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バルトラ残留を決める

クレの心とルーチョの言葉で決意。

バルセロニスタが待ち侘びた、マルク・バルトラがバルセロナ残留を決断!のニュースがついに届きました。この2シーズンにおける試合出場数が50に届かなかったことで、契約条項に従って違約金がバーゲン価格の1,200万ユーロに下がり、幾つかのクラブが関心を抱いていたとされるセントラル。来年夏にはユーロ2016が控えていることで、カンプノウに残るかどうかを迷ったといわれるバルトラでしたが、彼のクレの心はやはりバルセロナでの挑戦を選択したわけです。ルイス・エンリケによる電話もまた重要な要素になった模様。選手はすでにクラブへと決断内容を報告したようです。

決断を注目された数週間

マルク・バルトラを巡って、まず最初に黄色ランプが点滅したのは5月20日頃でした。彼のこの2シーズンでの試合出場数が50に届かなかった場合、契約解除金がわずか1,200万ユーロに下がってしまう条項が契約書にあるらしい、との情報をSPORT紙が報じ、第二の“チアゴ・ケース”になるかもしれないとざわついたのです。

この件はすぐさまMUNDO DEPORTIVO紙が“バルトラ・ケース”はないと反論し、SPORT紙もまた後日、クラブが選手に会って意思確認をしたところ、違約金条項を使う考えはないとの回答を得たと補足。バルサでの成功を第一とするバルトラがここで退団するなんてナイでしょ、とウワサの煙はこのあたりで一度鎮火していました。

それがその約3週間後、コスタリカとの親善試合後のインタビューにて、マルク自身が「何が起こるか見てみようよ」とコメントしたことで、再び着火。ぶすぶすと煙が上がり、契約解除金が1,200万ユーロに減額される最終期限の6月30日までに彼がどういう決断を下すのか、に注目が集まっていました。バルトラの元にはバイエルンやマンチェスター・シティ、トッテナム、オポルトが関心を示し、うち3つのクラブは選手の“Si”があれば1,200万ユーロを払うつもりだったようです。

エンリケの電話

そしてこの6月28日、マルク・バルトラがツイッターにて2014年のコパ決勝クラシコでゴールを決めた際の写真と共に、「どんな力をもってしても、夢を潰すことはできない。だって夢は自らの光りで育まれるものだから。自らの情熱で生きるものだから」と、残留をイメージさせる意味深なつぶやき。それを受け、現地メディアが揃ってバルトラが残留を決断、と報じたのでした。

SPORT紙とMD電子版では少々内容が異なっていて、前者が“選手からクラブにはすでに正式に、契約解除金を利用しない旨を伝えられた”とする一方で、後者は“近しい友人たちに残留したいとの思いを告げたとの情報を掴んだ”、としているのですが、どちらにせよ結論は同じなのでひと安心。将来について迷っていたのが事実であるなら、バルトラ自身もこれで気持ちがスッとし、残りバケーションを満喫できることでしょう。

この2シーズンのように出場機会に恵まれなければ、ユーロ2016の招集メンバー入りが危うくなるかもしれない、、とのバルトラの気持ちをバルセロナ残留で固めさせたのは、SPORT紙によれば、彼のクレとしての心ルイス・エンリケからの電話だったそうです。

元々バルトラは偉大なるカルラス・プジョル先輩のようになることを目指していましたし、それに加えてルーチョから直接の電話があり、私はキミを全面的に信頼しているのでチームに残ってもらえないか、と伝えられたことで、激しくなるポジション競争に打ち克ってやるとの決意を固めたらしく。ミスターが休暇に行く前にクラブにバルトラを慰留するように求めていたことも含め、来季はサブからメインキャストになっていけるとの思いを強めて残留を決断したとのことです。

なにはともあれ、バルサの将来を担ってほしい若者が残ることになってよかったです。トーマス・ベルマーレンが戦列に戻ることで競争が激しくなるセントラルのポジションですが、そのなかでバルトラがロッカールーム内での重要性を増し、一年後は問題なく“2シーズンで50試合以上”の条件をクリアしていますように。数年後、背番号「5」が彼の背中にあると嬉しいです(セルヒオは「6」に)。

ドグラスも残留で

バルサの最終ラインでは、マルティン・モントーヤがインテルへと2年間レンタルされる目前とされてることに加え、アドリアーノ・コレイアもまた出場機会を求めてバルセロナを離れるんじゃないかと見られています。右ラテラルには来季からアレイシ・ビダルが加入しますが、FIFAの処分によって出場登録できるのは2016年1月以降。よってルイス・エンリケはセビージャが貸し出しを希望しているドグラス・ペレイラの退団を望まず、どうやらブラジル人ラテラルは残留で本決まりになったようです。

これはMD紙の情報ですが、どうやらドグラスは周囲の親しい人たちに来季もバルセロナに残ることをすでに伝えているといいます。セビージャからは選手の給料を全面的に負担し、また700万ユーロでの買い取りオプションを付けるとの条件のオファーが届いていたのですが、話がまとまる少し前にルーチョの鶴の一声によって交渉は終了となり、ドグラスは引き続きカンプノウに残ることになったみたいです。

あのモンチさんがそれだけ評価するという事は、ドグラスには良い資質があるに違いない(単純脳^^)。ただバルセロナでは選手を伸ばす作業はなかなか難しく、もし一年後にもセビージャが彼に関心を持っていたなら、ほぼ片道切符の武者修行となるのでしょうか。もちろん、嬉しいかたちで期待が裏切られるのは大歓迎です。

 

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