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それでもハビマル

 

多少の無理をしてでも彼が欲しい、という報道。

火曜日のプレシーズン初日会見で「セントラルとピボーテをこなせる選手は、欧州に40~50人はいる」と語り、ハビ・マルチネスのウワサを沈静化させようとしたティト・ビラノバでしたが、少なくともSPORT紙は今もアスレチックの若きスターに執着しています。中途半端な選手を獲るのであれば、ここは一発ハビマルで勝負することをティトは望んでいる、といった具合です。

 

とにかくクラック

あくまでもSPORT紙が自信たっぷりに書いていることではありますが、それによるとティト・ビラノバは補強を必要としているセントラルとピボーテに対し、確実に成果を残してくれるであろう選手を望んでいるのだそうです。高次元で二つのポジションをこなしてくれるクラックが欲しい。それぞれのポジションを無難にこなせる、専門家2人は要らない。現チームにはすでに25人のメンバーがいて、ここにさらに2人を追加することになると問題が発生する。疑問の余地のない実力者を1人のみ、というわけです。

しかしアスレチックが要求する4,000万ユーロという大金を、バルサは簡単に用意できません。このあたり、ティトは会見で「クラブの経済力次第」だと言っているところです。ファンとして悲しさを覚えるのは、マルチネスを獲得するためにアフェライがドナドナ候補として挙げられている点。イビはミスターから”必要な選手”という宣言を受けることもなく、「プレシーズンを見て決める」とされてます。MUNDO DEPORTIVO紙によれば、彼は火曜日にティトのオフィスで話し合っていて、監督からはあまり出番は多くないかも、と伝えられたのだとか。それでもバルサで頑張るのか、ラブコールをくれているクラブへと移籍するのかを、アフェライは決断しなければなりません。

 

ダメならカンテラ

アフェライが自ら決断し、新天地での挑戦を志望し、それによって”たまたま”軍資金が入ったとしても、バルサはまずはアスレチック・クラブの玄関のベルを鳴らし続け、ちょっとお話しましょうよと、あちらの会長に交渉のテーブルへと就いてもらうことを目指していくことになります。ハビマルは違約金の4,000万ユーロだけでは獲得できません。先日スペインのラホイ首相はIVA(付加価値税)を18%から21%に上げると発表しましたが、こちらもどうやらバルサの支払い額に影響する。とにかく高くつくのです。

(※それでもマルチネスにこだわるのは、彼はまだ23歳と若いので、5年契約を全うしても28歳。十分に減価償却できる、という論理。そしてもし28歳あたりで移籍しても、そこでマネーを生み出してくれれば・・・というのもある。ティトはスポーツ面の利益をまず見ているだろうけれど)

ということで、SPORT紙の伝えるところでは、この超ムリめなオペレーションが頓挫した場合は、代役はカサから探すという計画だそうです。求めるのは違いを作れる選手だけれども、そういったクラックたちは必然的に高く、バルサにフィットしそうなプロフィールの選手はさらに少ない。そこそこの選手を連れてくるのであれば、カンテラーノにチャンスを与えることによって、そのレベルには到達するのではないか。しかも経費の大幅節約。おお、実にバルサ的なるジレンマ!

なので確率としましては、バイエルンもどうやらサジを投げたハビマル作戦は首尾よく進まず、否応なくカンテラ哲学に賭けることになりそうです。でもこういった報道は実はフェイクで、本当は隠し球がありました、てな展開を密かに淡く期待してもいます。ほぼファンタジーっぽいんですが。

 

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