大腿二頭筋の裂傷で3週間の離脱。
今季のFCバルセロナは怪我に泣かされ続けています。それは特に守備陣において顕著で、起用できる選手は常にギリギリ。今週は怪我人リストにまた新たに一選手、新人にして主力のサムエル・ウンティティが加わったことで泣きたくなります。ジェラール・ピケとジョルディ・アルバがそろそろ回復し、駒数が整うかと思うかと思った矢先の出来事だけに残念です。ウンティティはすでにバルセロナへと戻り、クラブ施設で精密検査を受けました。その診断結果は左腿の大腿二頭筋負傷で、回復に要するであろう期間は3週間。来月3日のクラシコ出場は微妙な日数です。
今季の延べ16人目
誰かの怪我が治れば、また別の誰かが怪我をする。フットボルクラブではそれは特に珍しくはないですが、今季のバルセロナは少々不運の度合いが強いといえましょう。プレシーズンのテル・ステーゲンに始まり、今回のウンティティまで、筋肉や靭帯の負傷者発生は述べ16名。打撲や違和感での欠場を含めれば、20名を超えます。ほとんど毎週誰かが新たに負傷をしているペースです。
複数回戦列を離れているのは、ジョルディ・アルバ、ジェレミー・マティエウ、レオ・メッシ、アルダ・トゥラン、テル・ステーゲン、そしてこのサムエル・ウンティティあたりになります。“ビッグサム”の特徴は二回の負傷がどちらもトレーニング中である点です。前回は9月のアトレティコ戦前日(左ヒザ内側靭帯の捻挫)、今回もフランス代表のトレーニング中に怪我を起こしてしまっています。
4試合を欠場の見込み
フランス代表は当初、ウンティティが左腿の肉離れと発表をしていましたが、バルセロナ医療部による精密検査の結果、大腿二頭筋の裂傷と診断されました。軽い肉離れであれば7-10日というところでしょうが、それより重い筋裂傷につき、クラブ医療部の見立てでは約3週間の離脱。情報戦込みで長めの回復期間としていなければ、12月3日のレアル・マドリー戦(カンプノウ)は上手くいけば間に合うけれど、だいぶぎりぎりの復帰になります。
もし3週間となった場合、ウンティティが欠場するのは来週末19日のマラガ戦(カンプノウ)、23日のセルティック戦(セルティックパーク)、27日のレアル・ソシエダ戦(アノエタ)、30日の国王杯エルクレス戦(リコ・ペレス)の4試合です。セルティック、ラ・レアルと続く難しいフエラ連戦で“ビッグサム”が使えないのは痛い…。
幸いなのはジェラール・ピケがグループ練習に復帰間近まで回復していて、マラガ戦には出場可能であろう点です。ジェレミー・マティエウもマラガ戦までに回復する可能性は高い。ハビエル・マスチェラーノは代表戦があるので、FIFAウイルスに直接やられなくても疲労蓄積状態でしょう。なのでマラガ戦はジェリ&ムッシュのセントラルコンビが有力でしょうか。
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