あれよあれよとバルサ第2の新入団選手に。
先週金曜日のこのニュースコーナーで、”ソング値上がり?移籍交渉はもつれる可能性”と伝えたその翌日、FCバルセロナとアーセナルがアレクサンドレ・ソングの移籍で合意に達しました。注目された移籍金は1,900万ユーロとなり、値上がりのネタはガセだったわけですが、驚いたのはその作戦完了の速さです。バルサがガナーズとの合意を明らかにしたのは18日の18時頃。アーセナルは同日15時(バルセロナ時間16時)よりプレミア開幕戦をプレーしていますので、その試合終了直後の発表だったことが分かります。つまりは少なくとも金曜あたりには、話はついていたのでしょう。バルトメウ副会長がロンドンへ行き、正式にオファーを出したというのが火曜。交渉は4日ほどで決着していたことになります。
手続き完了
いずれにせよ、アレックス・ソングは日曜日にはバルセロナへと入り、翌月曜の朝からメディカルチェックを済ませています。もちろん問題が見付かることなく検査はクリア。ドクター・プルーナさんはソングのフィジカル状態について、「体脂肪率が非常に低く、筋肉の質が非常に良い選手。彼は17歳から筋肉系の怪我をしておらず、それは良いニュースです。テストは全て満足のいく結果でした。監督はいつでも彼を起用できますよ」とにこにこコメントしていて、かなり丈夫な選手のようで何よりです。
そしてしばしの休憩(たぶん)を挿んで、17時からはクラブのオフィスにて恒例の契約書への署名の儀。バルサ側からはサンドロ・ロセイ会長、ジョゼップ・マリア・バルトメウ副会長、そしてアンドニ・スビサレッタが出席し、選手側ではダレン・デイン代理人が同席しています。ガナーズファンからはこの代理人氏が、”諸悪の根源”という感じで見られている。交渉がスピード解決したのは、きっと彼の”ナニか”が効果的に作用したのでしょう。それがナニかは分かりませんが、あのアーセナルに特に拒むことなくチームの中心選手を放出させるナニかです(邪推)。
「バルサは勝者のチーム」
カメルーン人セントロカンピスタはその後、21時半から行われたガンペル杯のプレゼンテーションにさっそく参加しています。まとっていたユニフォームに付いていた背番号は「25」ですが、これはどうやら暫定的な処置。レンタルに出る選手が決まり、トップチームのメンバーが完全に確定した後に正式に発表される予定のようです。ウワサのジョナタンがセビージャにレンタルとなれば、空きになる「12」を受け取るのか。あるいは他に変動があるのか。アーセナルで使用していた「17」は現在、ペドロが背負っています。
さてそのソングさん、メディア向けの入団会見は21日(火)に開かれるそうなのですが、とりあえずの感想をバルサTVのマイクに向かって語っています。「ここへこれて、すごく満足してるよ。だってバルサが世界最高のチームだってことは、誰もが知っているからね。このチームの一員になれるのはファンタスティックなこと。僕はずっとバルサでプレーしたいと思っていたし、セスクやメッシ、イニエスタといった最高の選手たちとプレーしたかったんだ。だから僕はとても幸せさ。今日は僕や家族にとって、最高の一日だよ」
これからソングはバルサのプレーを覚えると共に、スペイン語も学んでいかなければなりません。元チームメイトであるセスクがいるのは、心強いことでしょう。「セスクのことはよく知っているし、昨日は彼の家に泊まってバルセロナでの生活がどんなものかを教えてもらったんだ。彼にはかなり助けてもらうことになるだろう。友人が既にチームにいるのは、僕にとってとても好いことだよ」
アスルグラナ選手としての抱負を、歌さんはこう語りました。「チームは今季も勝ち続けると思う。だってバルサは勝者のチームだからね。チームでポジションを得るために戦っていきたい。自分の仕事をして、トレーニングで全力を出していきたいと思う」。大いに期待してます。どうぞチームに欠かせない選手となって頂戴!
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