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マルコム、稲妻のごとき入団が成立した経緯


ローマへの移籍合意後、バルサのオファーに乗り換えた

マルコムが昨日、FCバルセロナ2018年夏の3人目の獲得選手となりました。前日までまったくノーマークだった選手が、突如舞台に上がるやカンプノウに到着してエスクード前で記念写真という迅速さ。これほどあっという間に仕上げられたバルサの移籍作戦は、過去に例がありません。

クラブの公式発表によると、バルサとジロンダン・ボルドーは選手マルコム・フィリペ・シルバ・デ・オリベイラの移籍で合意。オペレーションにかかる費用は4,100万ユーロ+変動額100万ユーロで、契約期間は5シーズン(~2023年6月30日)となっています。

メディカルチェック後、すぐさまツアーに合流する

マルコムはこの水曜朝にメディカルチェックを受け、ただちにチームのUSAツアーに合流する予定です。
一刻も早くバルベルデの元へと向かうために、入団プレゼンテーションは後日(ツアー終了後?)行われるらしく。

契約書へのサインはもうすでに為されているとSPORTは伝えていますが、不明点の多いオペレーションにつき、プレゼンテーションでのジョルディ・メストレ副会長やエリック・アビダルの説明を聞きたいです。

ホテル・アーツでの食事会

マルコムとの契約で一番驚いたのはその迅速さ、水面下での交渉を上手くやった点です。
よく公式発表の前日まで交渉が明るみに出なかったな、と。
でも実態としては、直前まで放置していたので情報が漏れなかったのが正しいのかなと。

7月25日付SPORTやMDによると、FCバルセロナはマルコムとの交渉を約1ヶ月前から始めています。
形になり始めたのは2週間前。バルサと選手代理人による、ホテル・アーツ(バルセロナ)での食事会だそうです。

この食事会の位置づけはMDとSPORTでは少し異なっているのですが、共通するのはミンゲージャ・ジュニア(元バルサ役員で選手代理人も務めていたジュゼップ・マリア・ミンゲージャの息子)なる人物の存在。
バルサはこの時彼から、モンチマルコムを狙っているので急がなければ先を越されるかもしれないと警告された、とSPORTは記しています。

もしここで早速マルコム獲得に取りかかっていれば、話はスムーズに終わっていたのでしょう。
結局モンチに先を越されそうになって慌てるのだから、ウイリアンにこだわりすぎなければ良かったのです。

ウイリアンに固執

ただ、この時点でバルサはウイリアン獲得に傾斜していました。
エルネスト・バルベルデがとても気にいっていたらしいブラジル代表を獲得すべく、7,000万ユーロを要求するチェルシーをどうにか説得しようと試みる日々。マルコムは第二候補として、とりあえずキープの状態でした。

それが23日(月)午後になり、事が大きく動きます。
モンチマルコム作戦を仕留めににかかった(エバートン、トッテナムを上回るオファーで合意確保)と知る一方で、チェルシーからウイリアン移籍に7,500万ユーロを要求されたのです。

これを受けてバルセロナはマルコム獲りに全力で行くことを決断、ボルドーにローマを超えるオファー額を出すとともに選手代理人をバルセロナへと呼び寄せ、逆転の合意獲得で昨日の公式発表に至ったようです。

電撃作戦の完了でした。

モンチは選手代理人に不快感

物議を醸しているのは、バルサの乱入がボルドーとローマの合意成立後だった点です。

バルセロナが悪いと批判する声もありますが、クラブ間での大筋合意を公式発表した後に選手を持って行かれたローマのモンチSDの怒りは、合意後にそれを反故にした選手エージェントや仏クラブに向かっています。

「私の手元には、合意が成立したという選手代理人ならびにボルドー会長のメッセージがある。その後、彼らはバルセロナへと向かい、バルサがもっとお金を出すので別のオファーを出せと私に要求してきた。彼らから話は成立したと言ってたのだから、ウンザリだよ。法的な手続きを取るかどうか、私たちは検討している」(クラブ公式メディアでの発言)

ということで、シーズン途中にローマから訴えられるかもしれないマルコム
選手としてのポテンシャルは高そうなので楽しみなのですが、騒動が長引けばフットボールに影響が出るでしょうから、そのあたりは気になるところです。

このニュースのまとめ

  • ・バルサがボルドーのマルコムを獲得
  • ・ローマが合意発表後、横やりを入れて契約へとこぎ着けた
  • ・怒りのモンチは選手への法的手続きを検討と語る

 

コメント

  1. レト より:

    選手自身には期待していますが、相変わらずフロントは余計な敵を作りすぎですね。
    相手がローマだった、ってのもあったのかもしれませんが、
    クラブの信用に関わる強引な手段は正直いい気がしません。
    お隣のクラブの常識的なファンの心境が少しわかります。

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