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J.アルバ「子供の頃、トップチームはムリだと思ってた」

物事がこれほど上手く運ぶとは、想像もしていなかったとラテラル。

昨年夏はユーロとロンドン五輪でフル稼働し、その後は新加入したティトチームにて不動の左ラテラルとしてほぼフル稼働。にもかかわらず、デルボスケ率いるラ・ロハの一員としてコンフェデ杯で走り回っているジョルディ・アルバを見ると、どんだけ元気やねん!とただただ感心するばかりです。いくら24歳の体力絶頂期にあるとはいえ、このタフさは並みではない。SPORT紙の記者さんにその丈夫さの秘密を訊かれたラテラルは、次のようにコメントをしています。「良いルーチンが大事なんだ。しっかり休んで、きちんと食べることだよ」

ネイマールはものすごい選手

そしてアルバはこう続けます。「去年の夏はほとんどバケーションを取らなかったから、シーズンの終わりころにはもっと疲れていると考えてたよ。でも今のフィジカルコンディションは本当に良いんだ。僕は若くて身体に気を使っているし、プレーすることへの欲求はいつも持っているしね」

現在彼が参加中のコンフェデレーションズカップで、大いに目立っているのが地元ブラジルのネイマールです。その若きクラックとアルバは来季、バルサで恐怖の左サイドを構成することになります。ネイが一旦後ろへと下がり、その横を駆け上がったアルバが必殺のクロスを上げる、あるいはシュートを放つという場面も想像できます。

まず第一に彼はものすごい選手だよ。どういう活躍をするかはまだ分からないけど、バルセロナは良い補強をしたね。これからはよりコンペティティブなリーガへとプレーの場を移すし、ブラジルとの違いを感じるだろうけど、彼が最高の補強であることは疑いようがない。彼との連係?少しずつ行かないと。来季誰がどうプレーするのかはまだ分からないんだ。でも彼がチームにたくさん貢献し、僕らもまた彼に多くを与えると僕は確信してる

ライカー時代、ロナウジーニョはバン・ブロンクホルストの良いサポートに助けられていました。それと同様に、ネイマールにはジョルディ・アルバの攻撃参加がプラスになるのでは?との問いに対して、ラテラルは「良い選手がたくさんいることで集団としてプラスになるし、各個人のプレーもさらに良くなるんだ。ネイマールを含めた補強選手が、僕らを良くしてくれることを期待してる」とコメント。「足が元気でさえあれば、バルサのスタイルが続くことはコンフェデ杯で明らかになっている」と語っています。

良いシーズンだった2012/13

そのフィジカルの調整が上手くいかなかった2012/13シーズンのティトバルサ。その件についてのアルバの見解は次のようなものでした。「バイエルンとの試合に、僕らは良いコンディションで臨めなかった。多くの選手がダメージを抱えていたし、僕らはあんな大差のスコアに慣れていないんだ。僕らはあの負けから、全てを学ばなければならない。このバルサはまだまだ終わりはしないからね。来シーズンはもっと良くなることだろう

バイエルン戦での7-0がしつこく繰り返し語られている点に関し、うんざりしているかと訊ねられたジョルディは、「そういうことを言ってるのはバルセロニスタじゃない」と返答。チャンピオンズでは準決勝に進み、リーガでは勝点100を獲得して優勝したわけだから、「とても良いシーズンだった」としています。「でも僕らはそれで良しとしないし、向上していく必要はあるけどね」

そこでインタビュアー氏は、こんな質問を投げかけます。そのためには一年を通してティトが指揮を執る必要がありますよね?「ミスターの不在時にそれは明らかになったね。あの3、4週間はアルティミラとロウラが好い仕事をしていたけれど、否応なくミスターの不在が感じられたよ。彼らは自分たちの仕事に加えて、ミスターの仕事もしていた。そういったこともふまえて、シーズンの収支はとても良かったと思う」

ライバルたちは着実に対バルサ戦術を用意してきていますし、ティトもまたペップがそうだったように、戦術的なバリエーションを出していく必要があるでしょう。彼にその能力があるのか?この難しい質問には、ジョルディ・アルバは「クラブはティトと彼のスタッフに賭けた。僕に話せるのは彼らの素晴らしさだけだよ。いろんな意見があるだろうけど、ロッカールームはティトたちの側についている」とだけ語っています。

世界最高の2チームでプレーできることへの喜び

ユーロ2012でレギュラーとしてスペインの優勝に貢献し、ティト・ビラノバ率いるバルサでも瞬く間に主力の座を勝ち取ったアルバ。いくらラ・マシア育ちとはいえ、これだけ早くレギュラーになれると想像しましたか、と問われた彼は、控えめにこう述べました。「野心は常に持っているよ。まずはプリメーラ・ディビシオンの選手となることから始まって、代表へと呼ばれること、バルセロナと契約すること、そしてバルサや代表でより多くプレーすることとね。世界最高の2チームでプレーできることを嬉しく、そして誇りに思う。そんなのは全然想像できなかったことだよ

一度バルサから追い出されつつも、実力を持ってカンプノウへと辿りついたジョルディ・アルバ。現チームにはチアゴやバルトラ、モントーヤと思うように出番をもらえず苦しんでいる若者たちがいますが、彼らに対してなにか言葉はあるのでしょうか。「僕は22、23歳になってフル代表で先発メンバーとなるまで、バレンシアのレギュラーじゃなかった。6ヶ月間出番のないこともあったよ。そしてバルサに来れば、このクラブや選手のすごさに気づく。バルサにいるって事自体がモチベーション要素だし、選ばれた選手たちのなかにいることは誇りなんだ」

フベニール→フィリアル→トップチームと順調にステップアップしてくるより、一度他のクラブを経たほうが置かれた境遇の価値を知るということでしょうか。アルバは言います。「僕はどこに居るときも幸運に恵まれたけれど、バルセロナは他とは違ったクラブで、たどり着くのがものすごく難しい場所だ。小さな頃は、トップチームに上がるなんて考えられない、不可能だって信じていたよ。上の世代の選手には、もっと不可能だった。でも今のテクニコやクラブの考えは、当時とだいぶ違ってる。彼らはカンテラーノによりチャンスを与えてくれるし、それを活かす必要があるんだ」

ちなみにアルバはバルサ入団前、エリック・アビダルのような選手になりたかったのだそうです。「彼は人として本当にすごいよ。バルサに来る前から、僕は彼のことをずっと見ていたんだ。そしてチームメイトとなってからは、彼がどう足跡を残したのかが分かる。彼に対しては良い言葉しか思い浮かばないよ」

 

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