減給交渉に関し、非協力的だと報じられてきたラテラル
ウソ報道を否定するため記者会見を開き、いつもクラブを手助けしてきたと語る
4-2で勝利したレアル・ソシエダ戦の後、ジョルディ・アルバが記者会見に登場しました。その目的は、ここ最近の報道における自分に関するウワサ話を否定すること。カピタンズたちが取り組んでいる減給交渉において、アルバだけが非協力的だというのが定説になっていたことに「ウソだらけだ」と不快感を示したのです。
レオ・メッシが涙の退団会見をした後のジョアン・ガンペル杯(対ユベントス)では、特定の選手たちに対して批判の指笛が鳴らされました。スカッドの高給選手たちが減給にもっと協力的であれば、メッシはこんな形でクラブを去らずに済んだはずだと考えるファンからの怒りが選手に向いたのですが、ウンティティやピアニッチと共にジョルディ・アルバもまたその標的となった。
カピタンズの中では彼だけが減給交渉に応じていない、とずっと報じられていたからです。
そういった状況に対し、アルバは記者会見の場をクラブに求めました。怒れるラテラルは言います。
「もうずっと前、エウロコパ(EURO2020)の前から、僕のニュースが出ていたと思う。でも2~3週間前まで、クラブの誰も僕にはなにも求めていなかったんだ。僕はいつもクラブの手助けをしたいと思っていたし、誰も僕の人格を疑うべきではないと思う。僕がバルサを愛していることを、疑う必要は全くないよ。僕がファーストチームに入って10年になるし、カンテラにはさらに8年間いたんだからね」
「バルサは僕のカサ(家)で僕の人生のクラブだから、いつも力になっていくだろう。人が何を考えるかを、コントロールすることは出来ない。カピタンズの減給に関しては、会長に質問するのが好いだろうね。僕の考え方はずっと一緒だった。タイミングの関係でジェリ(ピケ)が最初になったけれど、疑問を持つ必要は一切ないさ」
バルサへの愛情に疑問を持たれたくない
事実ではないことが延々と言われてきたことが腹立たしかった、とジョルディ・アルバは繰り返しています。
それら報道に関しては、注意が必要だと知りつつも、多少はそうなのかと思ってしまったことを反省したいところ。多くを語らないジョルディだけに、メディアは使いやすかったのかもしれません。
そしてクラブ内部にアルバを使って圧力をかける意図はなかったか。彼は契約更新においてもけっこう不遇な扱いをされていましたし、理事会がバルトメウからラポルタに代わろうとも、彼を気に入らない一派がいるのだろうかなどと邪推してしまうのです。お抱え記者に批判記事を書かせ、クレ世論を誘導させる手法は変わっていないでしょう。
ジョルディ・アルバのコメントを続けます。
クラブから何を求められたか?
「僕が辛いのは、ウソが言われることだよ。自分がバルサを感じていることはいつも示してきたと思う。自分はクラブに多くを与えてきたと思うんだ。クラブも僕に多くを与えてくれたから感謝をしなければならないね。自分に言われることを、僕はコントロールすることが出来ない。自分の考えを言うのは、その必要があると思うからだよ。ウソを言われるのは好きじゃないし、家族や友人たちにとっても心地よいことじゃないんだ。僕はいつも求められたことでクラブを手助けしようとしてきた。今だけじゃなく、これまでもね。疑う必要はない。人が好むかどうかはあるとして、僕はいつも事実を言ってきたよ。僕はいつもクラブを助けようとしていたし、そうあらなければならない。僕はクラブを愛しているし、ここの人間なんだ」
クラブからの連絡について
「僕の代理人と弁護士はクラブと話し合ってきた。タイミングの関係でジェリ(ピケ)が先に終わらせたけれど、カピタンたちの願いはクラブを手助けすることだったよ。ウソには腹が立つし、うんざりさ。僕はもう20歳の若者じゃないから、自分のことは構わないんだ。でも家族がいろいろ耳にすることには、心が痛む。だから面と向かう以外に方法はないんだ。エウロコパの前から、ウソを聞き続けている」
指笛を吹かれて
