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カンプノウ55周年

 

55歳となった偉大なるスタジアムを、今後どうするのかが大きなテーマ。

9月24日が近づくと、なんとなく心がそわそわしてしまうアナタ、きっとla Mercè大好きっ子でしょう。現地発音で表記するなら、ラ・マルセー。ガイドブックにはメルセ祭りと書いてありますが、個人的な経験からは、メルセ読みではあちらでは???という顔をされました。それはさておき、ラ・マルセー。街全体が巨大な非日常空間と化す、カタルーニャの守護聖女マルセーを祝うバルセロナ最大のお祭りです。

そういう特別な日なので、特別な行事もまたいろいろと行われるわけですが、バルセロニスタにとって9月24日といえばそう、カンプノウの落成記念日となります。

1957年9月24日に記念式典が行われましたので、今年は55周年。半世紀を祝った5年前に比べれば、今回は特に記念ムードはないのですが、サンドロ・ロセイ会長が先週土曜日のアサンブレア(定例ソシオ総会)で大きな議題としたことで、このところはカンプノウの改築問題がメディアを彩っています。その総会では、スタジアムの完全新築を行うのか、あるいはリフォームに止めておくのかを決定する、ソシオ投票の招集が決まりました。投票の開催日はまだ決まっていません。

ちなみにアサンブレアでクラブが行った説明によると、新たな場所に最新鋭スタジアムを建設した場合、必要とされる予算は6億ユーロ。リフォームだけにしておく場合は3億ユーロだとか。なんで改修だけにそんな大金がかかるのか、新スタジアムの場所はどこになるのか、どんなスタジアムになるのか、そういった情報はまだ開示されていませんので、今はまだ判断を下すのは無理な話です。そこでプロジェクトの詳細を明らかにした上で、ソシオ投票となる流れです。

その他に決まっていることは、投票に参加できるのは成人のソシオで、投票はカンプノウで試合のある日に実施されるということなど。会長選挙と同じく、現地へ行けるソシオしか1票を投じることは出来ません。投票は招集が発表されてから30日後に行われ、その間にクラブが可能なかぎりの情報をソシオへと知らせていきます。郵便投票とかも出来ればいいのに。

 

次世代に影響する決断

サンドロ・ロセイ会長としましては、出来ることならば”ノウ・カンプノウ”を作りたいようです。彼は先週木曜に地元ラジオ局の番組に出演し、こんなふうに語っています。「これは理事会やアサンブレアの判断を超えた決断。ソシオたちにしか決められないことだ。この決断はおそらく、100年先へも影響を及ぼしていくし、次の2つ3つの世代に懸かってくることだろう」

そして。「正しい決断をするのが重要で、そのためには大多数が望むところを知らなければならない。選択肢は3つ。■新しいスタジアムを建設する。■現在あるものを改築する。■なにもしない。今現在は、負債を立て直すまでは何もすることは出来ない。しかしバルセロニスタがなにを求めているのかを知るために、私たちは議論を呼び起こしたいと願っているんだ」

クレに議論への参加を呼びかけた会長は、自分の考えをこう言いました。「私はソシオとして、疑問を抱いている。カンプノウは私たちのカサであり、私たちはここですばらしい出来事をたくさん見てきた。けれどもリフォームでは私たちは世界最高のスタジアムを持つことはできない。新しいスタジアムを建設することで、それは可能となるんだ。頭と心が少し戦っている状況だよ」

過去の過ちは繰り返すつもりはない、と会長は強調します。「スタジアムに関する決断がスポーツレベルで影響を与えることはないだろう。通常予算から資金を捻出できる場合にのみ、私たちはこのプロジェクトに臨んでいく」

 

名前はどうする?

つまりはカンプノウの将来がソシオの手によって決定されたとしても、プロジェクトが現実のものとして軌道に乗るには、幾らかの時間が必要になるということです。けれども気の早いメディア(MUNDO
DEPORTIVO紙)はすでに、ものすごく気の早い話題を持ち出しています。それはもしソシオ投票の結果が新スタジアム建設場合、その新たなるカサの名前はいったいナニにしましょうか?というもの。

“新しいスタジアム”という意味のカンプノウにさらに新しい、をつけて、ノウ・カンプノウってのがいい?それとも伝説の選手かクラブの偉人から命名する?てな感じ。こちらもまた、相当に悩ましいテーマになるのは間違いないでしょう。

クラブの功労者を称えての命名としましては、現在チームが毎日練習をしているトレーニングセンター、通称シウター・エスポルティーバにはジョアン・ガンペルの名が付いていて、カンプノウに併設するミュージアムはジョゼップ・リュイス・ヌニェス元会長の名を冠しています。またシウター・エスポルティーバ内にある新マシアは、カンテラの父を称えてオリオル・トルト、カンプノウ内のプレスルームはクラブの元理事であるリカール・マシェンクの名が付いています。

 

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