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ヘロニモ・ルジ

 

突然登場したアルゼンチンの新星ポルテーロ。

数日前よりSPORT紙が、新ポルテーロ候補の1人として取り上げている選手がいます。アルゼンチンのエストゥディアンテスに所属する21歳のポルテーロで、その名はヘロニモ・ルジ(身長189cm)。欧州ではオポルトやベンフィカ、マンチェスター・シティあたりが興味を持っているという期待株だそうですが、まだまだ売り出し中らしく、紹介記事などもあまりない未知の選手です。同紙のデータによればルジはここまで公式戦21試合に出場していて失点は12、セーブは52回。10試合を完封し、607分間無失点といいますからなかなかのものです。

 

トップデビューするや注目を集める

エストゥディアンテスの下部組織で育ち、昨年からトップチームへと上がってきたらしいルジがレギュラー格となったのは、バレンシアの監督を解任されたマウリシオ・ペジェグリーノが“ピンチャ”の新監督となった2013年からです。そこからはコンスタントに好プレーを見せているといい、この調子でいければ、2014年のムンディアルにもアルゼンチン代表入りするかもしれないとのこと。まだ21試合しかプレーをしてないにもかかわらず、あちらで急速に名を上げているポルテーロなわけです。

エストゥディアンテスとの契約は2017年まで。市場価格も“さほど高くない”と見られますが、彼に目をつけているクラブが多くなれば、それだけ値段が上昇する可能性は十分にあります。あちらとしても、出来るかぎり儲けを出したいのは当然ですから。ルジを狙っているとされるのはオポルト、ベンフィカ、そしてマンチェスター・シティ。安く買ってから育てて高く売るポルトガルの2クラブと、金持ちイングランドクラブ・・・ 前者に競り負ける気はしませんが、シティーさんはどれくらい本気なのか。バルサもまだ分析中ってところでしょうが。

 

大きな未来を秘めたポルテーロ

ペジェグリーノ監督のアシスタントを務めるスペイン人チャビ・タマリットさんは、ヘロニモ・ルジについてこう説明しています。「彼はとても若く、それ故に学ぶべきことはたくさんある。けれどもすばらしい未来を秘めている選手だよ。彼の反射神経は驚異的だし、1対1にとても強く、我慢するのが上手で、キャッチに行くタイミングも適切だ。足元の技術も高く、動きも俊敏。彼の反射神経はとても良いんだ

たしかに、ウェブ上の好プレー動画集では、至近距離からのシュートを鋭い反射で弾く場面が幾つも収められています。足元の技が効いているかはちょっと不明。ロングキックばかりを集めた動画もありました。おおよそこの手の評価コメントは多少なりに“盛られる”ものですが、アルヘン代表になる資質を備えた若手の注目選手であるのは確かなのでしょう。

 

スカウトマンが現地視察へ

サンドロ・ロセイ会長は先日TV番組に出演した際、ビクトル・バルデスを残留させるべく再説得を試みると語っていましたが、事あるごとにバルサでのラストシーズンだと口にしているビクトルが翻意するとは考えにくい。同時にホセ・マヌエル・ピント(37)との契約再延長もないと言われていますから、来夏にはポルテーロを2人確保しなければならないバルサです。組合せとしては、即戦力となるベテランと未来を担う若手がベスト。現在バルサのBチームにはアドリアン・オルトラなる期待のポルテーロがいますが(この夏にビジャレアルから移籍)、まだ出番を得るには至っておらず。マシップやバニュスを含め、状況によっては彼らを上げることになるのでしょうか。

エストゥディアンテス筋の情報によると、バルサはこれよりアルゼンチンへとスカウトマンを送り込み、このルジ他、ニューウェルズのポルテーロであるグスマン、若手セントラルのエデル・バランタ(リーベル)らアルゼンチンリーグでプレーする選手たちを視察していく予定だそうです。

いずれにせよ願うのは、ビクトル退団後の守護神選びにはなんとしてでも成功してほしいこと。ドリームチーム崩壊に伴うスビサレッタの退団(1994)からビクトル・バルデスが正ポルテーロとなるまで(2003/04)の守護神選びは散々迷走しましたから、もうあんなのは懲り懲りであります。もし21歳のルジが選ばれたなら、デ・ヘア2世の呼び声高い20歳のオルトラの今後は?とも思いますが、さてどうなりますでしょうか。最近は名前を見なくなってしまったテル・シュテーゲンも気になるところです。エル・タタ監督なのでアルゼンチン人選手本命?

 

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