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サイクルは終わらない

 

ここからが本番なのです。

今回のミラン戦はもう、それはそれは最高でした。全バルセロニスタが望むとおりに、熱いハートとクールな頭脳をもって相手を圧倒したティト&ロウラチーム。逆転を信じる9万人が必要だというピケの要求に答え、いつにない大きな声援をチームへと送ったカンプノウのファンたち。テクニコはミランから3点以上を奪うプランニングを準備し、リクエストどおりに前線に”9番”をしてもらったレオ・メッシは、圧巻の2ゴールでバルサの勝利を牽引しました。カルチョのデフェンサたちはレオを取り囲みながらも、ビジャへのパスを警戒しあと一歩前へ出られなかった。すると10番自らズドンと一撃(二撃)ですから、堪ったものではないでしょう。4分の時点でギガクラックが1-0とした時、勝負は半分決まっていた、のだと思います。

短く切り揃えられ、十分に水を撒かれていたピッチを、ボールは文字どおりに飛ぶように走りました。パスは選手間をリズム良く回り、バルサのアイデンティティだった前線からのハイプレスが復活。特にゲーム序盤におけるコントロールは完璧の一言で、なによりも勝利を渇望する選手たちの気迫伝わるプレーが好かったです。チームがこの一週間、どんな思いを持って準備を進めてきたかが分かる仕上がりっぷり。幸運に助けられたのは、ポストを叩いたニアンのシュート一度のみで、あとは全て、バルサ選手たちの頑張りによって成し遂げられた完勝であります。だから・・・

 

“運でもなんでも、多少ドタバタしようとも、結果的に上手く行けば良し”だなんて言ってゴメンなさい!

 

そもそもその一度の幸運にしても、このチームの姿勢が引き寄せたものでしょう。戦っていたからこその幸運。ゴールネットを目指してコロコロと転がるボールを見たフットボルの神様が、今日はバルサに褒美をやろうと、一度だけ左へほんの少しだけ動かしてくれたのです。都合よく解釈すれば、きっとそんな感じ。

クラシコに連勝して調子に乗るマドリー方面のメディアは、このところ散々バルサのサイクルは終焉へと向かっていると吹聴してきました。しかし、そうは問屋が卸しません。低調だと言われていたメッシは、エースの力が求められる大一番で改めてその異次元ぶりを証明し、チャビ、イニエスタ、ブスケツ、ビジャその他全員も輝きを失ってはいないことを示した。日曜日のラージョ戦を終えればFIFAウイークでクラブコンペティションは一時中断となり、その間にはいよいよティト・ビラノバが帰還する予定となっています。悪夢の一週間の痛手を乗り越え、甦ってきたチーム。そしてバルサのフォームが上がる春の到来です。さあ1/8ファイナルとクラシコ連敗で得た教訓を手に、このままガンガン勝ち上がっていきまっしょい!(金曜日の抽選会は、手頃な相手でお願いします^^)

 

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