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ピケ「クレなのでマドリーのシャツは着られない」

自分がマドリーファンならカシージャスはアイドルだったろう、とセントラル。

FCバルセロナがレアル・マドリーとの勝点差を「4」へと拡大した先日のクラシコにおいて、非常に好ましかったニュースのひとつが“ピッケンバウアー”の復活です。クリスティアノの失点の際にはベンゼマにやられたものの、あれはもう仕方ない。それ以外は幾つもの場面で集中力とキレのある守りを見せ、チームの勝利に大きく貢献しています。チームが苦しかった前半に気を吐いたのが特に値打ちがあり、よくぞシーズン前半の悪い状態からここまで戻ってきたものです。以前、“今の自分は世界最高のセントラルではない”と認めていたピケですが、最近のパフォーマンスにはプジョルとコンビを組んでいた時を思わせる安心感あり。完全復活のワカ旦那です。

チームと自らの今に満足

そのジェラール・ピケが火曜日、ラジオ局CADENA SERの番組“El Larguero”に出演。自らやルイス・エンリケのバルサ、ペップ・グアルディオラなどについてコメントを残しています。

まず絶好調の自身のフォームについて、ジェリはこう述べました。「今僕は好いレベルにあるし、満足はしているけれど、何よりも嬉しいのはチームが好い状態にあることだよ。マラガ戦を除けば僕らはよく競えているし、とても好い状態にあるからね」

「(復調の)秘密?どんなものからも学べるものさ。プジョルからは凄く多くのことを学んだし、このスポーツへの情熱や愛情があることで、学びはより多くなると思う。全てが上手くいくことも、少し苦労する時もあるけれど、シーズンが始まった時、今年は自分の年にしなきゃならないと考えたんだ。スポーツ外の障害(市警との騒動など)で始まりはしたものの、今は満足してるよ」

ポゼッションスタイルは放棄していない

今季のバルサはルイス・エンリケがプレーの引き出しを増やすことを目指しているために、よりダイレクトなプレーが増えています。マドリー戦では相手のお株を奪うようなカウンターで勝利をしたバルセロナ。この件に関し、ジェラール・ピケは次のように見解を語りました。「僕がマドリーのプレースタイルを批判したことは一度もないよ。それは僕らが通常採用しているのとはまた別のプレー方法で、僕らと同等か、あるいはそれ以上に効率が良い。彼らはスペースをとても上手く利用し、とても上手くカウンターを仕掛けてくる。僕らもそれをし始めて、上手くいっているけれど、だからといって自分たちのスタイルを放棄したわけじゃないし、僕らにポゼッションで勝ったひとつもチームもないからね。おそらく僕らは以前ほど中盤を使っていないけれど、それは僕らの前線にすごい3選手がいるから、中盤をあまり経由する必要がないんだ」

クラシコでの自らのパフォーマンスについては。「往来の激しい試合となって、中盤でのコントロールがなくなれば、デフェンサか、引いて残っている選手が救世主になる。良い試合ができて嬉しいよ」

今回のクラシコでは、入場前の通路などで友好的なムードの両チーム選手の姿が見られましたが、これについては、「誰もが知っているある時期の雰囲気ではなくて、昔はこちらが普通だったんだ。バルサとマドリーの選手はとても良い関係にあったのが、誰もが知るある時期にかき乱された」と言うピケ。彼はマンチェスターを退団してバルサに戻る際、マドリーに行く選択肢はあったか?と訊ねられるとこう答えました。

「クラブを去る時には戻ることを考えないものとはいえ、僕の心の中にはバルサ復帰への期待はあったよ。マドリー?絶対ないって言葉は言えないものだけど、僕は相当なクレで、そういうふうにも育てられた。だからそのユニフォームを着ることは決してなかったね。僕にとってはいつもバルサが全てだった」「マドリーからの興味も言われてはいたけど、僕はマンチェスターで上手くやっていたし、唯一の選択肢はここに戻ることだけだったよ」

また、マドリー方面で批判を受けているイケル・カシージャスに関しては、「あちらの状況のことは、あまりよく知らないんだ。でももし自分がマドリーファンだったなら、イケルは僕のアイドルで旗印だっただろうね。長年にわたり彼は世界最高のポルテーロだったし、ベルナベウでの指笛は理解に苦しいよ。まあ、僕はマドリーファンにとやかく言うべき人間じゃない」

ペップとの関係

ピケがバルサに復帰したのは2008/09シーズン。当時の監督はペップ・グアルディオラでした。「ペップとの関係はものすごく好かったよ。マルケス、プジョル、カセレスに続く4人目のセントラルとして加入した僕をペップはとても信頼してくれて、最終的にはトリプレッテを決める試合には全て出場できた。あれはとても情熱的な関係だったし、ほとんど全ての選手とそういう感じだったと僕は思う。彼は24時間をプロフェッショナルとして生きていて、選手にもそれを期待してる。僕らと彼の考え方が全て同じというわけじゃなかったけど、だからって別に何もないよ。(ペップ)最後のシーズンは怪我の後でスタートに苦労したね」

では、現監督のルイス・エンリケについては。「シーズン序盤は少し苦労をしたけど、ルイス・エンリケ望むプレーを僕らは理解していってる。彼は親しい人だよ。ペップと異なるタイプだし、最後は決断を下す必要があるから、監督は選手と友達になろうとはしないけど、僕ら全員と彼との関係は良好さ」

ジェリはそして、フランスで起こった飛行機事故に関して、「悲劇だった。この場を借りて、ご遺族となった方たちにサポートのメッセージを送るよ。僕らも週に4-5回は飛行機に乗っているし、そういう事が起こりえるってことは知ってる。統計上は高速道路での交通事故のほうが多いけれどね」とコメントしています。

 

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