「僕と共にいてくれたファンもたくさんいたし、全員を満足させることはできないからね。それが僕の事実さ。いずれにしても、ファンが僕らと共にいることに喜んでいるんだ。ファンがいなくて寂しかった。すごく難しい1年半だったよ。まだ少ない人数だけれど、彼らの存在はとても感じている。良い試合、良い1年の始まりだったね」
カピタンたちのせいでメッシが退団と言われ
「そう言われてたね。レオは史上最高の選手である以外に、僕を一番理解している選手だった。だから彼が残るために僕がした努力を想像してみてほしいんだ。言われている話のすべてを打ち消すことを僕にはできない。もしアルバのニュースが10あれば、10は悪い話だからね。悪く考えられるのは不思議ではないよ。レオはカピタンたちではなく、クラブと彼の件なんだ。カピタンのひとりだから他の選手よりは話しに出たわけだけれど、僕が堪らないのはウソと、僕の人格を疑問視するためにいろいろ言われることだよ。もし自分が間違っているなら、僕はまず自分で真っ先に認める。けれどもウソだけは我慢ならない」
いつ減給が完了するか
「事実だけを言うよ。エウロコパの前から何度も僕の名前が出されていたけど、僕には誰からも電話はなかった。僕はカサの人間だし、一生バルセロナで暮らしていくだろう。なによりもバルサを愛している。だからコミットメントを疑われると、腹が立つんだ。会長はこの件に関しては具体的に話していないから、話してくれるんじゃないかな。もちろん事実を言ってくれるだろう」
クラブに腹が立つか
「クラブがリークをしていると言っているわけじゃないよ。僕が言ってるのは会長に訊ねてみてということさ。彼は交渉しているもう一方側の人だし、僕の言うことが事実であると確かめられる人だからね。僕はこれまでと同じように、チームメイトたちのように、クラブを手助けしていくさ。僕のコミットメントは完全なんだ」
ということでアルバによる”近々減給でサインします宣言”でしたが、今のところカンテラーノのクラブ愛に頼っている減給作戦を、他の高給取りたちにも適応していけるかに注目したいです。
カンテラーノは助っ人クラックに比べて昇給するには順番が遅く、にもかかわらず今回のような減給の際には一番に要請対象になる。給与はデリケートな部分ではあるけれど、それだけにカピタンたちだけが犠牲になるのは釈然としないのであります。
コメント
グリーズマンが物凄い年俸でビックリしました。コウチ、デンベレ、ウムティテイ、ピャニッチこの四人は高年俸でベンチウォーマーです。座って高給もらえるんだからそりゃ出ませんよ。政権も変わった事だメインスポンサーも変えて欲しい。楽天になってから良いことがない。新しいメインスポンサーの特集をしてほしいです。
無理な話と承知しつつ、フットボールファンは誰かを非難せずにはいられないのを変えられないものかと
ウムティティに指笛
ロベルトに指笛
アルバに非難
そして次はコウチーニョがターゲットです
すみません、一回落ち着いてください
契約はお互いの合意を表したものです
契約を守ろうとしないのはクラブ側です
何で選手が責められなきゃいけないんでしょうか
悪いのはアホな理事会です
給与ばかり責めていますがPL上は移籍金の減価償却が極めて大きいです
このバカ高い固定費を作ったのもアホな理事会です
固定費を削れないシワ寄せを本当は固定費であるはずの選手給与を変動費扱いして削ろうとしているのです
やってることは債務不履行です
債務不履行を強いられる側が非難されるのはおかしいです
スポーツ選手である以上、プレーに対する報酬として、給料がある訳です。
そのプレーが求められている水準に達していない、プレー内容に比して給与が高すぎるという以上、クラブを愛するファンからすれば「出ていけ!」と言いたくなるのは仕方ない話です。
そういうファンの思いを選手に直接ぶつける事は、否定できません。
14万ソシオと、世界各国に数え切れないほど居るバルサファン全員が、感情を抑えられる筈もないです。
一方で選手側からすれば、長期契約と報酬という権利を勝ち取った訳でもあります。
