FIFAは夏の時点で決断していた、とMD紙。
2015年も残すところ1ヶ月と数日。明けましておめでとう!と元日の日が昇れば、FCバルセロナはついに新規選手の登録が認められます。トップチームのアルダ・トゥランとアレイシ・ビダルを始めとして、バルサB以下の下部チームにもその時をいまや遅しと待っている選手たちが数多くいる。半年出場できないことを知って入団してくれた選手たちの爪もそろそろ、噛みすぎてなくなっているかもしれません。あと少しの辛抱です。その一方で、このバルサが食らったボディブローのようなダメージとなる罰が始まるらしいクラブもある。スペイン首都の白い色をしたクラブです。
バルサと同じく2つのマーケットでの補強を禁じる
国際フットボル連盟(FIFA)の規律委員会がレアル・マドリーに対し、FCバルセロナと同じ罰、つまりは二つの移籍マーケットでの選手の登録禁止処分と罰金を科すことを決めた、と報じたのは27日のMUNDO DEPORTIVO紙です。罪状もバルサと同じく、未成年外国人選手の登録における規約違反。マドリーやアトレティコに対してもFIFAが調査を開始したぞ、とのニュースが流れてから久しいですが、彼らもやっと最終決断を下したようです。
MD紙によると、実はFIFAとかいう団体は7月の時点ですでにこの処分を決断していました。しかしある理由によってそれはこれまで公表されてこなかったらしく。その理由が何なのかは、MD紙も判ってはいません。
自分たちが手にした情報が確かなのか、MD紙はFIFAに対し確認を取っています。しかし透明性という単語が(も)辞書にないであろう利権組織が、MD紙のデリケートな問い合わせに親切に答えるはずもなく。まずは広報部より「FIFAはその種の情報を確認する立場にない」とのみ回答があったのでしつこく食い下がったところ、二つめの答えとして、「裁判の(法的な)プロセスは明かせないことを理解いただきたい。通知された内容しか公表できない」、と言われたそうです。
法的プロセスか何かは知りませんが、7月で決まっていた処分を何故いまだに発表できない(しない)のか。バルサには問答無用で青天の霹靂のような命令をしてきたのに。政治力会長と裏での戦い(あるいは取引)でもしていますかね。
マドリーの自信
レアル・マドリーはこの処分適応が最大限に遅れるであろうことに自信を持っている、とMD紙は言います。もし処分が通知されたとしても、バルサが行ったようにマドリーもまた異議申し立てを行い、罰の一時中止を求めるでしょう。バルセロナは2014年夏のマーケットから補強禁止になるところを、2015年冬からの開始となりました。2016年冬のマーケットが終わるまでFIFAの発表を遅らせれば、来年夏の補強は可能となる可能性は大いにある。そこで大量補強をし、来季に備える。そのあたりを狙っていそうです。
さらに2016年2月にはFIFAとかいう組織の会長選挙もあります。MD紙も言っていますが、クレの心情的に最悪のパターンは、この選挙で当選した新会長が恩赦を出して未成年外国人選手登録の件で調査を受けていたクラブが処分なしに終わることです。罰を受けたのはバルサだけでしたね、での閉幕。まあ実際、このMD紙の記事が出るまではそうなると思ってましたので、どうせ何も起こらないんでしょくらいの期待度でいるのが良いかもしれません。他クラブの件で長々と失礼しました。
コメント
絶好調のチームにアルダとアレイシという新しい風が吹き込む。どんなピッチでどんな化学反応が起きるのか楽しみです。
FIFAとかいうスモークガラスをさらに曇らせたような組織の話ですからね……
白組の補強禁止の話は、実現したらラッキーぐらいの心持ちがちょうどいいのかもしれませんね……