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五輪後にネイマール獲り?

 

今年の夏にいっちゃえよ、というメディア。

早いもので7月も今日が最終日。いよいよラ・ロハの欧州王者たちも仕事を再開し、プレシーズン本番といった今日この頃ですが、カタルーニャメディアの主な話題は今日もネイマールとなっています。バルトメウ副会長の発言を受け、一面の見出しはSPORTもMUNDO DEPORTIVOもほぼ共通して”ネイマールはこの夏にも来れる”。ティトの考えはいざ知らず、メディアの盛り上がりは日毎に上昇中です。

 

五輪王者としての入団=注目度最高

現在ネイマールはブラジル代表のエースとして、ロンドン五輪に出場中です。ここまでの道のりはまずまず順調。サントスのクラックは期待を裏切らない活躍を見せていて、今五輪を代表するスターのひとりになりそうな雰囲気をぷんぷん漂わせています。そしてSPORT紙の言葉を借りれば、8月11日にブラジルは悲願の五輪初優勝を達成し、ネイマールは心置きなくブラジルを後にできる。残念なラ・ロヒータはすぐに帰国となりますし、そのシナリオ完成のために、バルサ系メディアはブラジルを熱烈応援していくでしょう。

SPORT紙の伝えるところによりますと、ネイマールはすでにバルサ側に対し、カンプノウ行きを前倒しすることに問題はない、との意思を伝えているのだそうです。もちろん、クラブ理事会としては若きクラックの入団が早くなることは歓迎。もしブラジル優勝のシナリオが完成すれば、ネイマールは金メダルを引っさげてバルサにやって来ることになりますし、メディアの注目度もかなりアップするでしょう。それは商業的には、とても美味しいタイミングです。

現実的な補強資金については、バルサはすでにサントスに対して、手付金として1000万ユーロを支払っているのだそうです。そしてこの夏の補強用予算は、2600万ユーロがまだ具体的な行き場所が定まらないままに残っている。つまりは合計3600万ユーロ分はすぐにでも用意できているわけでして、不足分を来季予算から幾らか切り崩せば、サントスへの支払いは可能となるわけです。

またサントスはバルサから手付金を受け取る際に、もしバルサ以外のクラブにネイマールを移籍させたなら、その2倍(=2000万ユーロ)を返さなければならないというお約束をしているそうで、これが本当ならば、モヒカーノのカンプノウ行きは事実上ほぼ決まりの状況といえます。まさに時間の問題。このあたりはサンドロ・ロセイ会長をはじめ、実に見事な手際の良さなり。

 

即入団はティトの計画外

ネイマールは今、ブラジルで最も人気のあるスポーツ選手で、いわゆるCMキングの1人です。2014年に控えるムンディアル・ブラジル大会が近づくにつれ、この人気ぶりがさらにアップしていくのは火を見るよりも明らか。そのブラジルのエースが、現在最も称賛を集めるフットボルクラックであるメッシと並んでプレーすればどういうことになるか。スポーツ的な愉しみはもちろん、商業的な価値が莫大なものになることくらい、シロウトにも予想がつくというものです。

ただここに、重要な問題がひとつあります。チームのボスであるティト・ビラノバにとっては、この五輪終了後のネイマール到来は、「いや、ちょっと待って」といった類のオペレーションであろうという点です。ペップ・グアルディオラから監督の職を引き継ぐと決意して以降、ティトはどういったチーム編成にするべきか、あれこれと考えてきたはずです。しかしここにネイマールが(突如)入るなら、ミスターはまた新たにプランを練っていかなければならない。事によっては、メッシとネイマールがタンデムを組む新システムを用意しなければなりません。テージョやクエンカら、若きカンテラーノたちの出番は確実に減るでしょう。それらの変化が劇的に訪れるのが、なにかと難しそうです。

ネイマールの移籍に関しては、2014年がひとつのカギです。この年はムンディアルがあり、サントスとの契約もこの年に終わります。サントスはきっと、若きクラックでもう少し収益をあげたい。ネイマール本人はムンディアルにベストのフォームで臨むためには、早めのバルサ移籍がいいと考えているかもしれない。ブラジル連盟が願うのも、2014年夏にノリノリMAX状態のネイマール。そしてNIKEはバルサと同じように、少しでも早いバルセロナ入りが好ましいと目論んでいることでしょう。

(※サンドロ・ロセイ会長はサントスの会長から、五輪後の交渉開始OKの言葉をもらっている、とMUNDO DEPORTIVO紙)

ネイマールは繰り返しメッシを称賛するコメントを発していますし、ふたりの間にトラブルが発生するのは考えにくいです。ネイマールは学ぶためにカンプノウを訪れ、メッシは不動のヌメロ・ウノ(NO.1)として彼を歓迎するでしょう。クレは基本的に心配性なので小さな不安を抱かなくはないですが、なんだかんだで楽しみで心が弾んでしまうこのウワサ。ダニエル・アッガーでは、残念ながら萌えないんですヨネ。

 

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