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アルカンタラ兄弟、去るや戻るや

生煮えの話ですが。

バルサの平日試合のない今週は、メディアを様々な補強のウワサが賑わせています。前線の補強ではドルトムントのデンベレやモナコのムバッペ、PSGのディ・マリア。右ラテラルのエクトル・ベジェリン。次期監督候補ではファン・カルロス・ウンスエ。“バルサスタイル復活”のためにはインテリオールも必要とされており、マルコ・ベラッティティアゴ・アルカンタラに関心が向けられているところです。その一方で退団のウワサもちらほら出始めていて、ラフィーニャが新天地探しを検討しているとの話が登場。出場時間を望むゆえの検討だそうです。

弟ラファエルの退団思案

バルサ公式のデータによると、アルカンタラ家の次男はここまでリーガでは16試合に出場し(先発12)、プレー時間は986分。チャンピオンズでは6試合(同1)で216分、コパでは4試合(同3)の278分ということで合計26試合で1,480分となります。アンドレ・ゴメスは公式戦 34試合出場で1,953分、ラキティッチは36試合で2,359分です。

思うように試合に出られていない要因の一つには、ラファゴメスラキティッチに比べて治療室にいる時間が長いことが挙げられます。テル・ステーゲンのヒザで鼻骨を折ったり、練習中にアルダと接触して肋骨を打ったりと不運もありますが、ちょくちょく戦列を離れているのが痛い。継続的に試合に出ないとフォームも上がってきませんし、成果を出せていないことを理解しているラフィーニャは、SPORT紙によると自分は選手として停滞していて、向上するためには新天地を探す必要があるんじゃないかと考えているそうです。そしてそのもやもやは、近しい人々には語られていると。

同紙はまた、ルイス・エンリケの退団もラフィーニャの決断に影響を及ぼすと述べています。セルタでの武者修業時代からラファを高く評価しているルーチョがいなくなることで、クラブとの結びつきが緩むというのですが、これはどうでしょう。来季は監督が替わるわけですし、アルダ・トゥランが移籍する可能性もありますから、様子を見るのが好いようには思います。どの監督でも、彼のようなポリバレントで汗をかいてくれてバルサ流も知るセントロカンピスタはスカッドに是非欲しいでしょう。ラフィーニャとバルサの契約は2020年までです。

兄ティアゴのバルサ復帰

一方でアルカンタラ家の長男ティアゴですが、現時点では主にMD紙が復帰を推し、SPORT紙が否定的な構図です。

MDがロベルト・フェルナンデスティアゴへの興味を最初に報じたのは、1ヶ月前のバイエルン対アーセナル(5-1)後だったようです(こちら)。元々はベジェリンの視察にミュンヘンを訪れたロベルトSDは、2得点や献身的な動き、インテリジェンスでドイツチーム圧勝に貢献したアルカンタラに感銘。これに今回、ラジオ局 Cadena SERがバルサがティアゴの呼び戻しを検討していると加わり、MDがさらに話を広げているところです。

ティアゴ・アルカンタラといえば、問題となるのがバルサを“家出”した件です。そもそもは、公式戦の60%に出場しなければ契約解除金が9,000万ユーロから1,800万ユーロに下がる条項が発端ですが、ティアゴは出場時間を求め、声をかけたペップ・バイエルンへと2013年夏に移籍。良心的なバイエルンは契約解除金の支払いではなく、バルサと交渉することで2,500万ユーロを支払ってくれ、これは当時のカンテラーノ最高額移籍金となったのですが、チャビの後継者と期待されたティアゴが退団を望んだことは、バルセロニズモにわだかまりを残しました。野心的なティアゴからは、数年前からそういう匂いが出ていましたけれど。

なんにせよ現実問題としては、カルロ・アンチェロッティティアゴ・アルカンタラを手放すとは考えられません。もしもが実現するとすれば選手本人が移籍志望した場合ですが、これに関してはMDが「ティアゴは扉を閉じず」とする一方で(こちら)、SPORTは「バイエルンで幸せ」「バルサ復帰を考えたことは一度もない」の見解。普通に考えれば、バイエルンのような名門で充実の日々を送っていれば、そこを離れる必要はないように思えます。

ちなみにMDウェブのアンケートでは、71.5%の人がティアゴのバルサ復帰に「OK」を出しています。以上、ラファティアゴのトップチームでの共演は見たいけれど、まあどうなるか見てみようよ、というアルカンタラ兄弟の話題でした。

 

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