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ルイス・スアレス「NO.1はメッシ。嫉妬はない」

バルサではレオの座を狙うものはいない、とデランテロ。

レオ・メッシ、ネイマールJrとともに入団一年目からネットを揺らしに揺らし、バルサの歴史的トリプレーテ達成に大きく貢献したルイス・スアレス。今季もまたチームがタイトルに恵まれるためには、彼ら南米トリデンテの破壊力が再び非常に重要となってきます。この3人のすばらしさは、ピッチ内外での雰囲気の良さ・関係の良さ。ネイマールとスアレスが“メッシこそNO.1”という点を認めており、その王座を奪い取ってやろうとしていない点にあります。これだけの選手たち、しかもエゴの強いデランテロたちがいがみ合うことなく、互いを引き立てあって共存しているんですから、この組み合わせはちょっとした奇跡みたいなものです。

チームのために役割を果たすのみ

FIFAウィークの親善試合が世界各地で賑やかに開催されているこの週ですが、昨年のムンディアルで起こした噛み付き事件への罰がまだ続いているルイス・スアレスはウルグアイ代表合宿に行くことなく、バルセロナでトレーニングに励んでいます。コパアメリカで受けた出場停止処分がまだ続いているネイマールがブラジルの親善試合に出ているように、スアレスもまたウルグアイの親善試合に出場可能ですが、なんにせよ招集を受けずにバルセロナに残っているのはクレとしては嬉しいことです。

そのルイス・スアレスへのインタビューが6日、バルセロナの一般紙ラ・バンガルディア(LA VANGUARDIA)紙に掲載されました。そのなかで“ピストレロ”は、ウルグアイとはライバル関係にある国のエースたちレオ・メッシ、ネイマールとの化学反応について訊ねられると、次のように説明しています。

「代表チームにいる時はそれぞれに死ぬ気でプレーしていくけれど、ここではまた違うからね。僕らはバルセロナにタイトルをもたらすという同じ仕事のためにここにいるんだ。僕らの関係はピッチの中でも外でもすごく良いし、レオこそが一番だと知っているから、彼を超えようだとか並ぼうだとか試みたりはしない。彼を妬んでもないしね。僕らは同じチームにいるのであって、誰と競ってるわけでもない。もし誰かがNO.1になろうとして競いたがれば、ややこしいことになるだろう

以前メッシと攻撃陣を組んだ選手たちには、大エースである彼にあまりに敬意を払いすぎ、フィニッシュを譲ったりする場面もしばしば見られました。それはネイマールスアレスにも時折見られはするものの、彼らは基本的に打つ時は打つ。そのあたりの心境については、ルイシートはこう言いました。

自発的であることが一番だよ。僕には僕の役割があるわけで、たとえば4人をドリブルでかわすのは僕の仕事ではないから、やらないね。それはレオやネイや、アンドレス(イニエスタ)の仕事さ。シュートをするべき時であれば打つし、そうでないならパスをする。僕はチームを助けるためにいるんだ。嫉妬はないよ

ちなみに、バルサで一番好きなところは何か?と訊ねられた9番は、プレーを楽しめることだと答えています。「以前も楽しんではいたけど、今とは違っていた。今は以前のようなプレッシャーをあまり感じていないんだ。際立つ選手がたくさんいるし、僕次第ではなくなっているから、落ち着いていられる。リバポーでは誰かに求められたわけじゃなく、自分にチームが上手くいくようにあれこれと求めていたよ。悪い試合があれば、自分で自分を批判していた。そうやって密かに苦しんでいたね」

時々、少し止まる必要がある

FIFAによる4ヶ月の出場停止が終了し、ベルナベウクラシコでバルサデビューを果たしたルイス・スアレスは、当初は右サイドでのプレーを担当していました。しかしその後ルイス・エンリケはメッシをサイドに置くシステムを考案し、スアレスは中央へ。“9番”である彼はそれによって持ち味を存分に発揮し始めました。その点に関して、「まずチームの利益が優先だけど、“9番”のポジションにいることでチャンスは増えるね。このチームでは得点が分散されている。それは好いことだよ」とコメンしたスアレスは、改善すべきポイントについては次のような見解を示しています。

「僕は自分のことをかなり自己批判的な人間だと思っていて、自分が時々アクセルを踏みすぎているなと感じているよ。ずっと急ぐのではなく、一呼吸おく必要があるってね、、、僕が言いたいのは、チームが攻撃を受けている時にはもっとゆっくり行くべきだってことだよ。そういう状況ではデランテロは、落ち着きやセントロカンピスタたちを休ませることで貢献しないといけない

ニュー・スアレスが出来上がっているところか?の問いには、NOと答えたデランテロです。「ガードを下げることなく戦い、全力でプレーし、粗野に本能で生きてきたからこそ自分がここまで辿り着いたと僕はいつも言ってきた。これからもそれらを失ったりはしないし、止めたりもしないよ。一呼吸入れる、ってだけだよ」

スアレスの闘争本能はどこから湧き出てくるのか。それは「南米フットボルの特徴だよ」とルイシートは言います。「僕は子供の頃から、かなり努力をしてきた。30分以上歩いてトレーニングに通っていたし、バスに乗るためにテレフォンカードを集めて売ったりしていたんだ。切符代の節約のために、2-3時間早く出たりもしていたよ。そういったことが今、瞬間瞬間を楽しむのに役立っているね

ルイス・エンリケによるローテーションについては。「選手はいつだってプレーしたいもので、時々腹も立てるけれど、後で考えれば監督が一理あったと気付くんだ。これはルイス・エンリケのことだけを言ってるんじゃなくて、ブラジルでのムンディアルでもそうだったよ。怪我をしていて、初戦にぎりぎり間に合った僕を監督は起用しなかった。僕はそれに腹を立てたよ。でも後で監督が正しかったと分かった。もし出場していたら僕はまた壊れていただろう。選手は一時的に腹を立てるものだと、ほとんどの監督は理解してるよ

子煩悩なるデランテロ

このインタビューでルイス・スアレスは、フットボル以外のプライベートな話題についても語っています。気分転換のために良くしていることは何か。それは子供たちと遊ぶことだと彼は説明しています。「子供と一緒にいる時間を満喫してるよ。保育園に送って行ったり、迎えに行ったりね。フットボル選手は遠征が多いけれど、家族と遠く離れているのは辛いものなんだ。趣味はプレイステーションで遊ぶことさ」

ピッチでは闘志あふれる選手スアレスですが、家に帰れば別の人間になるとバルサの9番は言います。「家にいる時は、なんもかんも忘れてるね。家では僕は夫であり、父であり、家族の一員だから。僕はオトナになったんだ」。自宅ではフットボル観戦はするのかの質問には、「たくさん観ようとはしてるんだけど、子供が二人と妻がいれば、難しい時もあるよね」と笑って答えているスアレスです。

では、おチビちゃんたちが父のことを偉大なるフットボリスタだと認識しているのか、というと、そろそろ分かり始めているとのことです。「娘の方は、多かれ少なかれ理解してるよ。ファンの人が僕にサインや写真を求めてくることを知っているから、一緒に出かけた時には“パパ、隠れて!”って言ってくるしね。息子のほうは2歳になるところだから、父親がフットボルをプレーしてると知り始めたところだよ」

 

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