チームはこれから立ち上がると確信するセントラル。
毎年カタルーニャのスポーツジャーナリストが中心となって発行されている、“RELATS SOLIDARIS DE L’ESPORT”というチャリティー本があります。毎年バルサ関係者が“パトロン”となって表紙を飾り、その収益が医療機関に寄付されるというこの本は今年で10年目を迎えるのですが、22日には今回の顔となったジェラール・ピケが出版発表イベントに出席。バルサを巡るあれこれについての見解を述べています。ところで本日4月23日は、カタルーニャの祝日サン・ジョルディの日。街に花(バラ)や本を売る屋台が溢れる日です。
自分たちが力を出せなかった
アスレチック戦で逆転勝利を収めたことで、また明るい雰囲気が戻ってきたカンプノウ周辺。ジェラール・ピケはバルサがくすぶったままでは終わらないと確信しています。「僕らはこれまでにも悪い瞬間を経験してきたけれど、いつもそこから立ち上がってるんだ。今年はたぶん、最良のシーズンとは言えないけれど、僕らが立ち上がっていくと確信してる。アスレチックとの試合はその一歩だよ。チームはキャラクター(芯の強さ)を示し、4位でチャンピオンズ出場を争うチーム相手に好いプレーをした。リーガは難しいけれど、バルサは何度も最終節で逆転優勝をしてきたクラブだ。僕はクラブの人たちや選手を信頼してる。チームは精神的にすごく強いし、前進を続けていくよ」
トリプレッテを目指して戦ってきたバルサでしたが、悪夢の一週間でそのうちの2つを失い、残る1つも自力だけでは手にすることは出来なくなりました。その戦犯として名指しで批判されたのがメッシ、セスク、マルティーノらでしたが、悪いのは全員だというのがジェリの意見です。「今年起こったことの責任はマルティーノにはないよ。彼は開幕直前でクラブに来たんだ。彼の仕事や選手との関係はいつもとても良かった。主要タイトルを逃したのは事実とはいえ、だからといって監督が第一に批判されるのは違うよ」
「責任はほぼ全て、選手にある。最終的にピッチでプレーするのは選手であって、僕らが競い、タイトルを勝ち取らなければならない。僕らはそれをしなかったんだ。FCバルセロナは選手、理事、ジャーナリスト、ファンから成る大きなファミリー。僕らは全員で自己批判をしなければならない。これは皆のことだ。僕としては前向きに反省し、どのようにして事を改善していくのかを見ていきたい。全員が同じ考えを持つことは出来ないけれど、チームが勝つために一緒に舟をこぐことは出来るからね。今年はそれが難しかったんだ」
ワカ旦那の反省は続きます。「言い訳はないよ。もし僕らがタイトルを取れなかったなら、それは必要とされた成果を出せなかったからさ。そしてその責任は選手にあって、僕らはそれを引き受けている。勝つも負けるも全員のものだと僕は強調したい。勝敗がディティールで決まることもあるけれどね」
メッシとセスクへの批判について
アトレチコ・マドリー戦からレアル・マドリー戦にかけてゴールがなく、大事な試合で行方知れずだったうえに走ってもいない、と批判を受けていたリオネル・メッシについてもジェリは弁護します。「この数年、レオにはあらゆることが言われてきたね。彼はナンバーワンで、このチームの基本となるピース。彼がいたおかげで、僕らはタイトルを勝ちとってこれたんだ。チームの支えがあったとはいえ、彼はフットボル史上最高の選手だと思うし、彼への批判は理解出来ないよ。彼はこれから何年も僕らと共にここにいるだろう。彼はこのクラブや街を愛しているからね。そして僕は息子のミランやこれから生まれる子供たちに、父ちゃんはメッシと一緒にプレーできて幸運だったと言えるだろう」
アスレチック戦では地元ファンから指笛を鳴らされたセスク・ファブレガスに関しては。「セスクとはいつも話をしてるよ。指笛を吹かれるのは気持ち良いものじゃないし、カサとなれば特にそうだ。全ての責任を一人の選手に向けるのは間違ってるよ。良いシーズンでないのはセスクのせいじゃなく、選手全員が悪いんだ。事をしくじったグループを形作っているのは僕ら全員。一人の選手に非難が集まるのは正しくない」
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