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ルーチョに任された6選手の将来

去就が不確かな選手たちの将来を監督に“一任”。

FIFAからの懲罰によって2015年夏の補強活動ができない(獲得は可能、出場登録が不可能)FCバルセロナですが、それで来季のプランニングが無用になるわけではありません。いつものこの時期の国際試合ウィークに比べるとだいぶ静かとはいえ、来季のチーム作りに関するニュースはちらほらと見られ、どうやらルイス・エンリケは国際スポーツディレクターのアリエド・ブライダさんと近々ミーティングを行うらしい。しかしまず一番に決めなければならないのは現在宙に浮いている状態の選手たちの扱いでして、それはミスターに一任(丸投げ?)されるそうです。

バルサはここ数年、次シーズンの編成を考える際、監督と相談をしたうえでスポーツディレクターのアンドニ・スビサレッタが決断を下していました。しかし彼は1月でSD職を解任され、“技術委員会”なる代替グループができた。そこでクラブはルイス・エンリケに絶対的な権限を与え、監督の望むように行動をしていくことになる、とSPORT紙が報じています。“技術委員会”のお仕事は、、、情報収集と交渉ですかね…?そして決断を任されたところで、監督の願うとおりに事が運ぶわけでもないですが。

ダニ・アルベスとチャビ

同紙によると、現チームで去就が定まっていない選手は6人います。ダニ・アルベス、チャビ、ペドロ、セルジ・ロベルト、モントーヤ、そしてドグラス(涙)。このなかで監督次第で残留が決まるとするなら、アルベスとチャビの二人は来季もチームにいることでしょう。ルイス・エンリケは前からダニとの契約延長支持を示唆するコメントを繰り返していましたし、チャビについても同様です。最初からルーチョが決められるなら、ダニの問題はこんなに長期化していなかったんじゃないでしょうか。事実かどうかは不明とはいえ、ここへきて決断を任せるのはいかがなものか。せめて数ヶ月前からクラブが敬意を払っての連絡程度は(以下省略)。

これまでずっと問題を放置してきたことで、交渉はだいぶ難しくなっています。それでもダニはバルサとの交渉を優先してくれるような気はしますが、、これまで先延ばしにあったことや昨年夏の扱いやらで、強く押してくるのは確実でしょう。いくつかのメディア報道ではダニ側は3年延長を求めているとされています。

一方でチャビに関しては、今夏も本人の決断次第になるのは間違いなさそうです。ミスターからは“キミを戦力と考えている”と伝えられているでしょうが、決めるのはチャビ。USAに行くのか、カタールを選ぶのか、はたまたバルサとの契約全うを選択するのかは分かりませんが、偉大なるカピタンの決断を尊重するしかないです。

出番のないカンテラーノたち

ペドロ・ロドリゲスの場合は、ルイス・エンリケとしてはきっとチームに残しておきたいでしょう。問題は“セマナグランデ”の大一番ふたつでも出場機会がなかったペドロの気持ちと、2016年6月末で終了となるバルサとの契約。彼の代理人アントニ・サンスさんは「ペドロの希望はいつもバルサでの成功ですし、彼は残留を望んでいますが、ゲームに出場しなければ代表チームに呼ばれなくなる危険があります」とコメントしていて、ユーロ2016で招集リストに入るために新天地を目指すかもしれません。

マルティン・モントーヤは良いオファーさえ届けばすぐにも移籍したいと考えているでしょうし、セルジ・ロベルトも自分のバルサ時代が終わりに近づいていると考えているかもしれません。両選手とも、現時点では監督からの厚い信頼を得ていないのは明らか。モントーヤの場合は、もしアルベスとの契約延長が流れれば退団はないでしょうけれど。

ドグラスは、、、ヨーロッパに適応するためのレンタルが濃厚のようですが、、、無事戻ってこれる未来は想像できません、、。

この夏は少なくとも新加入選手の新規出場登録を行えないバルセロナですから、もしこの6人の多くが退団となれば、負傷者などが複数発生した場合、トップチームだけで18人の招集メンバーを組むことも出来なくなります。そしてバルサBが降格の危機に瀕しているという現状。どうなりますことやら。

 

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