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ロセイの返答

 

アンチキャンペーン他に関し、見解を示した会長。

12月19日(木)、カンプノウにて毎年恒例となっているバルサ会長による一年の総括、ならびに報道陣との食事会が催されました。そこでサンドロ・ロセイ会長はレオ・メッシへの首都方面からのアンチキャンペーンほか、メッシとの契約更新、ネイマールとの契約に関する疑惑、新スタジアム、タタ・マルティーノ監督の今季かぎりでの退団報道、プジョルの去就、イニエスタとの契約延長などクラブを取り巻く様々なテーマについて言及。あらゆる問題について答えながらも混乱を起こすものではなかったとして、概ね評価されているようです。

 

メッシは世界最高給であるべき

まず一つめ、リオネル・メッシの契約更新に関してですが、これについては数日前、経済部門を担当するハビエル・ファウス副会長が「半年おきに契約内容をアップさせる必要はない」との見解を示していたという経緯があります。しかしロセイ会長の考えは別で、彼はこう断言しています。「契約更新について私たちは何も話し合ってはいないけれど、私たちの扉が開け放たれていることは言うまでもない。何故なら世界最高選手であるメッシが世界で最も高い年俸を得るべきことに、私は疑問を抱いていないからね

会長がメッシを世界最高年俸にしたいと思っている背景には、秋にレアル・マドリーがクリスティアノ・ロナウドとの契約を延長し(~2018)、かつ給料もアップさせた件があります。また、この夏に加入したネイマールが実は、父の経営するN&N社云々もあって実質チーム最高年俸では?との疑惑をこのレオとの契約再更新によって払拭し・・・といった思惑もあるようで(SPORT紙)、あまりチビッ子ファンには教えたい感じではありません^^; いずれにせよ、新契約によって変わるのは年俸部分のみで、期限は2018年のまま据え置かれる模様です。

 

クラブ周辺への各種出来事に関して「偶然だと思っている」

続いて、今バルサ周辺を苛立たせているアンチバルサ(とメッシ)なキャンペーンについてです。ロセイ会長はこの日、総括スピーチの冒頭でかつてのクラブ会長ナルシス・デ・カレーラス氏の言葉を引用し、「私たちは全てと戦わなければならない。何故なら私たちはベストであり、私たちの象徴するものを象徴しているからだ。このカレーラスの言葉は今も有効だ」とコメント。けれどもクラブ(とメッシ)に関する首都方面の一部報道に対しては声を荒げることなく、こう語っています。「これが偶然か否か、私には分からない。けれどもそれらは全て、長年にわたるバルサのリーダーシップの後に起こっている。私はこれが偶然の産物であってほしい

そして「私はこれらが単に、同時期に起こったものだと思っている。バルサや誰かに対する組織された迫害でないことを期待しているよ」との見解を示した会長は、メッシの件についてこう述べました。「内務省も当局もメッシや彼の家族の関与をきっぱりと否定している。にもかかわらず、選手周辺への攻撃は止まってはいない

また、ネイマールのバルサ移籍に関する書類をAudiencia Nacional(全国管区裁判所)パブロ・ルス判事が求めている点については、「彼らが求めるあらゆる書類を私たちは喜んで提出する」と回答。欧州委員会が調査しているスペイン政府による不正援助疑惑にバルサが入っている件については、「バルサはスペインの法律を守っている。(中略)FCバルセロナは如何なるタイプの公的機関による援助も受け取っていない」と明言しています。

 

競争力を持つには、新スタジアムが必要

現在のカンプノウに代わる新スタジアムの建設も、最近の大きな話題です。クラブはカンプノウの大規模な改修とスタジアムの新規建設の両方を検討していて、両案をソシオによるレファレンダム(投票)にかける予定です。よって2014年はバルサにとって非常に重要な決断が下される年になる。この件に関して、会長はこう述べています。

来年の1月20日、臨時理事会はクラブの今後50年に対し最も重要な決断の一つを下すことになる。理事会はスタジアムの将来について決めねばならず、その決断は良識ある持続可能なものでなければいけない。その後、ソシオが意見を出す。主権を持っているのは彼らだ

「現在の構造を活かすにせよ、ディアゴナル横に移すにせよ、私は新たなスタジアムが必要だと思っている。私たちは今後30年間、世界的なクラブたちと並ぶ競争力が必要であり、そのためにはより多くの収入を生むスタジアムを持たなければならない。世界にはすでに、私たち以上に商業力のあるスタジアムが数多く存在している。成長し続け、遅れを取らないためには投資が必要だ。わずかなベニア板とペンキでは不十分なんだ

 

プジョルは最高のカピタン

その他、トップチーム関係者に関するコメントは次のような感じとなっています。まずはアルゼンチン方面で報じられているという、ヘラルド・マルティーノ監督がバルサを居心地悪く感じており、夏で退団する意向であるというウワサについて。「マルティーノ自身がそれを否定している。ある特定のメディア、今回はアルゼンチンから現れてくるニュースをいちいち否定し、無実を証明する必要があるかのように思えるよ」

カルラス・プジョルが引退を検討しているとの報道について。「それがもし真実であれば、私は心配するよ。けれども私は彼がそう言ったとは信じていない。プジョルはクラブ史上最高のカピタンの一人であるし、他の世代では違う意見もあるだろうけれど、少なくとも私の経験した中では最高のカピタンなんだ。その意味で、いつか彼が退団を望むならば私は心配するよ。彼はチームの手本であり、プレーするかどうかに関わらず、チームに多大な貢献をしている

そしてサンドロ・ロセイ会長は自らスポークスマンとなって、クラブがアンドレス・イニエスタと契約延長で合意したことを発表。契約書へのサインの儀は来週月曜の13時からカンプノウのオフィスで行われる旨を明かしています。会長の説明によれば、それによってドンとの契約は2018年まで延長され、それ以降の2年間も先発出場した試合数によってさらに延長される内容だとか。いずれにせよ、懸案だったクラックとの交渉が無事決着してよかったです。ロセイ会長曰く、「全てのクレにとって、最高のクリスマスプレゼントだと思う」。異議なし。

 

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