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マルティーノ「私が賭けずに、誰がバルサに賭ける?」

この夜のラ・レアル戦は決定的な試合だと監督。

ペップチームが真剣に臨むようになってからか、ここ最近は重要度の増してきているコパ・デル・レイ。その決勝への切符の懸かった準決勝ですから、今日から始まるレアル・ソシエダとの対決も当然非常に重要となります。前日会見でのタタ・マルティーノ監督曰く、「決定的」な試合です。それに加えてバルサは土曜日のバレンシア戦に残念すぎる形で負けており、このカンプノウでのイダが持つ意味合いも増えている。前向き思考のタタさんはチームのリアクションを信じ、「負けた後の試合は意地を見せる良い機会だ」と語っています。

有利な試合は勝たねばならない

現在リーガで6位につけるレアル・ソシエダ。彼らがどういうプランでカンプノウに乗り込んでくるのか、それは見てみなければ分からないとマルティーノ監督は言います。「2つの可能性があるね。リーガ前半戦での対戦では、彼らはここで面と向かってきた。一方、日曜のアトレチコ戦では9番抜きでプレーをしているけれど、1トップでくる可能性もあると思う。私たちがどのようにいくのかもまた、彼らのプレー方法を左右するだろう」

余裕ムードの末にバレンシア戦については、チームで分析をしたとミスターは言います。「選手たちとはいつも話をしている。ああいう稀な試合の後であれば尚のことだよ。選手たちには記者会見で言ったことを話したよ。有利に進めている試合は、きっちりと終わらせなければならないんだ。後半に犯したエラーや戦術的な疑問についても話しをした」

迷いが生む混乱

監督はそして、「もうこれ以上つまずくことがない、可能性は自分たち次第であると考えたい。新たにつまずいてしまえば、自分たち次第ではなくなるのは明らかだからね」と強調。バレンシアに可能性を与えたのはバルサだったと述べています。

私たちのエラーによって相手チームが良いプレーを始めた時、それまでは無かった戦術への疑問(迷い)が現れ始めるんだ。ライン間隔は広がり、相手エストレーモのディアゴナルが私たちにダメージを与え始め・・・状況を疑うことで、迷いは生じる。そこを相手に利用されたね。疑問から、混乱は始まるんだ」

試合に負けたなら、次が力を示すチャンス

タタさんはさらに、「後半はこのチームの良いところがなかった。ボールを持った時から攻撃は始まり、守備は前線から始まる。チームはその反対のことをしていた」と反省点を述べると、しかし選手たちへの信頼は失っていないとこう明言しています。

もし私がこのチームに賭けなければ、他に誰が賭けるだろう?私が彼らに賭けない理由があるだろうか?バレンシア戦の後半45分で、バルサのリーガ優勝がないと言うことはできない。それは慌てすぎだよ」「私たちは断固として、最後まで戦っていく。現実として首位までは1ゲーム差しかなく、その首位チームとは最終節にカンプノウで試合をするんだ」

そして。「ここからは異なるリーガとなるだろう。残り試合数は減っていき、エラーの挽回はより難しくなるからね。ただ試合に負けたなら、その次の試合は意地を示す良いチャンスなんだ。それにこれはコパの準決勝でもある。決定的な試合だよ。来週はサン・セバスチャンへと行くので、この90分はとても重要になる」

あるのは天国と地獄、楽園はない

前向き思考を好むマルティーノですが、バレンシア戦後のコメントに関し、「私はいつも心配しているんだ。特に皆さん(記者)の前に来るときは、余計に心配しているよ」とジョークを一つ。今夜もまた多数の観客動員は見込めませんが、「ファンからのサポートは期待しているけれど、同時に夜の10時に観戦にくるのが難しいことも理解している」との見解を示し、“時々フエラでプレーしている気がする”と言って物議をかもしたダニ・アルベスのコメントについては、「自分はここに来て間がないし、他の時代がどうだったのかも知らない。観客を評価するには相応しくないよ」とのことです。

ポジショニングが下がり目となっているレオ・メッシに関しては。「プレーの組み立てやラストパス、相手選手5人の注意を引き付けてチームメイトをフリーにすること、といった他の面でも、自分が重要と感じるだろう。私にはバルサにとってもレオにとっても面白いことに見えるし、新しい役割を快く受け入れられると思うよ」

そして結果に一喜一憂するバルセロナの環境にも慣れてきた、と言うタタさんです。「よく眠れる日やそうでない日、早く起きる日、遅く起きる日といろいろだけれど、好い感じでやれてるよ。よく適応している。これから自分が出会うもののことも分かっているしね。ここでは良い試合をすれば天国だし、悪い試合だと地獄となる。その中間点、楽園はないんだ

 

さてそのマルティーノ監督ですが、火曜日のトレーニングにて少々現地メディアを驚かせています。彼はバレンシアに敗れた後の会見で、ラ・レアル戦はローテーション幅縮小し、可能なかぎりベストの布陣で行くと仄めかしていたのですが、火曜日のセッションでは仮想先発チームにソング、アドリアーノ、セルジ・ロベルト、セスク、テージョらを起用。先発が堅いと見られていたブスケツ、イニエスタ、メッシらがベンチスタートになるのか、注目を集めています。

 

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