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エスパイ・バルサ

カンプノウとその周辺施設の改修計画をクラブが説明。

2月3日(月)、FCバルセロナによるカンプノウ周辺のリニューアルプロジェクト案の説明がありました。スタジアム周りの環境に関しては、クラブは“エスパイ・バルサ”なる造語をいつも用いています。エスパイはカタルーニャ語でスペースの意味。バルサ・スペース、バルサ空間といった感じです。カンプノウだけでなく、その周辺には各種施設が整っているのがバルサの特徴であり、この計画が実行されることでそこはいっそう洗練された場所となる。記者会見を担当したハビエル・ファウス副会長曰く、「“エスパイ・バルサ”は世界で最も重要なスポーツプロジェクトである”とのことです。

「世界で最も重要なスポーツプロジェクト」

FCバルセロナは現在、カンプノウの大規模改修を計画しています。そしてプロジェクトではスタジアムの内外が大きく姿を変えるだけではなく、その周辺施設もまた一新される。なんでもラス・コルツ地区の合計20ヘクタール(甲子園球場、約5個分)が、リニューアルの対象となるのだそうです。

月曜日にはその新エスパイ・バルサ計画の説明のため、ハビエル・ファウス副会長(経済部門担当)、ジョルディ・カルドネル副会長(社会部門担当)、ジョルディ・モイシュ理事(遺産部門担当)による記者会見が開かれました。彼らはプロジェクト実行委員会のメンバーで、ボスはファウスさんです。そのファウス副会長は言います。「新エスパイ・バルサはヨーロッパ、そして世界で最も重要なスポーツプロジェクトとなるでしょう。私たちのような計画を有している街はどこにもありません

エスパイ・バルサによってカンプノウはフル3階席で10万5千人収容となり、ミニエスタディはシウター・エスポルティーバへと移転し、その開いた土地に新しいパラウ・ブラウグラナ(1万2千人収容)と第2体育館が新築されます。するとカンプノウの隣りには空きが出来るので、クラブオフィスを始め、ソシオ関係やショップなどもリニューアルされる。5,000台収容の駐車場も出来る。カンプノウ周辺がガラリと変わる一大計画ですから、副会長が胸を張るのも分かります。

リニューアル工事はこう進んでいく

スタジアム改修によるメリットとしてクラブが強調しているのが、1階席奥からの視界の大幅な改善と、スタンドをぐるりと囲むようになる3階席、そして雨の日も安心の屋根の設置です。スタジアム内部の床面積も大きく増え、現在の4万平方メートルから10万4千平方メートルに拡充されるそうです。

気になるのは、総工費が4億2000万ユーロになると見積もられているリニューアル工事の中身です(エスパイ・バルサ全体では6億ユーロ)。4月5/6日に予定されているレファレンダム(ソシオ投票)にてソシオの信任が下りれば、地区や市との交渉を詰め、建築家へのコンクールを行い最終案を決める。工事は2017年夏より開始され、2021年に完了する。工事は4度ある夏に行い、試合観戦には影響はないとのことで、現時点での計画(確定ではない)としてはその4度の工事はこんな感じとなっています。

■2017年

6月~7月。ゴール北、ゴール南の1階席が取り壊される。収容人数は85,583人となる。

7月~8月。ゴール北、ゴール南の1階席の新設。収容人数は95,150人に。

■2018年

6月~7月。1階ラテラル(バックスタンド)席の取り壊し。スタンド内部、通路の工事。

7月~8月。1階ラテラル席の新設。両ゴール裏2階席の改修、3階席の増築・改修。収容人数は100,611人に。

■2019年

6月~7月。トリブナ(正面スタンド)1階席の取り壊し。スタンド内部、通路の工事。

7月~8月。トリブナ1階席の新設。トリブナ3階席の増設。ラテラル3階席の改修。収容人数は94,587人に。

■2020年

6月~7月。屋根設置の工事開始。内部を一周する通路の完成。収容人数は105,053人に。

■2021年

3月。屋根完成。工事終了!

 

 

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