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ソング「僕は飢えている」

 

野心的でありつつ、性格はとても良さそう。

例年よりも早くクラシコが迫るなかで、相次いでしまったセントラルの怪我人。そこでにわかに注目度がアップしているのが、アレックス・ソングです。バルトメウ副会長が「ケイタが退団したので、予定を変更してブスケツのバックアッパーを補強した」というとおり、彼の本職はピボーテです。しかしこのセントラル不足にティト・ビラノバは、若きバルトラではなく経験あるソングを起用。ティトの言うところのスポンジのような吸収力にて、バルサのプレーを学び取っているところです。

 

全てを勝ち取るためにやってきた

26日のMUNDO DEPORTIVO紙は、そのアレックス・ソングを大特集しています。彼はまず、バルサが自分に関心を持っていると知ったときのことについて、次のように振り返っています。「あれは7月のことだったよ。バルサがアーセナルと話をして、ベンゲルが僕のところにそれを言いに来たんだ。彼に説得するのも、サヨナラを言うのも難しかったよ。彼は僕や家族の恩人だからね。でもバルサに求められているのに、ノーだなんて言えはしない。人生に一度しかやってこない列車には、乗るべきなんだ」

アーセナルに欠けているもの、それはタイトルでした。「僕は飢えているんだ。これまでに1つのタイトルも手にしたことはないし、バルセロナにはたくさんの試合でプレーをして、そして全てを勝ち取るためにやってきた」

オーケー、その意気込みや好し。多くプレーをする一番の近道は、監督の起用に良い働きで応えることです。「僕はセントラルか?監督の求める場所で僕はプレーをするよ。アーセナルで最後にセントラルを務めたのは、大体4、5ヶ月まえのことだったね。最終ラインに問題があるときは何度もセントラルでプレーしたし、中盤で先発してセントラルで終えたことも何度もあるよ」

もしクラシコでもセントラルを担当する場合、セントラルはクリスティアノやベンゼマ、イグアインらを相手にすることになります。「僕がプレーするかどうかは分からない。それを決めるのはミスターさ。プジョルやピケが出場したほうが、僕らがより強くなることはハッキリしている。でも僕は準備ができているし、クリスティアノとはプレミアで対戦したこともあるしね。今の僕はより経験を積んでいて、アーセナルで200試合以上に出場している。心配する理由はないよ。それに重要なのはプレーをして仕事をすること。そのために僕は来たんだ」

 

人を幸せにするのが好き

アフリカ人の岩男で、ピボーテもセントラルもこなせる”ジョーカー”というと、自ずと思い出されるのはシティーへと旅立っていったトゥレ・ヤヤです。「自分では彼と比較することはできないよ。彼はスゴイ選手だし敬意も抱いているけど、僕は新しいトゥレ・ヤヤになりにきたわけじゃないからね」

そしてソングはこんなふうにも言っています。「僕は仲間を励ますのが好きなんだ。それが僕のパーソナリティ。人に幸せを伝えて、人が幸せになるのが好きなんだよ」。ステキなことです。そんな彼、バルサにきて驚いたことがあるそうです。「ロッカールームの雰囲気の良さや、誰もが魅力的なことにビックリしたね。このチームはひとつの家族だよ。みんなの嬉しそうな顔を見ていると、家にいるように感じるんだ」

そういうアレックス、あなたもなかなかのものだという感じがします。あとは言葉を覚えれば、一気にチームとどうかしていくことでしょう。ソングによると、「このインタビューの前にも、1時間ほど授業を受けてきたんだ」。元々フランス語を話せる彼ですから、カタランの習得も時間はかからないかもしれません。

MD紙の記事によれば、ソングはふたりの息子(ノランとケイリアン)、妻(オリビア)、彼が3歳のときに亡くなった父親の名前をタトゥーしているそうです。「父や恋しいときには涙が出ちゃう」という彼の夢は、バルサでの初ゴールを家族へと捧げることなのだとか。クレとしましても、その瞬間が早く訪れることを楽しみにしています。ちなみにソングが結婚したのは18歳のときだそうです。

入団直後の記事でも紹介しましたが、アレックス・ソングは街を出歩くのは好きではなく、仕事がないときの余暇の過ごし方はもっぱらが自宅でのんびり。さらには7シーズンにわたって全く怪我らしいものがない件については、こんなふうに秘訣を明かしています。「ミネラルウォーターをかなりたくさん飲むね。それで怪我をしないんだ」。これだアドリアーノ、いますぐ水を買いに行こう!

 

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