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イニエスタのちょっと良い話

 

赤道ギニア戦でのエピソード

前回の国際Aマッチウィークにおいてアフリカ遠征を行ったスペイン代表チームは、16日(土)に赤道ギニアの首都マラボにて同国代表チームと対戦しました。ラ・ロハが1-2で勝利したこの試合。バルセロニスタにとっては、マルク・バルトラがフル代表デビューを飾ったこと以外は大してこれといったニュースもなかったわけですが、実は人知れず、ホッコリするような出来事が起こっていたのでありました。それを明かしたのは赤道ギニア代表であり、UEコルネジャ(3部)でプレーするJuvenal Edjogo-Owono Montalban(以下フベナル)。彼は自身のツイッターにて、アンドレス・イニエスタとのエピソードをこう明かしています。

 

ユース時代のことを忘れないドン

フナベルはまず、試合の途中、プレーが止まっている時に“あの”イニエスタに「赤道ギニアはいつもこんなに湿度が高いの?」と話しかけられたことを説明。そして試合が終了するとさらに、「ユニフォームを交換しようよ。ずいぶん前のことだけど、僕らはデルビーをプレーしてたでしょ。僕にとってキミはフェノメノ(スゴイ選手)だったんだ」と言われたのだと述べています。周りではギニアの同僚たちが大スター揃いで世界王者のスペイン代表にユニ交換をリクエストしているのに、このイニエスタって人は!とフベナルは驚きました。しかも彼が自分に憧れていたとなれば、ウソでしょ!?となりそうです。

WIKIPEDIA先生によると、フベナルは1979年4月サバデイ生まれの34歳。父親が赤道ギニア出身、母がグラナダ出身のハーフです。エスパニョールの下部組織で育ち、1998/99から2002/03シーズンにかけてはペリコのBチームに所属。1984年に生まれ、1996年にラ・マシアの門を叩いたドン・イニエスタとはこの時期に街のライバルとして対戦しており、アンドレス少年はフベナルのプレーを見て“スゴイなぁ~”と感心していたのです。

フベナルはエスパニョールのトップチームには昇格できず、2003年以降はラシン、カステジョン、アラベス、レクレアティボ・ウエルバ、テネリフェ、カルタヘナ、サバデイでプレー。2013年夏から現在のコルネジャに所属しています。一方でイニエスタはバルサの主力として世界的クラックとなり、今に至る。そしてバロンデオロ候補の常連となった今も青年時代のことを忘れず、十数年後の再会でユニ交換を申し出るところが、ドンの人柄をとてもよく表しています。

赤道ギニア代表のカピタンであるフベナルは、ツイッターでこうも記しています。「この星で最高の選手からそういうことを聞いた後では、僕はもうバロンデオロの投票をしないだろう。何故なら僕にはその賞は、イニエスタが自宅のガラスケースに入れるべき物に比べて小さく思えるからね」。ビスカ、フベナル&イニエスタ!

 

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