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ようこそ(おかえり)アルバ!

公式プレゼンが行われ、これで100%入団が確定。

ジョルディ・アルバのFCバルセロナ移籍が正式に完了しました。7月5日、入団のために残された最後の儀式であるメディカルチェックを済ませ、クラブオフィスにて契約書へとちょちょいとサインを行うことによって、バルサのアルバがついに誕生!プレゼンテーション時の選手の表情は誰であっても爽やかで、いつもほっこりするのであります。

カンプノウに1万~1万5千人

アルバはこの日まず、早起きして市内の病院(el Hospital de Barcelona)にてMRやらX線などによる精密検査を受けています。血液と尿の検査もこちらで実施です。それが終わると今度はシウター・エスポルティーバ・ジョアン・ガンペルへと場所を移し、身体計測(力こぶの太さも測る)や体力・持久力の測定、心肺機能検査、筋肉のエコー検査などを行っています。結果はどれも問題なく、クラブドクターのリカルド・プルーナさんによれば、「完璧な健康体」であり、「ユーロで目にした弾丸ぶりが数値でも確認された」、とのことです。なにはともあれ、ひと安心。

一方、カンプノウではファン向けプレゼンテーションの準備が進められています。スタジアムは15時に開門され、アルバは16時前にクラブオフィス入り。契約書への署名完了が伝えられたのは、16時20分のことでした。契約期間は5年、違約金は9000万ユーロに設定されています。

そして17時きっかり、ジョルディ・アルバはイムノと共にカンプノウのピッチへと登場です。2012/13シーズンの新ユニフォームが、なんともまぶしい。スタンドからは「ジョ~ルディ・ア~ルバ!」の大きな声援が送られ、バルサの新18番はお約束となっているリフティングを披露した後、ファンに向かってこうスピーチしました。「僕にとって特別なこの日に、ここへと来てくれてみんなありがとう。自分のカサに戻れて、僕はとっても嬉しいよ。ビスカ・バルサ、ビスカ・カタルーニャ

あとはトリブナのファンたちに向かってボールを3つほど蹴り込み、およそ10分足らずのプレゼンテーションは終了。ロッカールームへと引き上げる際、ジョルディは胸のエスクードに2度キスをしています。

この日のファン向けプレゼンへの入場者数は、クラブ発表によれば1万人強。SPORT紙はこれに若干多めに盛っていまして、1万5千人だと報じていました。

「プレッシャーはまったくない」

報道陣を前にしての、パリの間での入団会見は17時40分頃から始まりました。ジョゼップ・マリア・バルトメウ副会長とアンドニ・スビサレッタ・スポーツディレクターによる紹介のあと、ジョルディ・アルバがまず口にしたのは、会見の冒頭で流されたVTRや周りの人々への感謝の言葉でした。「ビデオをどうもありがとう。いろんなことを思い出して、感動したよ。家族とカサへ戻って来れたことに満足している。スタジアムへと来てくれた人たちに感謝をしたい。あんなにたくさんのファンが来てくれるなんて、期待してなかったんや。それから今日僕がここに居ることを可能にしてくれたスビ、会長、ナルシス・ジュリアバレンティンに感謝するよ。本当にありがとう」

挨拶が終了すれば、さっそく質問タイムです。最初の質問は、誰もが気になるオリンピック招集についてでした。「(五輪代表監督)のミジャとはもう話をしていて、彼にはオリンピックに行きたいと希望を伝えたんや。あとはバルサと連盟が話し合いをしてもらえればと思う。僕は下部カテゴリ世代でユーロやムンディアルをプレーして、その時もバケーションはなかった。僕は若くて頑丈やから、問題はないよ。でもこの件については、クラブと連盟が話し合わなければならない」

以下、ジョルディ・アルバの入団会見での主だった言葉を幾つかピックアップしてみます。

●人生の激変した3日間
「この3日は特別やったよ。オスピタレやエスタディにたくさんの人たちが来てくれて・・・
それらはすべて、僕が世界最高のチームにいるってことを表しているんや。出来るかぎり早く適応したいし、自分にはそれが可能やと思う。だって僕は、ここのシステムをよく知っているからね」

●メッシについて
「バルサと対戦するとき、レオと対峙するのは特別に苦しいんや。彼はベストの選手やから違いを見せつけてくるし、さらに彼の後ろにはすごいチームがいて、彼をサポートする。多くの者にとって、世界最高のプレーをするチームがね」

●ティト・ビラノバがデランテロとして起用する可能性
「僕はデランテロからラテラルに変わって、プレー方法も変えた。それにバルサには優れたデランテロたちがいるからね。緊急的な処置としては前線でもプレーは出来るけれど、前でプレーするとは考えてないよ」

●新チームメイトたちとの関係
「バルサの選手たちとはすごく仲良くやってるよ。だってもうずっと前から、彼らのことは知っているからね。彼らはユーロの期間中、僕に(バルサ入団の)冗談も言ってきたけれど、ただそれだけ。しつこかったか?全然。彼らは僕が契約するのを楽しみにしていて、そして最終的には僕の夢が叶ったんや」

●ティトについて
「ユーロが終わってからティトと話をしたよ。彼にはおめでとうって言われた。ティトやグアルディオラのすばらしさは、彼ら(バルサ一派)から聞かされてる。彼はこのチームのことを熟知しているし、能力のある人だから、彼と共にチームが上手く進んで行くと僕は確信してるよ」

●バルサ入団のプレッシャー
「まったくないね。このチームにいる最高の選手たちのレベルに達するというのは僕にとっての挑戦ではあるけれど、プレッシャーはひとつも感じてはいないよ」

●ダビド・ビジャについて
「彼とはバレンシアで一緒だった。僕が入団したとき、彼はすでにスター選手やったけれども、ものすごく助けてもらったよ。代表でデビューしたときも、一番に電話をくれたのは彼でね。バルサ移籍が決まったときも同じやったし、彼はこのチームのすばらしさを語ってくれたよ」

●7年前のバルサ退団について
「誰だってバルサを出て行きたくはないよ。でも僕はうな垂れることなくここを出たんや。後ろを振り返る必要はなく、前を向いていればいい。僕は自分を信じていたよ。いつかここへ戻ってこれるかは、僕には分からなかった。でも出た甲斐はあったね」

全く気負うところなく、それでいてバルサでの再挑戦に燃えている感じが伝わってくるのが、とてもいい感じです。会見の最初に、スビサレッタはこうアルバを紹介しています。「おそらく2ヶ月前であれば、ジョルディ・アルバについて多くの説明が必要やったろう。しかし今の私たちのは、ユーロ決勝での彼のゴールの映像がある。彼はポリバレントな能力があり、あらゆるシステムに適応できる。彼は激しく、とてもコンペティティブな選手。アルバアビダルの代役ではなく、私たちのチームをより良くし、より大きな競争力をもたらしてくれる選手なんや」。バモス!

 

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