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黄金のスアレス「バルサで得点王になるとは想像もしていなかった」

ボタ・デ・オロ授与式でチームへの感謝を述べた9番。

バルサがマンチェスター・シティに4-0で勝利した余韻の冷めやらぬ10月20日、バルセロナ市内にあるイベント会場 la Antiga Fabrica Estrella Damm では2015/16シーズンのボタデオロ(ゴールデンブーツ)授与式典が執り行われました。主役となってスポットライトを浴びたのは、40得点で欧州リーグ最多得点者となったルイス・スアレス。会場にはアンドレス・イニエスタレオ・メッシセルヒオ・ブスケツらチームのカピタンたちも駆けつけ、ルイシートを祝福しています。愛する2人の子供たちから黄金のトロフィーを受け取った彼は本当に幸せそうな様子で、「人生で一番大切」と語る家族へとこの賞を捧げました。

スペクタクルな仲間が全てを簡単にする

ルイス・スアレスにとってこれはキャリア2度目のボタデオロですが、前回(2013/14)はリバポー選手としての欧州得点王でしたから、バルサ選手となっての獲得はこれが初となります。バルサの9番はこの式典に紺色のスーツで登場。ソフィア夫人が見守る前で、ベンハミンくんとデルフィナちゃんの手から黄金のブーツトロフィーを受け取ると、瞳を若干潤ませながら、この誉れはバルセロナやチームメイトのおかげであるとの感謝を表しました。

「僕がこの場所にいる機会を、夢や目標を叶える機会を与えてくれたFCバルセロナに感謝しています。全てはクラブのおかげです。そしてチームメイトたち。僕が決めた全てのゴールは、彼らがあってこそですから。監督やスタッフの信頼にも感謝しています。以前は難しい時期もありましたが、監督はいつも僕を信頼してくれました。この夢を叶えてくれた全ての人々にもありがとうと言いたいです。バルサに入団した時は、得点王になれるなんて想像もしていませんでした。ただ一つ望んでいたのは、チャンピオンズで優勝することでした」

この子たちから賞を授与されるのは夢のようです

「リバポー時代にこの賞は手にしているので、その価値は分かっています。しかしバルセロナへ来る時、僕はこの賞を獲ろうとは考えていませんでした。けれども僕には今スペクタクルなチームメイトたちがいて、彼らは全てを簡単にしてくれるのです。でも僕は自分の功績がなかったとは言いません。(受賞するためには)いるべき場所にいなければなりませんから」

僕は最高の選手たちと共に、世界最高のチームにいます。一つ目標を立てるなら、タイトルを獲得することになりますが、それはまず第一にチームとしてリーガやチャンピオンズ、コパで優勝することであって、その次に個人タイトルを獲れればベストでしょう。もし来年僕がボタデオロを受賞しなければ、レオネイマールが獲るのがいいですね」

今季はここまで8試合を消化した時点で、グリースマンと並び、6得点でリーガ得点ランク1位となっているルイス・スアレスレオ・メッシも5得点で3番手に付けていますし、ネイマールも4得点ですし、我らのトリデンテの誰かがピチーチになる可能性は十分にありそうです。

近所の人が3点決めたので

式典では、ルイス・スアレスへトロフィーを授与する大役を果たしたデルフィナちゃんとベンハミンくんに対し、ミニチュアのレプリカトロフィー(目測3cmほど?)がプレゼントされています。主催者の粋な計らい。そして報道陣との質疑応答に入ると、シティ戦が終わって帰宅した際に子供たちになんと言われましたか?との質問に対し、ルイシートは次のように語って会場を和ませました。

「特にベンハは少しずつ理解してきているので、僕がゴールを決めなかった理由を訊ねてきます。昨日もどうしてゴールがなかったのかと訊かれたのですが、“近所の人”が3つ決めたよと言ったら、息子は彼のことをよく知っていたので、満足そうな様子でしたよ。彼らも友人同士なんです」

スアレスが言う“近所の人”はもちろん、ハットトリック帝王のレオ・メッシです。スアレス家とメッシ家は同じガバに住んでいますし、家族ぐるみでよく一緒に過ごしているのは有名な話。ええ父ちゃんを持ちましたなぁ、ベンハ殿。そして以下は質疑応答での主だったルイシートのコメントです。

アルカセルについて。「隠れる必要は全然ないです。ゴールはそのうちやって来ますし、僕らはゴールチャンスをわんさか作るクラブにいるわけですから、そのうちの幾つかは入りますよ。必要なのは落ち着いていることです。監督は彼をとても信頼しています」

バルサで現役引退したいですが、今は考えていません。バルサでの引退を実現する特権を持った選手は何人かいますね」

「僕は今、大きな満足感と誇りを胸に感じています。ここへ来る時はとにかく苦しみましたので、だからこそ楽しみ、満足していたいですし、クラブの目標を達成し続けていきたいです」

ということで、ルイス・スアレスのボタデオロ授与式典についてでした。自分がこの賞を得られたのはクラブやチームメイトのおかげだと謙遜するデランテロですが、普通であれば99.9%ゴールにはならない場面で理不尽極まりないシュートをネットに突き刺してきたのも事実ですし、自分でもいける場面でレオネイに得点を譲ってなければ、数字はもっと伸びていたかもしれません。獲得の際に異を唱えたことを、彼にはいつまでも謝りたい。これからも仲良しトリデンテの最強9番として末長くバルセロニスタに喜びを与えてください!

 

コメント

  1. mim より:

    僕はリバプール時代のスアレスを毎試合見ていて、個の能力は勿論の事、加えて献身的なプレーや、周囲を生かす能力から、バルサに向いてると強く考えていたので、今回の成功がホント嬉しいです。

    書かれているようにスアレス獲得時に異をとなえた方は本サイトにも数多く見られましたね。

    管理人さんは何故スアレスがバルサにフィットしないと考えたのでしょうか?

  2. 僕が反対したのは、スアレスが噛み付き事件を3度犯していたうえ、アレクシス・サンチェスを放出してバカ高い移籍金を払って獲得するのはどうだ?と思ってたからですね。実際リバポーを見てたわけではないので、スゴイ選手だとは聞いていましたが、これほど献身的だとは知りませんでした。よく知らないで批判するな、の典型みたいな話です。

  3. mim より:

    わざわざお返事頂きありがとうございます。
    また、学生の身分で生意気なコメントをしてすみませんでした。

    僕はクラブ運営の経済的な事は詳しくないのですが、確かに移籍金は1億ドルとか言われていたし、給料も高いと思うので、損益が逆転したのか、しわ寄せが無いのかとか心配です。

    ファンとしては活躍が嬉しいですし、ラ・コルーニャ戦のゴールのファーストタッチとか感動しました。

    将来、スマートスポーツに関わる仕事に関わりたいと思っているので、ITや経済学を勉強したいと思います。