労働者の権利という物は、どんな世界でも保証されなければなりません。
しかし働いてる場所で求められていない場合、契約と権利を盾に取ってそこに居座る事が、正しいのでしょうか。
フットボール選手という、注目を集めてプレーする人々の模範となる事を求められる職業で、出ていって欲しいと言われているのを無視する事が、正しいと言えるのか。
正直、人によって答えが違うと思います。
その辺を上手く調整するのが経営側である筈ですが、その判断を行っていたのはバルトメウとアビダルだったのです。
どうにもならない経済状況を引き継いだラポルタは、選手からの信頼も厚い為に色々な交渉が出来ていますが、契約を反故にするのは相手の同意が無ければ不可能です。
バルトメウが生んだこの契約上の齟齬により、ファンはスタジアムで不満をぶつけ続ける事でしょう。
ラポルタにも当然不満は向きますし、今回はアルバにまで向いてしまいました。
今は余裕が無い場面なので、色々な事が起こります。
こういう場面で非難されれば、自分は問題が無いと主張して問題回避するのは大事だと思います。
それができない選手は、さらに叩かれるでしょう。混乱の中ではコミュ力も問われます。
自分の存在に問題があり、ファンに叩かれると分かっても、自分の権利を主張するのであれば、それも一つの道です。
そうなれば、クラブが自ら決めた給料を払うしかありません。
カピタンズがクラブの為に動いてる事は疑ってませんので、いずれは減給に向かうでしょう。
カピタンズは長く働いてくれているありがたい存在とはいえ、彼らの給料が高すぎるのも確かなのです。
バルサがバルサを愛する彼らに減給してくれと言わなければならないのは、全てバルトメウの責任です。
とてつもない歪みが生じていて、メッシまで出ていかざるを得なくなった状況な以上、不満は出ます。出まくるでしょう。
上手く乗り越えて、できるだけ不満が減る形に持っていかなければなりません。
ラポルタ、頑張れ。
トムさん、おっしゃる通りですね
現状は単に選手が権利を主張しているわけでもないです
ウムティティ、アルバ、ロベルトらが公の前で契約に関して権利を訴えたことはなかったはずです
全てメディアの取材ベース、あるいは憶測に基づくものです
今回のアルバやピケ、ロベルトのいずれのインタビューでも譲歩すべく話し合っていると言っています
結論出るまではそれを信じる他ないところは議論の余地がありません
それでもなお不満を言うものが出てくる現実も分かります
でもこれはあくまで私見なのですが、最近、大坂なおみの件など見ていると今後10年くらいで世の中変わるんじゃないかと思ったりしています
人種差別、セクハラ、パワハラという概念が定着していったように、選手のメンタルヘルスに影響を与えるようなマスメディアの報道、サポーターの活動は非難の対象になる世界が近づいていると感じます
憶測ベースの記事を書く記者が非難される
事実に基づかないサポーターのアクションが非難される
そんな世界です
こんなことフットボールファンに言ったら全く理解されないと思いますが、私は世の中そういう風に変わっていくと感じています
Messiが退団となりクラブ・クレを問わず世界中に衝撃を与えました。そんな大激震の最中ですから、ラポルタに各選手にと様々な憶測・ニュースが飛び交っています。
批判を受け続ける選手もいるでしょうが、それは愛されないのだから仕方のないことです。
ただし、同時に決定権は選手が握っていることも忘れてはいけません。選手は勝手に出て行くことはできませんが、契約期間中は居続ける権利は手にしています。
チャンスが無く、ベンチに入るこすら無いとわかっていても契約期間内は給与を受け取る権利があり、それを決めたのはクラブです。それだけは捻じ曲げることは許されません。
バルサは揺らいでいますが、立ち止まっている暇はありません。 カンテラからも若い世代がどんどんと台頭しています。
今は戦力外選手達への批判ニュースも多いですが、せっかくですからそれすら忘れ去られるような活躍を見せてくれる選手が出て来るように願いたいと思います。