クラブと選手側は9月から契約延長についての交渉を開始していて、今回が5回目の話し合いでした。新契約書にチャビがサインをすれば、両者の契約は 2016年までとなります。しかしこれは契約の”延長”ではなく、修正、内容変更というのが正解です。何故ならばチャビとバルサの現契約も、満了は 2016年までとなっているから。ただしそこには一つ条項が含まれていて、2014年以降は試合の50%に出場した場合のみ、1年自動延長されるという内 容になっていたのでした。今回はこの自動延長条項を取っ払い、純粋な2016年までの契約へと変更したわけです。
元々バルサでの引退を希望するチャビと、彼をとことん信頼するクラブの交渉ですから、そこに問題はなんら発生しません。会合ごとに双方の希望を詰め ていって、この月曜日の話し合いで最終確認も終了。あとはサンドロ・ロセイ会長とチャビの都合の良い日に、サインをすればミッション・コンプリートとなり ます。彼自身とクラブとクレに対するクリスマスプレゼントてなところでしょうか(※MUNDO DEPORTIVO紙は合意目前、としているので、あるいは”お年玉”の可能性も?)
アドリアーノも
クラブが現在、契約更新を目指している選手はチャビ以外にも複数います。こちらもちょくちょく話題になっているカルレス・プジョル、毎年この時期になると登場するホセ・マヌエル・ピント、そして今季はベストといえるパフォーマンスを見せているアドリアーノ・コレイアです。
ある時は左のラテラル、またある時は右のラテラル、そして極めつけはセントラルと、ティト・ビラノバにとってのジョーカーとして非常に出場機会の増えている彼ですが、そこで良い働きを示した報酬として、どうやら給料アップ(+期間延長?)を手にした模様。正直、地味な脇役だけに、やったね!と肩を叩きたい気分になります。
こちらもSPORT紙の報じるところによりますと、アドリアーノの代理人パウロ・アルフォンソ氏は先週、スビサレッタと話し合いを行っています。最終合意にはまだ至ってはないそうなのですが、こちらも交渉は順調。この話がまとまれば、アドはついに、2010年夏に入団した時のままだった契約内容をアップさせることができます。つまり彼はここまで、チームで一番安い給料(若手カンテラ除く)でティトにこき使われていた^^わけです(もちろん、出場こそ命!)
ちなみにアドリアーノ側はこの夏、クラブに対してお給料を上げてくれても好いんじゃないですか?と問い合わせたそうなのですが、まあちょっと待ちたまえよ、と保留の憂き目に遭っていたのだとか。それだけに今回の契約更新の話は嬉しいことでしょう。各方面から幾つものオファーが届きながらも、アドリアーノはそれらを全て検討することもなくお断りしています。優先するのはバルサ残留。嬉しいことです。
ジョルディ・アルバの加入によって出番が減るかとも思われたアドリアーノでしたが、ところがどっこいハイレベルなポリバレント性によってプレー回数は増加(公式戦25試合のうち、16試合に出場)。リーガとコパで計5ゴールを決めるなど、良い活躍で存在感を増しています。その調子でどうぞよろしく!
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