スポンサーリンク

次はセントラル

 

T. シルバはリストから消え、現実路線へと変更。

サンドロ・ロセイ会長率いる理事会がFCバルセロナの運営を引き継いで以降、彼らが毎年説明してきたのが、年間の補強資金が5,000万ユーロ+選手放出によって得た移籍金である点です。この夏の予算分はネイマール獲得ですでに使い果たしているので、それで補強終了か、といえば勿論答えはNO。他にも獲得すべきポジションはあり、粛々と交渉を進めていかねばなりません。確かなのは、どれだけ退団する選手に良いお値段が付くかどうかで獲れる選手も変わってくること。そしてチアゴ・シルバへとつぎ込む資金はなく、セントラルを獲得するつもりであるならば、別の選手を探さなければならないことです。

 

選手放出による移籍金が、セントラル補強資金

ネイマールとの契約にバルサは、合計6,000万ユーロほどをつぎ込んだと見られています。うち1,000万ユーロは昨年の時点で手付金として選手側に支払われているので、この夏の補強資金はちょうど彼でなくなったことになる。しかしながら思い出す必要があるのは、バルサが昨年使ったのはジョルディ・アルバ(1,400万ユーロ)、アレックス・ソング(1,900万ユーロ)と前述のネイマールへの手付金の合計4,300万ユーロで、その残額を幾らか今年へと回せるであろう点です。これに選手を手放すことで得るユーロが、夏の軍資金となります。

退団が濃厚とされる選手で、移籍金を残してくれそうなのはビクトル・バルデス(1,000万ほど?)、ダビド・ビジャ(1,000~1,500万?)、ボージャン(500万ほど?)、アフェライ(300万?)あたりでしょうか。この予想額どおりだと、3,000万ユーロほどが選手放出によって得られる計算です。バルデスの分はそのまま彼の後継者獲得へと向かうので、セントラル用に使えるのは2,000万ユーロほどとなる。こういった点をふまえ、バルサ系メディアの論調も現実的になっている今日この頃であります。

少し前まではチアゴ・シルバ作戦もポッシブルだとしていたSPORT紙も、PSGの要求額はバルサがナントカできるレベルではなく、不可能な挑戦になったと方向転換。すでに手取り900万ユーロの年俸を手にしている選手に、チーム内の給与ヒエラルキーを受け入れるように口説き落とすのも無理で、ティトもスビサレッタもついに”タオルを投げた”と報じています。まあ、普通に考えればそうですよね・・・。

 

注目度アップのマルキーニョス

そこで有力候補として注目度が高まっているのが、マルキーニョス(ローマ)とダビド・ルイス(チェルシー)です。まだ19歳と若いマルキーニョスですが、フットボル界での評価はすでに高く、確実に期待に応えてくれると認識されている期待株。もしローマさんが放出を受け入れるなら、是非とも狙ってほしいと思う選手です。完成された傭兵クラックを雇うのもいいのですが、バルサで超ビッグネームになっていくのを見るのがやはり楽しいですから。しかしローマが交渉に応じるとしても、宝石を易々と手放すわけはなく、2,500万ユーロは必要となりそうです。

もう1人のダビド・ルイス(26)は、ジョゼ・モウリーニョがどうやらカギを握りそう。ブルーズに復帰すると報じられているポルトガル人監督はダビド・ルイスをマーケットに出すことを良しとしているらしく、その場合は幾分お手頃な価格で獲得できる可能性はあります。チェルシーは2年前に彼をベンフィカから獲得する際、2,500万ユーロを支払っています。

 

バルトラとデウロフェウの件

また、先週末のエスパニョール戦でも起用されることなく(ベンチにも入らなかった)、ティトの信頼度はさほど高くなさそうに思えるマルク・バルトラですが、ラジオ局RAC1が昨日伝えたところによりますと、2014年6月で契約が終了となる彼に対しバルサは、4年間の延長オファーを出したそうです。今季は公式戦出場が16に止まったバルトラですが、放出のウワサはとんと聞こえてきませんし、ミスターはトップチームで2年目となる来季は彼を育てていこうと考えている模様。身体の線をもっと太くして、大きく羽ばたいてほしいです。

一方、来季はトップチームに昇格する予定のジェラール・デウロフェウですが、成長するためには出場機会が必要な年代だけに、バルトラやモントーヤが今季経験したような状況を彼は望んではいません。デウロの希望はチャンピオンズへの出場権を持つクラブへと移籍し、継続的にプレー時間を得ること。なかなかに難しそうな条件ですが、国内リーグとヨーロッパ戦を掛け持ちする中堅クラブであれば、むしろ出番が訪れるチャンスは増えるわけで、そのなかで有力候補に挙がっているのがボルシア・ドルトムントのようです。ゲッツェやレバンドフスキが抜けてデランテロが不足するドルトムントですから、両者の思惑は一致します。

デウロフェウはクレが将来を期待しているキラキラ星ですし、バルサとしてもそれは同じ。よって武者修行に出すとしてもレンタルか、買取オプション付きの移籍となります。

 

コメント