残り4試合も全力で勝ちに行く、と若きセントラル。
カルラス・プジョルとジェラール・ピケが怪我で戦列を離れる中、ハビエル・マスチェラーノと共にセントラルのポジションを守っているマルク・バルトラ。出番の少なかったシーズン序盤は危なっかしいところもありましたが、今では安心して最終ラインを任せられる選手となりました。木曜日に当番として会見を担当したバルトラは、自身の成長についてこうコメントしています。「たくさん成長できた一年だったよ。チームメイトやミスターたちのおかげで向上し、成熟できた。悪い経験は僕を強くするし、良い経験は僕を成長させてくれるんだ」
マルティーノが去るなら悲しいニュース
経験がないままにバイエルンとのチャンピオンズ準決勝で緊急起用され、粉々にされてから一年弱。あれからバルトラはピケ、マスチェラーノ、プジョルの横でプレーを重ね、異なるキャラの3人から様々なことを学んできました。「彼らは違ったタイプのセントラルだけれど、戦術的には何も変わらないからね。誰とプレーする時もすごくやり易いよ。統計的にも僕らが上手くやってきた事は証明されているし、ボールを供給するのも守るのも楽だった」
気を吐いたマドリーとのコパ決勝では、試合の流れを変える同点弾を決めつつも、その後のベイルの決勝ゴールの際には、ヤツにぶち抜かれる悔しさも味わいました。「決勝でマドリーに負けるのはキツイからね、あらゆることを考えたよ。ゴールを決められたのは嬉しいけれど、ベイルのプレーは・・・ 彼はものすごい選手だね。素晴らしく恵まれたフィジカルを持ってる」
マルクは今シーズンはここまで合計27試合(リーガ17、チャンピオンズ4、コパ6)に出場。SPORT紙によると、彼は3つのコンペティションで257回ボール奪取に成功しているそうです。それも信頼して起用してくれたミスターのおかげということで、彼は今季限りでの退団がウワサされるタタさんについてこう述べています。「僕にと取っては良くないニュースだよ。僕が成長して、このチームでの位置を定められたのは彼のおかげでもあるからね。チームは彼を信頼しているから、僕らは彼が続けることを期待してるよ」
心と魂で手にした3ポイント
上位2チームがこけることが前提ではありますが、バルサにはまだ、リーガ逆転優勝の望みがあります。「リーガの残り4試合が、4つの決勝戦だと僕らは自覚している。僕らがすべきことはアスレチック戦と同じやる気をもってプレーすることだよ。アスレチック戦は難しい試合だった。マドリーとアトレチコにプレッシャーをかけ、期待をつなぐためには、彼らの後にぴったりとついてなきゃならない。僕らはリーガ優勝への希望を持ち続けている」
そして。「地元ファンの前でアスレチックに勝てたことは、僕らがリーガを捨ててないと示す良い機会だった。あれはコラソン(心)とアルマ(魂、精神)の勝利だったんだ。チャンピオンズとコパを失った後、僕らの強さとリーガへの野心を示せたと思う」
チームの現状について、バルトラの見解はこうです。「自分たちに2つの選択肢があることを僕らは知っていたんだ。1つはタオルを投げて忌々しい1ヶ月を過ごすこと。僕らはそれを望んでいなかった。もう1つは試合に勝って希望と共に生きることだ。僕らがリーガ優勝を目指す上で、一番重要なのは希望なんだ」
新たなセントラルが来る
FIFAさんから移籍禁止処分が保留されたことで、バルサはこの夏にがっつりと補強を敢行することができます。なかでも重要ポイントとされているのがセントラル。新たなライバルがやって来る件に関して、バルトラは来る者拒まずの構えです。「それはテクニコの仕事さ。今チームに居る選手はここでプレーする能力があることを証明しているわけだし、やって来る選手がレベルを発揮できるように手助けしていくよ。バルサのプレーは他所とは少し違うから、新加入の選手が適応するのは簡単じゃないからね」
「来季についてはそんなに話題になってないんだ。今季終了を待つのが先だからね。でもチームが前進していく上では、カサ出身の選手がベースになって、ハイレベルでクオリティの高い加入選手が適応することが重要だと思う。何人加入するにせよ、みんなの力を一つに合わせて進んでいくのが大事だ」
来シーズンは3人のカンテラーノがトップチームに加わるかもしれません。他クラブで武者修行中の2人(エバートンのデウロフェウ、セルタのラフィーニャ)とBチームのマシップです。「それはクラブが決めることだからね。もし彼ら(デウロとラフィーニャ)が来るのなら、良い補強になるだろう。彼らはバルサのことをよく知っていて、バルサに合う選手だからね」、「マシップはすごいポルテーロだと思うよ。彼のことは以前から知ってるけど、この数年ですごく良くなってる。足元が上手く、セーブも連発してるね。彼の最良を願うよ」
バルトラはまた、先日のマドリー対ペップバイエルンについてもコメントしています。「チャンピオンズがどういうものかを示す試合だったね。そこではどんなディティールも重要な意味を持つんだ。前半はバイエルンがだいぶ優勢だったけど、ポゼッションは勝利に役立たなかった。ただ僕はポゼッションによって守ることには賛成なんだ。僕らに多くの成功をもたらしてきたスタイルだからね」
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