バルサでポジションを争うのはとても難しいこと。
またもやセスク・ファブレガスのインタビュー記事で恐縮ですが…いつもとは若干テイストが異なっているので紹介します。今回のネタ元はバルセロナ系でもプレミア系でもなく、イタリアのガゼッタ・デッロ・スポルト紙(の記事をスペインのメディアが取り上げたもの)です。
セスクはスペイン代表よりもバルサの方が、ポジション争いは厳しいと言います。何故なら…「僕のお気に入りのゾーンには史上最高の選手、メッシがいるからね。代表チームにはレオはいない」。まあラ・ロハは半分以上バルサで、そこにメッシを足せばほぼバルサですから。
つまりはセスクは、背番号が示す4番のポジションよりも、相手エリア近くが好みとなります。「好きな役割は、前目のセントロカンピスタだね。ベンゲルが使っていた4-2-3-1の攻撃的セントロカンピスタさ。あるいは4-3-3ではインテリオールか、その前の位置が好き。グアルディオラのチームやスペインチームでやった偽9番だね。複数のポジションに僕は適応してるよ」
リーガ・エスパニョーラでの優勝争いについては、セスキートはこんなふうに見解を述べています。「スペインに戻ってきて驚いたのは、リーガがプレミアよりも競争が厳しいことだね。ここでは最後までリズムを維持するのが難しいんだ。イングランドではタイトルを争うチームはたくさんあるけど、プレミアで優勝するのはもっと簡単だよ。あちらでは5、6試合に負けてもまだ優勝を狙っていけるけど、ここでは1敗、あるいは1分で優勝が危うくなるんだ」
「それにスペインのチームの方がより戦術的な準備をしていて、ゴールやアシストをするのが難しいね。自由にさせてもらえず、プレッシャーがきついんだ。集中力やバランスの面でもこちらの方が勝ってるよ。プレミアはデフェンサが少ないし、次々にチャンスがやってくるから、ファンは楽しいよ」
ティトとペップ
また、ペップ・グアルディオラからティト・ビラノバにミスターが代わっても、チームには特に変化はない、とセスクは言います。「違いはないね。ペップの時と同じように練習をして、フィジカルワークをして、試合の準備をして、同じ食事を取ってる。唯一の違いは表現方法だけど、それは明らかだね」。そして。「ティトのことはよく知ってるよ。彼は2002年のカデッテBで、メッシやピケと同じチームだったときの監督だ。あの年、僕らは1敗もしなかったんだ。当時から彼は変わってない。いつもすごく落ち着いているし、フットボルをよく知っているし、とても準備が整ってる」
ペップ前監督の退団発表については、「僕ら選手はなにも知らなかった」んだそうです。そして「ティトが後任になったのはポジティブな驚きだった」と。セスクにとってグアルディオラはアイドルでした。「子供の頃から彼に憧れていて、それで4番をつけてるんだ。僕が11歳でバルサに入ったとき、彼はカピタンだった。彼が自分の監督だったことは、僕の大きな誇りだよ」
セスクにはなんと2月からゴールがありません。「昨シーズンは、練習のときはデランテロでプレーしてたんだ。3-4-3でメッシと一緒に、あるいは9番としてね。今年はそういうことはないし、僕のすべき仕事はアシストやチームメイトをフリーにすること、スペースを見つけたり作ったりすることなんだ。でも僕は落ち着いてるよ。僕がシーズンに30ゴール決める選手だったことは一度もないし、僕はゴール本能を備えたセントロカンピスタだからね… アーセナルでもっと得点していたのは、より動きの自由が与えられていたからだよ。ここでは僕は、別の目標のために戦わなければならない。チームはそれぞれに違うんだ。でも僕はここですごく満足してる。それは繰り返しておくよ」
そして最後にセスクは、それぞれがオトナとなった今では、「以前のようには練習や試合のあとにピケやメッシと会うのは簡単ではなくなった」と言っています。「誰しも各自の生活があるからね。レオ?彼もみんなと同じように冗談やおしゃべりが好きだよ。彼は謙虚な人。小さい頃からそうだったよ」
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