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アニモ・アビダル!

エリック・アビダル、肝移植手術へ。

日本時間の3月15日21時頃、ショッキングなニュースが飛び込んできました。発信元はFCバルセロナで、内容はエリック・アビダルがこの数週間中に肝臓移植を受けるというものです。昨年の肝腫瘍発見のニュースから、まさにちょうど1年。アビさんの肝臓は良くなったものだと思っていたところへの悲報であります。ただただショック。

クラブ医療部の公式発表によれば、アビダルは「肝疾患が進行したことにより」移植手術を受けることになりました。オペの日にちは「数週間内」。また肝移植は昨年に腫瘍が発見され、治療が開始された際にも、ひとつの選択肢として挙がっていたそうです。「クラブは同選手のプライバシーに最大限の尊重を求める」ということから、詳しい病状などは明らかにされてはいません。

肝移植についてはネットを探せばたくさんの情報が見付かりまして、大変な疾患であることが判ります。ユーロ出場がどうこういう報道もありますが、まずは彼の健康の回復をとことん祈るべきでしょう。プレー復帰については、それからでも遅くはないのです。

 

◇プジョル 「アビダルが僕らを励ましてくれた」

昨日の会見当番となったカルラス・プジョルの説明によれば、選手たちはこの悲報をトレーニング開始直前に知らされたそうです。「ショックやったよ。練習のためにグラウンドに出る前に、僕らは集められたんや。そしてミスターの口から、この知らせを聞いた。すごく不快な驚きやった。エリックはそのとき一緒にいたし、その後、僕らは話し合ったんや。なにを話したのかは、僕らの中だけにしまっておく。彼は元気にしてるよ。ものすごく強い人間やから、彼は今回もまたこれを乗り越えると僕は確信してる。僕らは側にいて、彼や彼の家族にできるかぎりのサポートをしていくつもりや。彼がすぐに良くなると僕は信じている」

1年前と同じように、アビさんは気丈だったそうです。「ロッカールームはショックを受けてた。あまりにキツイ知らせやから、それは当然のことやね。でも僕らが彼を励ます以上に、アビダルは僕らを励ましてくれたんや。彼は強いし、またそれを証明してくれるやろう。でもまずはフットボルより、健康が一番や」

アビダルの振る舞いによって励まされたチームが思うのは、彼のためにも俺たちはまた勝ちまくろう、ということです。カピタンは言います。「このことは僕らをさらに強くさせてくれるやろう。こういった出来事はチームをより団結させるし、アビダルの様子は僕らの手本やからね」。ミュンヘンでの栄冠を目指そうじゃないですか。

 

◇「アビダルは復帰できる」

最初の肝腫瘍摘出から一年。エリック・アビダルが再び、手術台へと上ることになりました。専門家ではない私たちは、それがいったいナニを意味しているのかを想像するしかありません。ピッチにはもう立てないかもしれないのでは、という信じたくない情報も見受けられます。しかしアビさんは3月9日のこのコーナーで紹介したように、病気を治す一番のこつは「ポジティブな説を信じること」だと言っている。ならば私たちも彼がまたグラウンドで元気な姿を見せてくれると信じるのみです。

SPORT紙には、アビダルと近しい関係にあるというフランス人ドクター(どうやら高名)、ジャン・ダニエル・チチェ氏が仏LE PARISIEN紙ウェブ版に語ったというコメントが紹介されています。それは次のようなものです。「アビダルは戦いの準備ができていますし、(手術後も)プレーを続けることでしょう」

アビダルの離脱期間がどの程度になるのか、ドクター・チチェにも予測は難しいようです。「トップアスリートの回復力は、一般とは異なります。平均より早く回復するのが常です。ただユーロへの出場を問われるなら、私は可能性は低いと考えます。それに今一番重要なのは、エリックの健康なのです」

LE PARISIEN紙によれば、一般的な肝移植手術では3週間ほどの入院が必要となり、通常の生活を行なえるようになるには、3ヶ月ほどが必要だということです。

 

◇ムニエサに出番か

さて… ここからは現実的な話となってしまうのですが、アビさんの離脱を受けて、残りシーズンをトップチームの一員として過ごすことになりそうなのがマルク・ムニエサです。元々はセントラルとしてプレーしていた彼ですが、最近は左ラテラルやピボッテも務められるようにポリバレント性をアップ。大勝したバイエル戦でも63分にアドリアーノに代わってピッチに立つと、溌剌としたプレーを披露してくれました。

セビージャ戦へと向けて準備を行うペップチームの練習に、ムニエサはすでに1回目(水曜)から参加しています。つづく木曜のセッションにも、テージョとともに参加。サンチェス・ピスファン遠征にも帯同することは、まず間違いないでしょう。アビダルは前回のFIFAウィークで鼠けい部痛を患っており、このセビージャ戦も出場不可となっていました。なのでムニエサの今回の練習参加は(おそらく)肝疾患とは別件なのですが、今後はそのままチームに残る可能性が高いと見られます。

 

では本日最後は、SPORT紙の一面見出しをそのまま拝借して終わりとします。
「もはやペップの契約延長は重要じゃない。チャンピオンズの対戦相手もそう。新カンプノウがどうとかは、さらにどうでもよし。私たちが望んでいるのは、アビダルが癒えることだけだ!」

ANIMO, ABIDAL !!!!!

 

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